薬膳&妊活
2023年12月7日

目次
妊活と食事法について
当院では婦人科系を専門として、鍼灸の施術させて頂いており、ご自宅で出来る運動・入浴・食べ物などのアドバイスもさせて頂いております。
体質は人それぞれですから、その方に合ったオーダーメイドのやり方をアドバイスさせて頂いております。
間違った情報
誤解の多い情報があります…、特に多いのが、
- 三陰交が良いから、お灸をしている
- 当帰芍薬散が良いから、飲んでいる
- 運動やお風呂は、毎日欠かさない
- 健康の為に、同じ物を毎日食べている
皆さんは、このようなことを「妊娠するために良いこと!」と、平気でやっていないでしょうか?
食事法
今回は、妊娠するための食事についてお話しさせて頂きます。
食事は、バランス良く、様々な種類をまんべんなく食べられると良いのですが、それをするのはなかなか大変です。
よく30品目と言いますが、毎日の食事でそこまで食べることは難しいのが現状です。
私たちの身体は、個人差が非常に大きいので、それぞれに必要とする成分が違うため、同じ食事内容を摂っても意味がありません。
そこで、おすすめなのが、東洋医学の薬膳です。
東洋医学では、細かな栄養素や成分で考えるのではなく、もう少し大きな視点で捉えています。
薬膳のポイント
- 旬の物を食べる
- 五色の物を食べる
- 自分の体調と相談して無理せずに食べる
- 人の物まねはしない
- バランスを考える
偏った考えは、持たない方がいい
自分と他人は身体が全く違うのだから、「〇〇さんが◇◇を食べたら、妊娠できた」というのは、あまり意味がないことです。
あまり偏った考えを持たない方がいいのかもしれません。(例えば偏った菜食主義など…)肉・野菜・魚・果物・海藻・穀物など、全部のバランスが大切です。
妊娠したい方は、体調・体質・月経などを考慮した上で、食事を摂ることをお勧めしております。
東洋医学(はり灸・薬膳)は、すべてオーダーメイドです。あなただけのアドバイスをしてくれる専門家を見つけて欲しいと思います。
妊活に役立つ薬膳とは?
妊活中の食事はとても大切です。薬膳とは、食べ物の力を活かして体の調子を整える食事法のことです。妊活においても、体を温めたり、血行を良くしたりする食材を意識的に取り入れることで、妊娠しやすい体づくりができます。ここでは、妊活に役立つ薬膳の基本を詳しく紹介します。
妊活と薬膳の基本
薬膳とは?
薬膳とは、中国の伝統医学(中医学)をもとにした食事療法で、食材の特性を活かして体の調子を整えるものです。特に妊活では、子宮を温める食材や、血の巡りをよくする食材を意識的に取り入れることが大切です。
妊活に薬膳が効果的な理由
薬膳は、冷え性の改善やホルモンバランスを整える効果が期待できます。特に、体の「気・血・水」のバランスを整えることで、妊娠しやすい体づくりをサポートします。
妊活におすすめの薬膳食材
体を温める食材
冷えは妊活の大敵です。体を温める食材として、生姜、にんにく、シナモン、ねぎ、唐辛子などが挙げられます。これらを日常的に取り入れることで、冷え性の改善が期待できます。
血の巡りを良くする食材
血行が良くなることで、子宮や卵巣に十分な栄養が行き渡ります。血を補う食材として、黒ごま、クコの実、ほうれん草、レバー、ナツメなどがおすすめです。
妊活中に避けるべき食材
体を冷やす食材
薬膳では、体を冷やす食材は妊活には良くないとされています。例えば、生野菜、アイスクリーム、冷たい飲み物、白砂糖を多く含む食品は、体を冷やしやすいので控えましょう。
添加物の多い食品
加工食品やインスタント食品には、体に負担をかける添加物が多く含まれています。これらはホルモンバランスを乱す可能性があるため、なるべく自然な食品を選ぶことが大切です。
妊活に役立つ薬膳レシピ
体を温める薬膳スープ
材料
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生姜(すりおろし) 小さじ1
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クコの実 小さじ1
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黒ごま 大さじ1
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鶏肉 100g
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ほうれん草 1/2束
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水 500ml
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醤油・塩 適量
作り方
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鶏肉を食べやすい大きさに切り、鍋に入れて水を加えて煮る。
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生姜、クコの実、黒ごまを加えてさらに煮込む。
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ほうれん草を加え、醤油・塩で味を調えて完成。
ホルモンバランスを整える薬膳茶
材料
-
ナツメ 3個
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シナモンスティック 1本
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はちみつ 小さじ1
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熱湯 200ml
作り方
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カップにナツメとシナモンスティックを入れる。
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熱湯を注ぎ、5分ほど蒸らす。
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はちみつを加えて完成。
【まとめ】薬膳&妊活
妊活において、薬膳はとても有効なサポートになります。体を温め、血行を良くすることで、妊娠しやすい体づくりを目指しましょう。生姜やクコの実、ナツメなどの薬膳食材を日常的に取り入れることで、冷え性の改善やホルモンバランスを整える効果が期待できます。
また、薬膳の考え方を取り入れることで、食事を通じて無理なく妊活を続けることができます。ただし、すべての人に合うわけではないため、自分の体質に合った食材を選ぶことが大切です。食事の見直しとともに、適度な運動やストレスケアも取り入れながら、健康的な妊活を進めましょう!
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。