不妊鍼灸に保険は適用される?
2024年11月7日

「できることは全部試したい」——不妊治療を続けるなかで、そんな想いを抱えている方は少なくありません。
西洋医学の治療に加えて、鍼灸などの東洋医学に目を向ける方も増えてきました。とくに鍼灸は、体質改善やホルモンバランスの調整、冷えの解消など、妊娠に向けた体作りをサポートしてくれる方法として注目されています。
しかし一方で、「保険は使えるの?」「費用はどれくらい?」「効果はあるの?」といった疑問を抱く方も多いはずです。
この記事では、不妊鍼灸の基本から保険適用の有無、費用の目安、メリット・デメリットまでをわかりやすく解説します。
目次
不妊治療のための鍼灸とは?
不妊治療のための鍼灸は、鍼(はり)や灸(きゅう)を使って体の調子を整え、妊娠しやすい体を作るための治療方法です。不妊鍼灸で期待できる効果を紹介します。
- 不妊鍼灸で温まる…不妊鍼灸では、冷えを改善する効果が期待できます。体が温まると、血液の流れが良くなり、妊娠しやすい体へと整える助けになります。
- 自律神経が整ってくる…鍼灸は自律神経にも働きかけ、ストレスの軽減やホルモンバランスの調整をサポートします。これによって、妊娠に必要な体のリズムが整いやすくなります。
→体験談:30代女性
「病院でタイミング法を半年続けましたが結果が出ず、不妊鍼灸を並行して始めました。冷え性と生理不順が改善し、基礎体温が安定。3か月後には自然妊娠できました。体質を整えることが妊娠への第一歩だったと実感しています。」
【不妊鍼灸】保険は適用される?
不妊鍼灸に保険適応を求める方は、非常に多いと思います。
しかし一般的には、不妊治療の鍼灸には保険が適用されないことが多いのですが、特定の条件下で適用される場合があります。その特徴と条件を見ていきましょう。
不妊鍼灸で「保険適用の対象」となる場合
不妊鍼灸で保険が適用されるのは、基本的には不妊治療に必要な治療と認められた場合です。ただし、ほとんどのケースでは、自費(じひ)で行うことになります。
保険適用の条件について
医師の診断書が必要であったり、通院が続く場合には、一部の医療機関で保険が適用されることがあります。事前にクリニックや鍼灸院に確認しておくと安心です。
不妊鍼灸の費用(保険適用されない場合が多い)
不妊鍼灸の費用は、保険適用されない場合が多いです。なので、保険が適用されない場合には、不妊鍼灸は自費での支払いが必要となります。
それでは、費用の目安や選び方について紹介します。
不妊鍼灸【自費の目安】
不妊鍼灸は自費で1回あたり6,000円から10,000円程度の料金が一般的です。当院では、1回8,000円になります。
週に1〜2回の頻度で通うことが多いので、月にすると3万円〜5万円程度の費用がかかります。
→体験談:20代女性
「週2回通う鍼灸の費用が月5万円近くになり、負担を感じることも。ただ、妊娠に向けてできることをしたいという想いから、生活費を見直しながら継続。結果的に妊娠できたので、自己投資として後悔はありません。」
信頼できる鍼灸院を選ぶ
自費負担が多くなるため、信頼できる鍼灸院を選ぶことが重要です。口コミや治療の内容を確認し、自分に合った鍼灸院を探しましょう。
不妊鍼灸治療のメリットとデメリット
不妊鍼灸には、妊活をサポートするメリットがある一方で、デメリットもあります。ここでは、メリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。
不妊鍼灸のメリット
不妊鍼灸のメリットは、
- 体全体のバランスが整いやすくなる
- 冷え改善やストレス軽減が期待
- 自然な方法で体に働きかけるため、副作用が少ない
などが魅力です。
また、不妊治療の経験がある、信頼できる鍼灸師やクリニックを選びましょう。専門的な知識を持っているところで治療を受けると、安心して取り組めます。
不妊鍼灸のデメリット
一方で、不妊鍼灸のデメリットとしては、
- 効果が出るまでに時間がかかるケースもある
- 保険適用外が多く、通院の頻度や期間を計画的に考えることが大切
通いやすい場所で無理なく続けられる頻度を考えることが大切です。あらかじめスケジュールを組み、生活に無理のない範囲で取り組むようにしましょう。
→体験談:30代女性
「鍼灸は薬のような副作用がなくて安心でしたが、効果がすぐに出るわけではないと知って少し不安に。でも先生が丁寧に体の変化を教えてくれて、半年後に妊娠。ゆっくりでも体が整っていくことを信じてよかったです。」
【まとめ】不妊鍼灸に保険は適用される?
「できることは全部やってみたい」と思う人にとって、不妊鍼灸はその選択肢のひとつです。不妊鍼灸とは、針やお灸を使って、体の調子を整えることで妊娠しやすい体を目指す治療法です。
体が冷えていたり、ストレスで自律神経が乱れていたりすると、妊娠しにくくなることがあります。鍼灸では、そういった不調をやわらげ、体のリズムを整えてくれます。
ただし、ほとんどの場合は保険が使えないため、自分で費用を負担する必要があります。1回4,000~8,000円くらいが目安で、通院が続くと月に3万〜5万円ほどかかることもあります。
鍼灸には、副作用が少なく、自然に体を整えていくというメリットがあります。一方で、すぐに効果が出るわけではなく、通い続ける必要がある点はデメリットかもしれません。
だからこそ、自分の体と向き合いながら、信頼できる鍼灸院を選び、無理のないペースで取り入れることが大切です。不妊治療のひとつとして、鍼灸を取り入れる人は少なくありません。
選択の幅を広げる意味でも、正しい情報を知っておくことが大事です。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。