凍結胚移植前の性交渉、何日前ならOK？採卵の前後は？

2024年05月16日

凍結胚移植前の性交渉

胚移植前の性交渉は、大丈夫なのか不安になる方が多く、よく質問を頂きます。

今回はそんな不安を抱えている方々に、胚移植前の性交渉についてご説明いたします。

胚移植前の性交渉は良いのか？

結論から申し上げると、体外受精の胚移植より前の性交渉は妊娠率を上げる可能性があるので良いです。

なぜかというと、私たちの体には性交渉そのものが着床環境を免疫的に整え、妊娠に繋がりやすくする仕組みが備わっているからです。

ただし、コンドームを装着しての性交渉は妊娠率が上昇するようなメカニズムは作動していません。避妊をせずに膣内射精のことを指します。

胚移植前の性交渉のメリット

排卵させる自然周期での移植周期に性交渉をすると、排卵しやすくなる以外に多数のメリットがあります。

• 免疫的に好ましい
• 精神的にも好ましい
• 自然周期の場合、排卵した卵子も妊娠する可能性がある

などです。

胚移植前に、自然周期で性交渉を持ったことで自然妊娠も同時に成立し、１子凍結胚移植を行った方が2卵性の双子を授かったというパターンもあります。

 

凍結胚移植の何日前まで性交渉しても良い？

凍結胚移植の何日前まで性行為しても良い？

凍結胚移植の前日に性交渉しても問題ありません。理想は、排卵前日又は排卵日の前々日が良いですが、排卵後でも問題ありません。

ただし、胚移植した後や妊娠後は控えた方が良いです。

夫婦生活が、胚移植前に大切な睡眠の質も上げる？

ハグやボディタッチ、そして性交渉をすると、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが増えます。

オキシトシンには心を鎮める作用があるので、睡眠を促し快眠に繋がるというわけです。睡眠は生命を維持し、健やかな身体になるために欠かせないものです。

• ストレスの解消
• 疲労回復
• 免疫力を上げる

以上の効果が睡眠にはあります。

いずれも妊娠に至るにはとても大切なことです。いざ移植をする際には緊張や不安を感じる場面がどうしても出てきてしまいます。

心を落ち着かせるためにも、夫婦で心を１つにし、質の良い睡眠で心身整えましょう。

性交渉が身体にもたらす効果

性交渉は脳に大きな影響を与えます。上記でもあるオキシトシンが分泌され、そのオキシトシンが多く出た時は子宮が収縮します。

子宮の収縮は妊娠に欠かせません。精子が子宮に向かい泳いでいる時に子宮の収縮は卵管に向かい精子を押し流す手助けになります。

精子が勢いよく卵管の方に流れてくると、卵子と確率が上がり、結果的に妊娠しやすくなります。

胚移植前の性交渉に限らず、普段からハグやボディタッチ、夫婦が仲良くすると、赤ちゃんが来やすくなるという事ですね♪

 

【採卵の前後】の性行為について

【採卵の前後】の性行為OK？

採卵周期の場合、排卵誘発剤を用いて卵巣を刺激すると、お腹が張ることがあります。腹痛を防ぐために、採卵前後には性交為は控えましょう。

採卵前の男性

男性は、採卵日に採る精子の数が減ってしまわないように、採卵予定の３日前くらいから、性交渉やマスターベーションを控えましょう。

【採卵後】の性交渉は、いつからOK？

採卵後は、採卵で卵巣に針を刺しているので、採卵当日から性交渉は控えましょう。

採卵後にクリニックでの診察に異常がなければ、夫婦生活を始めて頂けたらと思います。基本的に採卵後の性交渉は、特に出血や痛みがなければ5〜7日後から可能です。