ミレーナ副作用
2024年09月5日
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ミレーナ副作用
ミレーナ副作用
ミレーナは、子宮内に装着する避妊方法として知られていますが、月経困難症や過多月経の治療にもよく使われています。
やわらかいプラスチック製で、子宮内に挿入することで継続的に黄体ホルモン「レボノルゲストレル」を放出し、子宮内膜を薄くする作用があります。
避妊リングとも呼ばれ、太る、痩せる、などと言われることもありますが、科学的な根拠はありません。
ミレーナの効果と特徴
① 避妊効果
子宮内膜を薄くすることで受精卵の着床(妊娠成立)を防ぎます。
おりものを粘っこくして、精子が膣の中から子宮内へ進入するのを妨げます。
避妊率は99%で、一度挿入すると効果は最長5年間続きます。
経口避妊剤と同等の効果があります。
② 生理痛や月経困難症の軽減
子宮内膜が薄くなることで、月経量が減り、生理痛が軽減されます。
低用量ピルや黄体ホルモン製剤といった飲み薬とは違って、頭痛やむくみなどの副作用がありません。
③ 出産経験のない人は子宮口が狭くて入れられないことがあります。
④ 子宮筋腫やポリープなどで子宮内腔が変形していると、入ってもすぐ抜け落ちてしまう場合があります。
⑤ 子宮外妊娠の経験がある場合も、ミレーナの適応外となることがあります。
⑥ ミレーナ挿入後はしばらく、ミレーナの子宮内膜を薄く保つ働きによって不正出血が続きます。
⑦ 挿入後はお腹に違和感があったり、痛みを感じることもありますが、徐々におさまっていきます。
ミレーナの副作用
腹痛、生理日数の延長、生理以外の出血、生理周期の変化、骨盤炎症性疾患(感染)、子宮外妊娠、ミレーナが子宮の壁に入り込むとによる子宮穿孔(しきゅうせんこう:子宮の壁に穴が開いてしまうこと)
ミレーナのメリット
- 避妊効果が高い
- 経血量や生理痛の軽減
- 長期的な持続効果
- 低用量ピルと比べて副作用が少ない
ミレーナのデメリット
- 定期検診がある
- 5年ごとに交感が必要
- 交感のタイミングの自己管理
- 不正出血や下腹部の違和感、腹痛などの副作用がある
- 稀に骨盤内炎症性疾患や子宮外妊娠、子宮穿孔などの重大な副作用がある
- 交換時期になると避妊効果が落ちる
また、ミレーナには生理前のPMSを軽減させる効果はない可能性があります。PMSは女性ホルモンの変動によって起こります。ミレーナを装着していても排卵は起こり、それに伴う女性ホルモンの変動は起こるためです。
ミレーナの更年期障害への効果
更年期障害は女性ホルモン(黄体ホルモンと卵胞ホルモン)が減少することで起こりますので、黄体ホルモンを子宮内に継続的に放出することで、更年期障害のホルモン療法を軽減させる効果もあります。
ミレーナの費用
生理痛や過多月経の治療としては保険適用となり、1回あたり1万円ほどです。
避妊具としは保険適用外となり、1回あたり3~4万円ほどになります。
定期検診や交換時にも費用が発生します。
ミレーナはうつに効く?
ミレーナが放出するホルモンは全身には影響しませんので、イライラや不安といった精神状態には効果はありません。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。
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