薬膳 & 妊活
2025年07月7日
「赤ちゃんが欲しい」そう願ってからというもの、食べるものひとつとっても気になるようになった──そんな方も多いのではないでしょうか?
冷えは妊活の大敵、ホルモンバランスも整えたい。けれど、「何を食べればいいの?」「体にいい食事ってどう選べばいいの?」と、情報に迷ってしまうこともありますよね。
そんなときに取り入れたいのが、東洋医学の考え方をベースにした「薬膳(やくぜん)」です。
薬膳は、体の不調や体質に合わせて、食材の力を活かす食事法。妊活中の方にとって、体を内側から整える心強い味方になります。
今回は、妊活に役立つ薬膳の基本やおすすめ食材、簡単レシピまで、わかりやすくご紹介します。
目次
妊活に役立つ【薬膳】とは?

妊活中の食事はとても大切です。薬膳とは、食べ物の力を活かして体の調子を整える食事法のことです。
妊活においても、体を温めたり、血行を良くしたりする食材を意識的に取り入れることで、妊娠しやすい体づくりができます。ここでは、妊活に役立つ薬膳の基本を詳しく紹介します。
妊活 & 薬膳の【基本】


薬膳とは?
薬膳とは、中国の伝統医学(中医学)をもとにした食事療法で、食材の特性を活かして体の調子を整えるものです。特に妊活では、子宮を温める食材や、血の巡りをよくする食材を意識的に取り入れることが大切です。
妊活に薬膳が効果的な「理由」
薬膳は、冷え性の改善やホルモンバランスを整える効果が期待できます。特に、体の「気・血・水」のバランスを整えることで、妊娠しやすい体づくりをサポートします。
薬膳【ポイント】
- 旬の物を食べる
- 五色の物を食べる
- 自分の体調と相談して無理せずに食べる
- 人の物まねはしない
- バランスを考える
偏った考えは、持たない方がいい
自分と他人は身体が全く違うのだから、「〇〇さんが◇◇を食べたら、妊娠できた」というのは、あまり意味がないことです。
あまり偏った考えを持たない方がいいのかもしれません。(例えば偏った菜食主義など…)肉・野菜・魚・果物・海藻・穀物など、全部のバランスが大切です。
妊娠したい方は、体調・体質・月経などを考慮した上で、食事を摂ることをお勧めしております。
東洋医学(はり灸・薬膳)は、すべてオーダーメイドです。あなただけのアドバイスをしてくれる専門家を見つけて欲しいと思います。
妊活におすすめの【薬膳食材】


- 体を温める食材…冷えは妊活の大敵です。体を温める食材として、生姜、にんにく、シナモン、ねぎ、唐辛子などが挙げられます。これらを日常的に取り入れることで、冷え性の改善が期待できます。
- 血の巡りを良くする食材…血行が良くなることで、子宮や卵巣に十分な栄養が行き渡ります。血を補う食材として、黒ごま、クコの実、ほうれん草、レバー、ナツメなどがおすすめです。
妊活中に避けるべき【食材】


- 体を冷やす食材…薬膳では、体を冷やす食材は妊活には良くないとされています。例えば、生野菜、アイスクリーム、冷たい飲み物、白砂糖を多く含む食品は、体を冷やしやすいので控えましょう。
- 添加物の多い食品…加工食品やインスタント食品には、体に負担をかける添加物が多く含まれています。これらはホルモンバランスを乱す可能性があるため、なるべく自然な食品を選ぶことが大切です。
→体験談:
30代前半の女性は、冷えと生理不順に悩み妊活がなかなか進みませんでした。そこで、薬膳の考え方に基づき、生姜や黒ごま、ナツメを毎日の食事に取り入れるように。3ヶ月後には基礎体温が安定し、6ヶ月目で自然妊娠につながりました。
→体験談:
40代前半の方は、仕事が忙しくインスタント食品に頼る生活が続いていました。体調の不調と冷えが続いていたため、薬膳を取り入れ自然食にシフト。体調が整い、排卵も安定し、不妊治療の成功率が上がりました。
妊活に役立つ【薬膳レシピ】

体を温める「薬膳スープ」
材料
- 生姜(すりおろし) 小さじ1
- クコの実 小さじ1
- 黒ごま 大さじ1
- 鶏肉 100g
- ほうれん草 1/2束
- 水 500ml
- 醤油・塩 適量
作り方
- 鶏肉を食べやすい大きさに切り、鍋に入れて水を加えて煮る。
- 生姜、クコの実、黒ごまを加えてさらに煮込む。
- ほうれん草を加え、醤油・塩で味を調えて完成。
ホルモンバランスを整える「薬膳茶」
材料
- ナツメ 3個
- シナモンスティック 1本
- はちみつ 小さじ1
- 熱湯 200ml
作り方
- カップにナツメとシナモンスティックを入れる。
- 熱湯を注ぎ、5分ほど蒸らす。
- はちみつを加えて完成。
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【まとめ】薬膳&妊活

妊活において、薬膳はとても有効なサポートになります。体を温め、血行を良くすることで、妊娠しやすい体づくりを目指しましょう。生姜やクコの実、ナツメなどの薬膳食材を日常的に取り入れることで、冷え性の改善やホルモンバランスを整える効果が期待できます。
また、薬膳の考え方を取り入れることで、食事を通じて無理なく妊活を続けることができます。ただし、すべての人に合うわけではないため、自分の体質に合った食材を選ぶことが大切です。食事の見直しとともに、適度な運動やストレスケアも取り入れながら、健康的な妊活を進めましょう!
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。












