着床前診断(PGT-A)が保険適用外なのはなぜ?
2025年02月15日

目次
着床前診断(PGT-A)が保険適用外なのはなぜ?
【この記事でわかること】
- 着床前診断(PGT-A)の内容と効果
- 保険適用外となっている理由
- 大阪などでPGT-Aを受けられるクリニック情報
この記事では、着床前診断(PGT-A)の基本知識から、なぜ現在も保険適用外なのかという背景について詳しく解説します。
「何度も胚移植しているのに妊娠しない」「流産を繰り返してしまう」とお悩みの方におすすめの内容です。
結論として、PGT-Aは妊娠率の向上に役立つ可能性がある一方で、日本では「治療ではなく選別」とされるため、保険が適用されていない状況が続いています。
本文中では、倫理的な課題や費用の目安、実施クリニック(大阪含む)なども紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!
着床前診断(PGT-A)とは?
PGT-Aはどんな検査?
着床前診断(PGT-A)は、体外受精(IVF)でできた受精卵の染色体を調べ、異常がないかを確認する検査です。異常のある受精卵を避けることで、流産のリスクを減らしたり、妊娠の成功率を上げたりする目的で行われます。
なぜPGT-Aをするの?
妊娠を希望する人の中には、高齢出産や流産の経験がある方もいます。特に40代では染色体異常の確率が高くなるため、妊娠率を上げるためにPGT-Aを希望する人が増えています。
→体験談:
40歳で不妊治療を始めたKさんは、2回の流産を経験。「もう何が原因かわからない」と悩む中、医師からPGT-Aの提案を受けました。検査の結果、染色体異常のある胚が見つかり、正常胚のみを移植。3回目の移植で無事に妊娠し、元気な赤ちゃんを出産しました。
PGT-Aが保険適用外なのはなぜ?
保険適用外の理由
日本の医療保険制度は、「病気の治療」を目的とするものが対象になります。しかし、PGT-Aは「染色体異常のある受精卵を避ける」検査であり、病気の治療とはみなされないため、保険適用外になっています。
→体験談:
36歳のMさんは、複数の胚移植がすべて陰性に終わり、PGT-Aを検討しました。しかし「保険が効かず高額」と聞いて断念。「もし経済的に余裕があれば、検査を受けて結果も変わったかもしれない」と振り返っています。費用面でのハードルは、今も多くの人にとって大きな壁です。
倫理的な問題も影響
一部では、PGT-Aを「受精卵の選別」と考え、倫理的に問題があると指摘する声もあります。そのため、厚生労働省は慎重な対応をしており、すぐに保険適用にはならない状況です。
→体験談:
不妊治療歴5年のNさん夫婦は、PGT-Aを受けることに不安を感じていました。「命を選別しているようで…」と葛藤もあったそうです。しかし、医師の丁寧な説明と、自分たちの思いを整理したことで、「これは希望に近づく一歩」と前向きに検査を決断。今は後悔していないと話しています。
PGT-Aを受けるには?(大阪などの地域情報も含む)
大阪でPGT-Aを受けられるクリニック
PGT-Aは日本全国の一部のクリニックで受けられます。特に大阪には先進的な不妊治療クリニックが多く、PGT-Aを実施している施設もあります。興味のある方は、最新情報を確認しましょう。
→体験談:
大阪市内のクリニックでPGT-Aを受けた43歳のYさんは、他県から通院していました。「大阪はPGT-Aの実績がある病院が多く、安心感があった」と話します。検査費用は高額でしたが、「年齢的にこれが最後のチャンス」と思い、家族と話し合って決断されたそうです。
費用は?(PGT-Aは保険適用外)
PGT-Aは保険適用外のため、費用は高額になります。1回あたり30万~50万円程度が相場ですが、クリニックによって異なります。事前に費用を確認し、納得のいくクリニックを選びましょう。
よくある質問と回答(FAQ)
Q1. 着床前診断(PGT-A)とは何ですか?
A. PGT-A(着床前診断)は、体外受精で得られた胚の染色体異常を検査し、移植前に正常な胚を選ぶ方法です。流産のリスクを減らし、妊娠の成功率を高める効果が期待されています。
Q2. なぜPGT-Aは保険適用外なのですか?
A. 日本の公的医療保険は「病気の治療」を対象としています。PGT-Aは「選別」に該当するとされ、治療ではないと判断されるため、現在は保険適用外です。
Q3. PGT-Aの費用はいくらかかりますか?
A. 一般的に1回のPGT-A検査で30万〜50万円程度かかります。検査を受けるクリニックによって金額に差があるため、事前の確認が必要です。
Q4. PGT-Aは誰でも受けられますか?
A. 原則として、体外受精を行うカップルのうち、反復着床不全や流産を繰り返す方などが対象とされます。適応には医師の判断が必要です。
Q5. PGT-Aを受けられる病院はどこにありますか?
A. PGT-Aは全国の一部クリニックで受けられます。大阪・東京などの都市部には実績のある専門施設が多く存在します。施設ごとに対応や条件が異なるため、個別に問い合わせましょう。
【まとめ】着床前診断(PGT-A)が保険適用外なのはなぜ?
PGT-A(着床前診断)は、受精卵の染色体異常を調べる検査で、流産リスクを減らす効果が期待されています。しかし、日本では「病気の治療ではない」とされ、保険適用外となっています。また、倫理的な問題もあり、慎重な対応が求められています。そのため、今すぐ保険適用になる可能性は低いでしょう。
大阪をはじめ、日本の一部のクリニックではPGT-Aを受けることができますが、費用は30万~50万円と高額です。興味がある方は、事前に情報をよく調べ、自分に合ったクリニックを選ぶことが大切です。
現在、妊活をしている方にとっては、PGT-Aの保険適用が実現すれば大きな助けになります。今後の制度変更にも注目しながら、自分に合った妊活方法を考えていきましょう。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。