【排卵後(高温期)】 体温上がるのが遅い(ゆっくり上昇)→妊娠した!
2025年08月17日
【この記事でわかること】
- 排卵後に体温が上がるのが遅い原因
- 高温期がゆっくり上昇するタイプでも妊娠できる理由
- 遅い排卵による妊娠の可能性や対策
本記事では、「排卵後なのに体温がなかなか上がらない…」と不安になる方に向けて、基礎体温のゆっくり上昇パターンや、遅い排卵について詳しく解説しています。
妊活中で体温の変化に敏感な方や、自分のリズムが他の人と違うことに悩む方におすすめです。
結論として、排卵後に体温がゆっくり上がるタイプでも妊娠は十分に可能です。体質やホルモンの状態を理解し、自分に合ったケアを行うことが大切です。
本文中には、妊娠に至った体験談や基礎体温グラフの読み方も解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
【排卵後(高温期)】体温上がるのが遅い(ゆっくり上昇)について

妊活中の多くの方が基礎体温をチェックしていると思いますが、一人一人体質が違うように基礎体温にも個人差があるのをご存知ですか?
自分の基礎体温のパターンをしっかり理解し、体質改善や不妊治療を行っていきましょう。
今回はその中でも、排卵後に体温が上がるのが遅い(上がらない)パターンについてご説明いたします。
高温期に体温がゆっくり上昇して妊娠したケースもたくさんありますので、参考にしてみて下さい。
【原因】 排卵後に体温上がるのが遅い(ゆっくり上昇)


通常、低温期は排卵と共に終了し、排卵後1~2日で一気に高温期に入ります。
「原因」 排卵後(高温期)に体温上がるのがゆっくり上昇タイプ
排卵後3日以上かけてゆっくりと体温が上昇するという人は、
- 排卵がスムーズに行っていない可能性あり
- 女性ホルモン(プロゲステロン)が十分に分泌されていない可能性
などが原因として考えられます。
「原因」体温上がるのが遅い
- プロゲステロンが不足(黄体機能不全)…本来、プロゲステロンは排卵直後から分泌量が増えていきますので、妊娠の準備のためのホルモンとも言われています。プロゲステロンが不足しているという事は、黄体が十分に機能せず、赤ちゃんを迎えるための子宮内膜の準備が出来ていない状態=黄体機能不全の可能性があります。この状態だと、受精卵の着床障害に繋がり、妊娠出来ても流産になる可能性が高くなります。なので、高温期にはプロゲステロンは必要なホルモンです。
- 冷え…また『冷え』などが原因で、高温期に一気に体温を上げる力が不足していることもあります。
- 血の不足…血の不足により、卵子の成熟が悪く排卵が遅れ、黄体ホルモンの分泌が悪くなることもあります。この場合も、高温期の黄体機能不全か、軽度の排卵障害と考えられます。
【排卵後(高温期)】体温上がるのが遅いタイプ →妊娠した!

こちらが「排卵後に体温がゆっくり上がる場合」のグラフです:
- 青い点線:通常の体温上昇(排卵後すぐに高温になるパターン)
- 赤い実線:体温がゆっくり上昇するパターン
- 灰色の縦線:排卵日(目安)

排卵後(高温期)に体温上がるのが遅いタイプ →妊娠した!
排卵後、体温が上がるのが遅い場合でも、妊娠の可能性は十分にあります。高温期に体温がゆっくり上昇した後に妊娠したケースもたくさんあります。
基礎体温の変動は人それぞれ異なり、高温期になりやすい人もいれば、徐々にゆっくり高温期になる人もいます。
→体験談:
30代後半のAさんは、基礎体温がなかなか高温期に切り替わらず不安に…。排卵検査薬では排卵済と出ていたのに、体温が完全に上がるまで4日もかかりました。それでもその周期で妊娠が判明。「体温グラフだけで判断しすぎず、自分のリズムを信じてよかった」と振り返っています。
様々な可能性がある
中には高温期になりにくい人もいます。また、基礎体温の測り方や時間によって正確な値を取れていないこともあります。
高温期の体温が低くても、排卵さえあれば妊娠の可能性はあるのでご安心ください。排卵があるかないかは、基礎体温のグラフが二層に分かれているかどうかが大切です。
基礎体温表がしっかり二層になるように体質改善をしていきましょう。
ただ、あまりにも体温が上がるのが遅すぎる場合や、高温期が10日未満の場合は一度産婦人科の受診をしましょう。
関連記事:妊娠初期症状 & 生理前の違い(胸の張り、下腹部痛、腰痛など)
→体験談:
20代後半のBさんは、いつも排卵がD20前後と遅め。医師からは「排卵が遅れても、タイミングさえ合えば妊娠できますよ」と言われ、焦らずタイミングを取り続けました。排卵がD22だった周期に妊娠し、現在は安定期。「自分の排卵パターンを知ることが一番大切だと実感」と話します。
遅い排卵(排卵が遅れる) →妊娠した!


遅い排卵(排卵が遅れる)の「原因」
遅い排卵(排卵が遅れる)の原因は、排卵障害と同じく、多囊胞性卵巣症候群(PCOS)や高プロラクチン血症などが考えられるため、ホルモン基礎分泌値を測定しますが、検査の異常が見られない方も多いです。
遅い排卵でも「妊娠」は可能?
遅延した周期(遅い排卵)でも妊娠は可能ですが、タイミングをはかりにくく、その結果、妊娠率は低下する傾向があります。
関連記事:【排卵日後】性行為しない方がいい?着床期の性行為は?
関連記事:【黄体機能不全】自分で改善する方法 ~食べ物など~
関連記事:受精後すぐ自覚症状が出る?~妊娠初期症状は性行為後いつから出る?~
【よくある質問と回答】排卵後(高温期)、 体温上がるのが遅い(ゆっくり上昇)→妊娠した!

Q1. 排卵後、高温期に体温がゆっくり上がったけれど、それでも妊娠することはありますか?
A. はい、ゆっくりとした体温上昇(slow BBT rise)は珍しくなく、妊娠例も多く報告されています。これはプロゲステロンの分泌がゆっくり高まったことによる体温反応の遅れであり、必ずしも妊娠力の低下を示すものではありません。
Q2. なぜ高温期の体温がすぐ上がらず、ゆっくり上昇するのでしょうか?
A. 排卵後に分泌されるプロゲステロンが脳の視床下部に作用し、体温を上昇させますが、その反応の速度には個人差があります。
体がプロゲステロンに反応するまでに時間を要する場合、高温期への移行が”ゆっくり”になることがあります。
参考文献:緩やかな気温上昇:なぜ起こるのか、そしてそれが何を意味するのか
Q3. ゆっくり上昇した高温期が続くと、妊娠の可能性はどう見ればよいですか?
A. ゆっくり上がるだけでは妊娠の可能性を直接に判断できません。
むしろ高温期が14日以上持続するなど、体温が下がらず安定していることが妊娠の示唆になります。ただし、体温だけで判断せず、妊娠検査や医師の診断を参考にしてください。
参考文献:女性の体温調節:月経周期の影響
Q4. ゆっくり体温が上がっても大丈夫な周期と注意すべき周期の違いは?
A. 高温期が10日未満で短い、または体温が全体的に低温である場合は、黄体機能不全(luteal phase defect, LPD)の可能性があり、妊娠しづらいことがあります。
一方、体温の上昇が遅くても高温期が一定期間持続すれば、妊娠可能性を否定する理由にはなりません。
参考文献:基礎体温を記録することで妊娠しやすくなる
参考文献:Clearblue 黄体期について
【まとめ】排卵後(高温期)、体温上がるのが遅い(ゆっくり上昇)→妊娠した!

「原因」 排卵後に体温上がるのが遅い(ゆっくり上昇)
通常、低温期は排卵と共に終了し、排卵後1~2日で一気に高温期に入ります。
排卵後3日以上かけてゆっくりと体温が上昇するという人は、
- 排卵がスムーズに行っていない可能性あり
- 女性ホルモン(プロゲステロン)が十分に分泌されていない可能性
などが原因として考えられます。
また『冷え』などが原因で、高温期に一気に体温を上げる力が不足していることもあります。
排卵後に体温上がるのが遅い(ゆっくり上昇)タイプ →妊娠した!
排卵後、体温が上がるのが遅い場合でも妊娠の可能性は十分にあります。高温期に体温がゆっくり上昇して妊娠したケースもたくさんあります。
「原因」遅い排卵(排卵が遅れる)
遅い排卵(排卵が遅れる)の原因は、排卵障害と同じく、多囊胞性卵巣症候群(PCOS)や高プロラクチン血症などが考えられるため、ホルモン基礎分泌値を測定しますが、検査の異常が見られない方も多いです。
遅い排卵、妊娠は可能?
遅延した周期(遅い排卵)でも妊娠は可能ですが、タイミングをはかりにくく、その結果、妊娠率は低下する傾向があります。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。












