妊活中におすすめの当帰芍薬散とは?妊娠中は、いつまでOK?
2024年11月7日
【この記事でわかること】
- 当帰芍薬散が妊活に与える効果(着床・排卵サポート)
- 飲み方・飲むタイミングのポイント
- 妊娠中の服用や注意点について
本記事では、妊活中の女性に用いられる漢方薬「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」について、その作用や効果的な飲み方、妊娠中の注意点などを詳しく解説しています。
「病院に通っているけど思うように進まない」「冷えや生理不順があって不安」という方に特におすすめの内容です。
結論として、当帰芍薬散はホルモンバランスを整え、排卵や着床を助けることで妊活をやさしくサポートします。
本文中には、実際の体験談や効果的な服用タイミング、副作用への対処法なども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
当帰芍薬散とは?(着床を助ける&排卵が早まる)


当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、女性の体の不調を改善するために使われる漢方薬です。妊活にも良いとされていますので、ご紹介いたします。
着床を助ける働き
当帰芍薬散には、次のような効果が期待できます。
- 子宮内膜の質を高めて、着床の確率を高める
- 女性ホルモン(エストロゲン)のバランスを整える
- 月経不順や排卵障害
- 月経痛、冷え、浮腫などの症状
- 黄体維持など
※また、妊娠中に服用しても、妊娠経過や胎児へ影響を及ぼすことはほとんどありません。
排卵が早まる(排卵誘発)
当帰芍薬散は、子宮や卵巣の血液循環を良くして、排卵障害(卵胞発育や排卵)を改善してくれるので、妊活におすすめです。
→体験談:
30代半ばで妊活を始めたAさんは、冷えや生理不順に悩んでいました。病院での検査では特に異常がないものの、排卵のタイミングが読めず、タイミング法もうまくいかない状態が続いていました。そんな時、漢方医に相談して当帰芍薬散の服用を開始。2ヶ月ほどで基礎体温が安定し、生理周期も整い始め、3周期目で妊娠が確認されました。
子宮内膜を厚くする
子宮内膜の血流を促して、着床の確率を高めてくれます。
→体験談:
40代で妊活に取り組んでいたBさんは、体の冷えとむくみに悩まされており、体外受精を何度か試しても着床しませんでした。婦人科で漢方の併用を勧められ、当帰芍薬散を取り入れることに。飲み続けるうちに体調が安定し、足先の冷えも軽減。子宮内膜の厚みも改善し、半年後の移植で無事着床。現在は安定期を迎えています。
当帰芍薬散「妊活におすすめな理由」
当帰芍薬散は、血行を良くし、冷えやむくみを改善する効果があるとされています。妊娠に必要なホルモンバランスが整いやすくなるため、妊活中の女性に役立つと言われています。
当帰芍薬散は、生理不順、疲れやすさなどの体の症状を改善するのにも役立ちます。これらは妊活の妨げになることもあるので、妊活中の女性にとってもサポートになるでしょう。
関連記事:胚移植前後の【着床鍼灸】ベストタイミングは【いつ?】
当帰芍薬散【効果】

当帰芍薬散には、妊活に役立つ成分が6種類含まれています。それぞれの成分の働きを見ていきましょう。
当帰 & 芍薬の「効果」
当帰や芍薬は、血の巡りを良くして、体を温める効果があるとされています。この作用により、冷えを改善し、女性ホルモンのバランスを整えるのに役立ちます。
他の成分の「効果」
他にも、茯苓(ぶくりょう)や川芎(せんきゅう)、白朮(びゃくじゅつ)などの成分が含まれ、むくみや体のだるさを取り除くのに役立ちます。
これらの成分が一緒に働くことで、体調を整えやすくなります。
【当帰芍薬散】効果的な飲み方 & タイミング(いつ飲む?)


当帰芍薬散を効果的に使うには、飲み方やタイミング(いつ飲む?)が重要です。ここでは、妊活中に役立つ飲み方を紹介します。
いつ飲む?→ 「食前」に飲むのが効果的
当帰芍薬散は、食事の前(30分前くらい)に飲むことで吸収が良くなり、効果を発揮しやすくなります。食前に飲むことが難しい場合は、食後でも構いませんが、食前の方がより効果的です。
毎日飲んでも大丈夫?
当帰芍薬散は、毎日続けて飲むことが大切です。漢方薬は即効性が少ないため、毎日続けて飲むことで少しずつ効果が現れてきます。
妊活中は、焦らずに長期間続けることを心がけましょう。
【妊娠中】当帰芍薬散は、いつまで飲めばいいですか?


妊娠中に当帰芍薬散を飲む際には、いくつかの注意点があります。正しく使用することで、より良い効果が期待できます。
妊娠中、当帰芍薬散はいつまで飲めばいいですか?
基本的に妊娠中に服用しても、妊娠経過や胎児へ影響を及ぼすことはほとんどありません。
当帰芍薬散の服用期間は、特に制限はありませんが、体調や症状に合わせて服用しましょう。
体調に合わせて服用する
体質や体調によっては、当帰芍薬散が合わない場合もあります。
体に合わないと感じた場合や、気になる症状が現れた場合は、無理に続けずに医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
関連記事:妊活中にセルフでお灸~おすすめのツボで着床率を上げる~
【よくある質問】当帰芍薬散とは?妊活中や妊娠中におすすめ?

Q1. 当帰芍薬散とはどんな漢方薬ですか?
A. 当帰芍薬散は、女性の冷え・血流不良・水分代謝の乱れを整える目的で処方される漢方薬です。婦人科領域で広く使われ、特に「冷え性」「生理不順」「不妊症のサポート」に用いられます。
🔗参考文献:ツムラ漢方当帰芍薬散料エキス顆粒(とうきしゃくやくさん)
Q2. 妊活中に当帰芍薬散を飲むとどんな効果が期待できますか?
A. 研究や臨床報告では、
- 卵巣機能の改善
- 排卵リズムの安定化
- 着床環境のサポート
などが期待されます。血流改善作用により子宮内膜がふかふかになりやすく、妊娠成立を助ける可能性があります。
🔗参考文献: 東京中野女性のためのクリニックミリオンIVF 妊娠・出産におすすめの漢方
Q3. 当帰芍薬散は妊娠中でも飲んで大丈夫ですか?いつまで?
A. 妊娠中も使用されることはありますが、妊娠初期〜中期までは比較的安全とされる一方、後期には控えられることもあります。
必ず医師や漢方専門家に相談し、自己判断での継続は避けてください。
🔗参考文献:「当帰芍薬散」はどんな漢方薬?いつまで飲む?更年期障害や妊婦の方への効果や服用時の注意点を紹介
Q4. 当帰芍薬散を飲むと「排卵が早まる」と聞きましたが本当ですか?
A. 一部の研究や臨床経験では、卵巣機能が低下している方で排卵リズムが整いやすくなると報告されています。
ただし「誰でも排卵が早まる」とは限らず、体質やホルモンバランスによって効果は異なります。
🔗参考文献:当帰芍薬散内服で 妊娠出産にいたった不妊の 症例
Q5. 妊娠が分かったら当帰芍薬散は中止すべきですか?
A. 妊娠が判明した時点で、一度は処方医に必ず相談してください。
継続できる場合もありますが、状況により中止を指示されることもあります。特に流産予防やむくみ改善で用いられることはありますが、妊娠後は自己判断を避けるのが安心です。
🔗参考文献:冬城産婦人科医院 漢方薬「当帰芍薬散」について
【まとめ】当帰芍薬散とは?妊活中におすすめの漢方薬

当帰芍薬散は、妊活中の女性にとって心強い味方となる漢方薬です。
冷えやむくみ、生理不順といった妊活の妨げになる体の不調を改善し、着床を助けたり、排卵を早めたりサポートしたりする効果が期待できます。
飲み方(いつ飲む)については、吸収を良くするために食事前に飲むのが理想的です。ただし、生活リズムに合わせて食後に飲むことも可能です。
漢方薬は即効性が少ないため、毎日コツコツと続けることが効果を引き出すポイントとなります。
基本的に妊娠中に服用しても、妊娠経過や胎児へ影響を及ぼすことはほとんどありません。体調や症状に合わせて服用しましょう。
体調や体質によっては副作用が出ることもあるため、異変を感じた場合は早めに医師や薬剤師に相談してください。
妊活は長期戦になりがちですが、当帰芍薬散を活用することで、体を整えながら前向きに取り組むことができます。
正しい飲み方と注意点を守りながら、自分に合った方法で妊活を続けていきましょう。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。











