着床しやすい寝方(体勢)はあるの?胚移植後はうつぶせが良い?
2025年03月20日

【この記事でわかること】
- 胚移植後に「着床しやすい寝方」が本当にあるのか
- 仰向け/うつぶせ/横向きの考え方と注意点
- 寝方より大切な「睡眠不足」と自律神経・ホルモンの話
この記事では、胚移植後(着床まで)の寝る体勢や過ごし方について、医学的に分かっていることと、気をつけたいポイントを整理して紹介します。
「仰向けが良い?うつぶせはダメ?」「じっとしていないと着床しない?」と不安で眠れない方におすすめです。
結論は、特定の寝方が着床率を上げる根拠ははっきりせず、姿勢より“睡眠の質とリラックス”が大切ということ。
本文中には、子宮後屈の考え方や睡眠前の整え方なども解説していますので、最後までご覧ください!
目次
着床しやすい寝方(体勢)はあるの? ~胚移植後など~
着床しやすい寝方(体勢)
このような質問をよく頂きます。
- 体外受精の胚移植後に着床率を上げる方法
- 体外受精の胚移植後の過ごし方
- 着床まで気をつけること
その他にも、寝方や体勢に関してもよく聞かれます。
胚移植後の寝方や体勢についてのデータ
皆さんは、着床しやすくするために胚移植後の「寝方や体勢(姿勢)」をおすすめする記事や情報を耳にしたことはないでしょうか?
実は、着床しやすくするための、胚移植後の寝方や体勢を裏付ける研究データというのは見当たらず、関係があると言えないのが現状です。
→体験談:
「胚移植後はずっと仰向けが良いって聞いて、ベッドの上で身動き一つ取らずに2時間耐えました(笑)。でも、あとから先生に『体勢よりリラックスが大事ですよ』と言われて、ちょっと肩の力が抜けました」(33歳・初めての胚移植)
うつぶせ寝が妊娠しやすい?
子宮後屈と妊娠
全体の約2割の女性が生まれつき通常よりも子宮が後ろに傾いた状態の『子宮後屈』であり、子宮後屈は精子が子宮内へ進入しづらく、受精卵の着床を妨げる可能性があるので妊娠しにくいと言われています。
その場合、性行為後にしばらくうつぶせ寝になることで、精子の進入を促すことがあるため、妊娠しやすくなる場合があるとも言われています。
関連記事:子宮後屈 セルフチェックしてみよう!
うつ伏せが良い理由
子宮後屈の場合、精子が上手く子宮内に入って卵子と受精しても、受精卵が長く子宮内に溜まれずに滑ったり落ちてしまうリスクが高いです。
なので、うつぶせ寝をすることで、背中側に傾いた子宮口にある窪みに溜まった精子が、子宮内へ入り込む可能性が高まるからです。
※朝までうつぶせ寝をする必要はありません。少しでも可能性があるかもしれないと、性行為後に15分程度うつぶせ寝をしてみて下さい。
着床(妊娠)しやすいのは、寝方ではなく【睡眠不足】が影響する
着床しやすさに寝方、体勢(姿勢)はそこまで大きく影響はないですが、睡眠不足が影響するという研究データはいくつも発表されています。
女性ホルモンと自律神経の関係
女性ホルモンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つに分けられます。
エストロゲンは子宮内膜を厚くして妊娠に備え、プロゲステロンは基礎体温を上げ着床しやすいように子宮内膜を安定させます。
自律神経と女性ホルモンの分泌は、どちらも視床下部と脳下垂体によってコントロールされているため、それぞれ影響を及ぼし合っています。
睡眠不足は女性ホルモンが乱れる
睡眠不足が続くと、交感神経優位の時間が長くなります。副交感神経への切り替えがうまく働かなくなってしまい、自律神経が乱れます。
なので、睡眠不足だと自律神経が乱れ、自律神経が乱れてしまうと女性ホルモンのバランスも乱れてしまいます。その結果、着床しにくい状態になってしまうというわけです。
また、自分に合った睡眠のサイクルが大切です。
→体験談:
「夜型生活が続いていた時期、ホルモン検査で『プロゲステロン値が低いですね』と指摘されてショックでした。そこから睡眠改善を意識して早寝を徹底したら、次の周期には子宮内膜の厚さが安定してきたんです」(35歳・妊活2年目)
※睡眠不足でメラトニンが減ると、深い眠りや抗酸化作用が弱まり、卵子を酸化や老化から守る力が低下します。その結果、不妊が長引く可能性も。十分な睡眠は酸化ストレスを防ぎ、ホルモンバランスを整えるため大切です。
関連記事:子宮後屈にもおすすめ!着床(妊娠)しやすい寝方・体勢とは?
関連記事:【排卵日後】性行為しない方がいい?着床期の性行為は?
関連記事:妊活にメラトニンが良いって本当?
【よくある質問】着床しやすい寝方(体勢)はあるの?胚移植後はうつぶせが良い?
Q1. 着床しやすい寝方はあるの?仰向けやうつぶせの方が良い?
A. 現時点では、医学的に「この体勢が着床しやすい」と明確に証明されている姿勢はありません。
ただし、リラックスして副交感神経が優位になる体勢(例:仰向けで両膝を軽く立てるなど)は、子宮内膜の血流改善やホルモンバランスの安定に寄与する可能性があります。
🔗参考文献:はらメディカルクリニック 胚移植後の安静について
Q2. 胚移植後に避けた方がいい寝方はありますか?
A. 胚移植後に絶対に避けなければならない寝方はありません。
ただし、極端にお腹を圧迫する姿勢(例:腹ばいで足を曲げるなど)や、不快感のある体勢は避けるべきです。リラックスできる姿勢(例:横向きや仰向け)を心がけましょう。
🔗参考文献:トーチクリニック 体外受精の胚移植後の過ごし方は?仕事や運動、飲酒、旅行などについて
Q3. 胚移植後に仰向けでじっとしていた方が良いの?
A. 胚移植後に数分間ベッドで休むことは一般的ですが、長時間じっとしている必要はないとする研究が多いです。
移植後すぐに日常生活に戻っても、着床率に差がないことが確認されています。過度に神経質になるより、自然体で過ごすことが重要です。
🔗参考文献:桜十字ウィメンズクリニック【胚移植後の過ごし方】してはいけないこと・おすすめの食事など紹介
Q4. 着床を助けるためにできる寝る前の習慣や姿勢はありますか?
A. 睡眠前に副交感神経が優位になると黄体ホルモンの分泌や子宮内膜の状態に好影響を与えるとされています。次のような工夫が推奨されます:
- 仰向けで深呼吸や腹式呼吸
- 軽く膝を立てて骨盤を安定させる
- 寝室を静かにし、スマホを避ける
➡ 姿勢よりも「リラックスと血流改善」が鍵となります。
🔗参考文献:三軒茶屋ウィメンズクリニック 着床しやすくするための食生活・生活習慣のポイント!妊娠力を高めるおすすめの栄養素も紹介
【まとめ】着床しやすい寝方(体勢)はあるの?
着床(妊娠)しやすいのは、寝方ではなく【睡眠不足】がポイント!
睡眠不足だと自律神経が乱れ、自律神経が乱れてしまうと女性ホルモンのバランスも乱れてしまいます。その結果、着床しにくい状態になってしまうというわけです。
以上のことから、着床しやすい寝方・体勢(姿勢)があるというよりも、睡眠不足を防いで良質な睡眠をとるために、リラックスして寝るということが大切になります。
今回の記事で、少しでも着床率を上げるためのきっかけになれたら嬉しいです。体外受精の移植後の過ごし方に参考にしてみて下さい。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。




















