子宮後屈にもおすすめ!着床(妊娠)しやすい寝方・体勢とは?
2025年08月24日
【この記事でわかること】
- 着床しやすい寝方・体勢はあるのか?
- 子宮後屈の方におすすめの寝方とは?
- 胚移植後に気をつけたい生活習慣のポイント
本記事では、胚移植後の過ごし方、とくに「着床しやすい寝方や体勢」について解説します。
子宮後屈の方はうつぶせ寝が妊娠に有利と言われており、その理由や注意点を体験談とともにご紹介。また、冷え・ストレス・運動・葉酸など着床を助ける生活習慣のポイントも網羅しています。
結論として、寝方だけで妊娠が左右されるわけではありませんが、体質や子宮の状態に応じた工夫は妊娠率アップにつながる可能性があります。
本文中には、子宮後屈改善のストレッチ体操や避けたい習慣なども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
着床(妊娠)しやすい「寝方・体勢」


着床しやすい「寝方・体勢」があるの?
胚移植後、着床しやすいように、できるだけゆっくり横になっていよう、と思う人は多くいらっしゃいます。
- 寝る体勢はどうしたらいい?
- 着床しやすい体勢や寝方は?
- 避けた方がいい体勢はあるの?
など疑問に思うこともあるかもしれません。
着床しやすい寝方(体勢)のことを立証するデータが無い
実は、寝方や体勢については、色々な意見がありますが、着床しやすい寝方(体勢)のことを立証するデータは見当たらないのが現状です。
なので、着床(妊娠)しやすい寝方・体勢というのは、まだよく分かっていません。
着床率に関わるのは寝方や体位ではなく、性行為の回数やタイミングです。日本は性行為の回数が世界の国々と比べて非常に少ないといったデータがあります。
子宮後屈の場合、着床しやすくするには?

子宮後屈は、うつぶせ寝が妊娠しやすい?
子宮が通常よりも後ろに傾いた「子宮後屈」の場合、精子が子宮へ進入しづらい状況になります。受精卵の着床を妨げる可能性があり、妊娠しにくいと言われています。
そのため、子宮後屈の方は、性行為後にしばらくうつ伏せ寝にすると着床しやすくなる(妊娠しやすい)と言われています。
→体験談:
40歳のBさんは、毎回「何がいけなかったの?」と悩みながら体外受精に挑戦していました。子宮後屈とは知らず、医師に指摘されてから、生活習慣を見直し、寝方にも気を配るように。性行為後のうつぶせ寝、冷え対策、ストレス管理をコツコツ実践。体操で骨盤の位置を整えるようにした結果、半年後の胚移植で妊娠が判明しました。
関連記事:子宮後屈 セルフチェックしてみよう!
妊娠率を上げるには、うつ伏せが良い
子宮後屈の場合、受精卵が長く子宮内に溜まれずに、滑ったり落ちてしまう可能性が高いです。
なので、うつぶせ寝をすることで、精子が子宮内へ入り込む可能性が高まります。性行為後に15分程度うつぶせ寝をしてみて下さい。
→体験談:
30代女性のAさんは、2度の胚移植がうまくいかず、「どうして?」と悩んでいました。病院で子宮後屈と診断され、「うつぶせ寝を試してみて」と医師からアドバイスを受けました。移植後は無理をせず、性行為後も15分間うつぶせ寝を継続。さらに、体を冷やさないよう意識して過ごすことで、3回目の移植でついに着床!妊娠判定の日には、涙が出るほど嬉しかったそうです。
寝方以外、胚移植後に気をつけること


では寝方の他に、胚移植後に気をつけることは何でしょう?妊活をしていて、妊娠率や着床率っを上げたい方は参考にしてみて下さい。
- 基本は通常通りの生活で良い…胚移植後の過ごし方については、日常生活は通常通りが良いとされていて、最近は胚移植後に病院内で安静を保つ指導もされなくなってきています。
- 運動をする…「適度な運動は妊娠率を向上させる」という米国のデータもあり、妊活中は運動することが推奨されています。※運動強度が強いと化学流産が増える、という報告もあります。妊活中はあまり激しい運動は避け、ウォーキングやストレッチ、ヨガなどの有酸素運動が良いでしょう。
- 性交渉はNG…性交渉については、着床期は妊娠率を低下させるという報告があり、あまりおすすめできません。
- 体を冷やさない…体が冷えると血流が悪くなり、子宮に新鮮な血液が届かず、子宮の機能が低下してしまいます。着床しやすい子宮にするため、冷えは禁物です。
- ストレスを溜めない…ストレスは胚移植後の着床期においても良くありません。ストレスが溜まるとホルモンバランスが乱れ、着床にも影響があります。あまり考え込んだり心配し過ぎないように、できるだけゆったりした気持ちで過ごすようにしましょう。
- 体調の変化を気にし過ぎない…胚移植後、着床したら体調に変化がある、という話を聞くかもしれませんが、ほとんどの人は何も変化を感じません。気にしすぎなくて大丈夫です。
- 温泉やよもぎ蒸しは避ける…体を温めることは大切ですが、感染のリスクを考えると控えた方が良いでしょう。
関連記事:妊活中に【よもぎ蒸し】よくない?ベストタイミングは移植前・排卵日?
関連記事:妊活中のよもぎ蒸し!【ベストタイミングと頻度】とは?
- 葉酸を摂取する…葉酸は妊娠前から摂取することで、子供の先天性異常のリスクを減らすことができます。葉酸の摂取は妊活を始めた時から授乳期までとても重要です。
- お酒は控えめに…妊娠判定日までは適量ではれば問題ありません。飲み過ぎには注意して、控えめにしましょう。
子宮後屈の治し方
お尻の筋肉をストレッチ体操

- 仰向けで両膝を立て、右足の太ももに左脚のかかとをかけます。
- そのまま右足のモモ裏を両手で抱え、左足が外側に開くようにストレッチします。
- お尻は浮かないようにして、そのまま10秒キープ。
太ももの裏をストレッチ体操

- 仰向けになり、右足を立てます。
- 左足の土踏まずにバスタオルを通して、足を上げて膝の裏の伸びを感じながら10秒キープします。
- 太ももの裏をしっかりと伸ばすように、左右行います。
関連記事:着床しやすい寝方(体勢)はあるの?胚移植後はうつぶせが良い?
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【よくある質問】子宮後屈にもおすすめ!着床(妊娠)しやすい寝方・体勢とは?

Q1. 子宮後屈の人でも妊娠しやすくなる寝方や体勢はありますか?
A. 子宮後屈(子宮が後ろに傾いている状態)の方は、うつ伏せや膝を抱える体勢が子宮の位置を整えやすく、血流改善や骨盤内の循環促進に役立つと考えられています。
ただし、科学的根拠は限定的であり、リラックスできる体勢を優先することが大切です。
🔗参考文献:子宮後屈は不妊と関係ある?うつぶせ寝は妊娠しやすい?症状や体位について解説
Q2. 妊娠しやすい性行為の体位(体勢)はあるのでしょうか?
A. 一般的に、深く挿入できる体位(例:後背位・伝統的な正常位)が、子宮の奥に精子が届きやすくなるため、妊娠しやすい体位とされることがあります。
ただし、医学的に「どの体位が一番妊娠しやすい」と断定された研究はありません。
🔗参考文献:セックス後に腰を上げる と妊娠しやすい?
Q3. 胚移植後におすすめの寝方や過ごし方はありますか?
A. 胚移植後は「ずっと横になっている必要はない」と多くの生殖医療施設が説明しています。
仰向け・横向きどちらでも構いませんが、血流を妨げないリラックスした姿勢が理想的です。足を温める、軽いストレッチなども推奨されます。
🔗参考文献:神奈川レディースクリニック 胚移植後の過ごし方は?してはいけないことはある?
Q4. 着床しやすい寝る体勢は本当にあるの?
A. 着床率を上げる明確な寝る体勢は医学的には証明されていませんが、下半身の血流を良くする仰向けやシムス位(左向きで膝を曲げて寝る)は、生殖器周囲の循環を高めると言われています。
大切なのはリラックスとストレス軽減です。
🔗参考文献:産み分けの方法と成功率を徹底解説!男の子・女の子を確実に授かるコツ
Q5. 胚移植当日は安静にしていた方が着床しやすい?
A. 以前は「移植後は絶対安静」とされていましたが、近年の研究では“過度な安静は不要”とされており、日常生活レベルの活動で問題ないとされています。
ただし、激しい運動や過度なストレスは避けましょう。
🔗参考文献:はらメディカルクリニック 胚移植後の安静について
【まとめ】着床しやすい寝方・体勢とは? 子宮後屈におすすめの寝方とは?

「どんな寝方をすれば、赤ちゃんができやすくなるの?」と考える方も多いですが、実は、着床しやすい寝方や体勢について、はっきりとした科学的な証拠はありません。
つまり、「この体勢が一番!」という決まった答えはまだ見つかっていないのです。
でも、「子宮後屈(しきゅうこうくつ)」という子宮が少し後ろに倒れている状態の方は、特に注意が必要です。このタイプの人は、精子が子宮に入りづらかったり、受精卵が着床しにくくなったりすることがあります。
そんな場合、性行為のあとに15分くらいうつぶせで寝ると、妊娠しやすくなる可能性があると言われています。
また、寝方だけではなく、着床しやすい体作りも大切です。例えば、体を冷やさないようにすること。
冷えると血の流れが悪くなって、子宮の働きも弱くなってしまいます。ほかにも、リラックスしてストレスをためないこと、適度に運動すること(激しすぎないように注意!)、葉酸をしっかりとることなども大事です。
中には、うまくいかなかったけど、生活を見直して妊娠につながった方もいます。焦らず、自分の体と向き合いながら、できることを少しずつ取り入れてみてください。寝方だけにとらわれず、全体的なバランスを意識することが、赤ちゃんを迎える第一歩になるかもしれません。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。












