図解!良性発作性頭位めまい症の【ツボと原因】
2024年02月3日
目次
良性発作性頭位めまい症【原因】
【原因】良性発作性頭位めまい症
内耳の前庭という場所にある耳石がはがれ、体のバランスを保つ器官である三半規管に入り込んでしまうと、めまいが起こります。
【症状】良性発作性頭位めまい症
主な症状はめまいです。その中でも、
- 朝起きた時にくらくらとするめまい
- 寝返りをうった時(頭の位置)に起きるめまい
- 繰り返しめまいが起きるが、めまいの起きている時間は比較的短い(数秒~1分程度)
- 頭の位置や特定の体位の時だけ、めまいが起こる
という症状を訴える方が多いです。
他にも、「頭を下に向けた時(洗髪・洗い物・物を拾うなど)のみ」「首を傾けた時のみ」などの日常的な動作時に、めまいが起きやすいです。
ただし、良性発作性頭位めまい症の特徴として、吐き気・気分が悪くなるなどの症状は出るものの、難聴・耳鳴り・意識障害・言語障害・運動障害などは起きないとされています。
約2~3週間で治ることがほとんどです。
良性発作性頭位めまい症の【過ごし方】
良性発作性頭位めまい症のおすすめの過ごし方としては、恐れずに積極的にめまいの起こる体位(頭位)をとって慣れることです。
そのような過ごし方をしているうちに、段々と軽くなっていき最終的には回復します。そのため最も治りやすいめまいとされます。
良性の疾患で心配するような病気ではありません。怖がって恐る恐る生活していると、長引くというケースもあるようです。
積極的に頭の運動などを行い、慣れていきましょう。
また、めまいを止める抗めまい薬、循環改善薬などを服用して症状を抑えることもあります。そうすると日常生活を送る中で、次第に慣れていくものです。
図解!良性発作性頭位めまい症【ツボ】4選!
良性発作性頭位めまい症に効くツボを図(めまいのツボ図)でご紹介します。
百会(ひゃくえ)
百会のツボ→両耳を結んだ線と眉間から頭のてっぺんを結んだ線(正中線)が交差する所にあります。
身体中たくさんお経絡がこのツボで交るという意味のツボになります。このツボは、頭痛、耳鳴り、めまい、不眠、高血圧など多くの症状に効果的だと言われています。
のぼせにもかなり良いツボで、めまい、冷えのぼせ、イライラなどにもよく使うツボです。良性発作性頭位めまい症の方は、手で押さえてツボを刺激をしてみて下さい。
翳風(えいふう)
翳風のツボ→耳たぶの後ろにあり、大きくくぼんでいる所です。強く押すと痛みが出やすい為、手でこのツボを優しく触れると良いです。
翳風のツボは、耳鳴りや難聴のときによく効くツボです。このツボは、内耳の循環不全の改善に効果があるので、三半規管にも良い影響を与えてくれます。
良性発作性頭位めまい症の方は、このツボが硬くなっています。図では少し分かりにくいかもしれませんので、詳しくは鍼灸院でお訊ねください。
肩井(けんせい)
肩井のツボ→首の後方の根元と肩先の中間。
右手を使って左肩のツボを、左手を使って右肩のツボを片方ずつ押します。このツボはお灸をするのもオススメのツボです。
良性発作性頭位めまい症の方は、このツボがガチガチになっています。
風池(ふうち)
風池のツボ→首の後ろ髪の生え際で、2本の太い筋肉の外側からわずかに離れたくぼみのあたり。
頭に余分な熱が多いと、めまいを引き起こすのですが、余分な熱がたまっていると、このツボを押した時に痛みがあります。
良性発作性頭位めまい症を治すには、首のこのツボをゆるめることが必須です!
良性発作性頭位めまい症の【鍼灸】ツボ
良性発作性頭位めまい症の【東洋医学】ツボ
東洋医学では、目眩(めまい)について、西洋医学とは違う見方をしていきます。
目眩は、体内を巡行する「気・血・水(津液)」の内の「水」の巡りが悪いことが原因だと言います。
水の流れが悪いと、内耳にあるリンパ液の流れも悪いために、めまいが出ます。そういった状態を「水毒症」と言います。
水毒症は、体の中の水の流れが悪くなり、偏っている状態でなのです。
滞りなく全身を流れていれば病気にはならず、健康な状態だと言われています。気が滞りなければ血の流れも促して良くなります。
そうなれば、水も滞りなく流れるので、バランス良く影響し合ってくれます。水は貯めたままにしてると腐ってしまいますが、自然に流れていれば腐りません。
人間のカラダも一緒で、ちゃんと流れていれば、悪くなるところはないのです。
めまいについては即効性を期待せずに、長いスパンで身体のバランスを整えていくことが大事です。
良性発作性頭位めまい症【ツボで調整】
身体のツボに鍼や灸を使い、五臓六腑のバランスを調整していきます。全身に流れる気血水の滞りを取ることで、正常な状態を保てるのです。
めまいの多くの原因は、耳に問題があると言われています。耳は音を聞いたりする以外に、からだの平衡感覚を保つために必要な機能を備えています。
これらに異常が起こると、めまいやふらつきが起こるのです。
めまいと「耳」と「腎」の関わり
東洋医学の世界では、耳は「腎」と深い関係があります。西洋医学で言う腎臓ではありません。
「腎」とは、生命エネルギーの源の「精」を貯蔵しています。「精」は、生命活動を維持するために、とても必要なものです。
腎は主に、成長、発育、生殖、ホルモン、免疫などの身体の機能を請け負っています。この腎の機能が弱くなると「腎虚」と言われるものになります。
腎虚(腎の弱り)&ツボ
腎虚になると、めまいを引き起こすだけでなく、耳鳴りや難聴、骨が弱くなるといったことも起こります。
腎虚を正常な状態に戻せば、身体の機能も整います。めまいやその他の原因を取り除くために、根本の治療をしていくのが、鍼灸(ツボ)の役割です。あまり即効性を期待せずに、身体のバランスをしっかり整えていきましょう。
【症例】良性発作性頭位めまい症
良性発作性頭位めまい症 48歳
事務職 女性 O.T様。三週間前に家の掃除中に発症。すぐに病院に行くと「良性発作性頭位めまい症」と診断された。
3日ほどで症状が軽減してきたが、まためまいの頻度が多くなってきたので、ネットで調べて当院へ。
フワフワ、ぐるぐるする。頭を動かすと症状が出てくる。頭が重く、目の疲れ、首から背中にかけてひどいコリがある。
早く治したい!とのことで、ツボ(めまいのツボ図)に印を付けて、自宅でもツボにせんねん灸をしてもらった。そして、めまいに慣れていくような過ごし方をアドバイス。
3日続けて来院してもらう。症状が半分くらいになった。頭と首がすっきりし、目の疲れがかなり取れてきた。
施術6回が終わり、その後は2ヶ月以上発症はなく、体も楽になっているとの事。
豊中市で良性発作性頭位めまい症のツボなら 当院にお任せを!
【まとめ】図解!良性発作性頭位めまい症の【ツボと原因】
良性発作性頭位めまい症に効くツボです。(詳細は上記の図と説明を参考にしてみて下さい)
- 百会(ひゃくえ)
- 翳風(えいふう)
- 肩井(けんせい)
- 風池(ふうち)
良性発作性頭位めまい症を治すには、これらのツボをゆるめることが大切です!
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。