子宮内膜症(チョコレート嚢胞)の【ツボ効果】
2024年03月22日
目次
子宮内膜症(チョコレート嚢胞)とは?
子宮の内側を覆っている膜を子宮内膜と言います。この子宮内膜の組織が、何らかの原因で他の場所にも出来てしまう病気のことを「子宮内膜症」と言います。
子宮内膜症は様々な場所(卵巣や卵管、腸など、)に発生します。その中でも、卵巣にできたものが「チョコレート嚢胞」と呼ばれています。
チョコレート嚢胞の名前の由来・・?
「チョコレート嚢胞」は、子宮内膜症が卵巣にできます。卵巣にできた内膜は、子宮内膜と同じく、女性ホルモンの影響を受けながら、生理周期に合わせて「増殖や出血」を繰り返します。
月経の際に剥がれた子宮内膜などが、卵管を通して逆流することで起こります。溜まった古い血液が変色し、チョコレートのような色になることから、チョコレート嚢胞と呼ばれます。
閉経前の女性に発症し、不妊の原因ともされています。チョコレート嚢胞も、まれにがん化することがあります。
チョコレート嚢胞【症状】
チョコレート嚢胞の初期のころは、無症状が多いのですが、病状が進むに連れて、他の子宮内膜症と同じように、寝込んでしまうほど生理痛がひどくなる事もあります。
また、腫れた卵巣が、他の臓器を圧迫して癒着(ゆちゃく)が起こると、腹痛や下腹部痛、排便痛、性交痛を感じることもあります。
若いうちに妊娠や出産を何度かした人と比較すると、しない人の方が、チョコレート嚢胞の発症率が高くなっています。
晩婚化、少子化、初潮年齢が、早くなったことで、患者の若年化が進んでいます。
また、卵管が詰まってしまい、受精がうまくいかずに妊娠しにくくなったり、不妊症の原因になる場合もあります。
子宮内膜症(チョコレート嚢胞)の治療法
子宮内膜症、チョコレート嚢胞は、ホルモンのバランスが大きく影響しているようです。
妊娠を希望しない場合
ホルモン剤を使って生理のない状態にし、不快な症状を抑えます。
ただし、更年期障害などの副作用があるので、薬の使用は4ヶ月~半年を1クールにして、必ず休止期間を設けます。薬を止めると再発する可能性も。
妊娠を希望する場合
- 鎮痛剤…痛みをコントロールしながら、様子を見ます。
- 手術…できるだけ悪い部分のみを摘出する方法が選ばれます。
手術の場合、妊娠の希望などを医師にしっかり伝えて、納得した上で決断することがとても大切です!
症状が軽くなったり、授かりやすくなるなどのメリットはありますが、内膜症の組織が少しでも残ると再発する可能性もあります。
子宮内膜症(チョコレート嚢胞)には【骨盤の歪み】が影響する
女性の骨盤内は複雑
女性の骨盤内には子宮や卵巣があり、男性と比べるて内部構造がやや複雑です。
そして、赤ちゃんが出来るようになる為に、構造上大きく広がっている必要があります。骨盤が歪んでしまうと、その中にある臓器が影響を受けやすくなります。
ですから、女性にとって骨盤内の血行を良くすることは非常に大切です。冷え性のみならず、子宮内膜症、チョコレート嚢胞の予防につながります。
子宮・卵巣の機能低下は、不妊・早産・流産を引き起こす原因になる場合もあります。
その他にも骨盤のゆがみは、マタニティーの腰の痛み、出産時の産道の広がりにくさ、胎盤形成、胎児の発育などにも影響を及ぼします。
妊娠前から健康管理を十分に行うことが大切です。
生理痛
子宮は、靭帯によって骨盤内に付着しています。
生理時に子宮が収縮するとき、骨盤が歪んでいると余計に負担がかかり、腹痛、腰痛、仙骨痛、頭痛などの痛みを引き起こします。
また、生理時にスムーズに出血できず、子宮内膜が腹腔内に逆流すると、子宮内膜症やチョコレート嚢胞を起します。
子宮内膜症(チョコレート嚢胞)の【ツボ】にお灸をしよう!
ツボにお灸をしよう
子宮内膜症(チョコレート嚢胞)の対策として、ツボにお灸がおすすめです!
お灸が自宅にあれば、ツボに毎日お灸をするのが一番おすすめです。もしお灸がなければ手でマッサージしても良いです。
三陰交(さんいんこう)
三陰交のツボは、内くるぶしのいちばん高いところに小指を置き、指幅4本そろえて、人差し指があたっているところにあります。
このツボは、女性特有の諸症状、婦人科全般(子宮内膜症、チョコレート嚢胞など)、生理のトラブルなどに効果が期待できます。
昔から婦人科疾患には、三陰交のツボへのお灸が有名です。
血海(けっかい)
血海のツボは、ひざのお皿の上、内側に薬指をおき、指幅3本そろえて人差し指があたっているところ。
貧血や血のめぐりを改善してくれます。生理不順、生理痛などに効果が期待できます。子宮内膜症、チョコレート嚢胞にもよく使われるツボで、ぜひお灸をやってみて下さい。
豊中市で子宮内膜症・チョコレート嚢胞でお悩みなら 当院にお任せを!
関連記事
この記事に関連するページ
- 関連ページはまだありません。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。