高齢(40代から)の不妊治療
2015年12月8日
高齢(40代)の不妊
晩婚化の影響で、最近は妊活を始める女性の「年齢」が、どんどん高くなっています。
実は、本人と一緒に「卵子」も老化していきますので、どんどん妊娠も難しくなります。
たとえ、体外受精や顕微授精などの高度生殖補助医療(ART)を行ったとしても、
卵子の老化による「妊娠率の低下」に対しては、打つ手がありません。
妊娠率は、どんどん低くくなる
ART(高度生殖補助医療)でさえ、年を重ねると授かれる確率は低くなります。
高齢の場合は、ひたすらARTを繰り返すしか妊娠の成功率を高める方法はないとすれば、肉体的・経済的・精神的に大きな負担がのしかかってきます。
ARTによる効果は、実際そんなに大きいものではありません。
高齢(特に40代)から始めるご夫婦にとっては、病院での不妊治療だけでは、不十分であるように感じております。
妊活は早くスタートした方がいい?
実際、当院では40代でうまくいくケースもかなり多いので、難しいとは考えていません。
出来るだけ早くスタートした方がいいのですが、毎日たくさんの患者様を診てきて思うのは、妊娠は「実年齢」は関係ないです!
それよりも、「体質や身体年齢」が大切です。
身体にはタイムリミットがある
高齢で「妊活」をする上で理解しておいて頂きたいのは、タイムリミットがあるということです。
もちろん個人差があるのですが、40歳前後になると卵子の老化が進み、残りの数も減少してきます。
卵子の老化が進めば、排卵されても、質の良い卵が作られるのは難しくなります。
卵子の数は、年齢とともに確実に減っていく
年を重ねれば重ねる程、チャンス自体が減ってくるのです。
また、若年性更年期や早期閉経が問題になる場合もあります。
卵子の残存数は、AMH(抗ミュラー管ホルモン)というホルモンの数値で測る事ができます。
これは、卵巣内にどれぐらい卵の数が残っているかの目安とされている数値です。
しかし、AMHは、必ず年齢と比例しているわけではありません。
若い年齢でも少ない人もいれば、高齢でも多い人もいます。
ただ、年齢が高くなるほど、AMHも少なくなっている事が多い傾向はあります。
40代から始めるご夫婦は、まず検査をしておきましょう。
流産の確率が高い
流産の確率は、20才前後で10%程度。
年齢とともに高くなり、40歳では40%の確率で流産してしまうと言われています。
やっとの思いで陽性反応が出たとしても、40%くらいが流産を体験してしまうかもしれないのです。
結果を受け入れる
妊活は、出口の見えないトンネル、ゴールのないマラソンなどと例えられます。
終わり時が分からないのです。
もちろん、妊娠して卒業が一番良いのですが、うまくいかない事もあります。
ですので、あらかじめ終える時期などを決めておくと良いでしょう。
どういう結果で終えたとしても、心の準備をしておいた方が良いでしょう。
うまく妊娠が出来なくても、夫婦の絆が深まり、お互いをより大切に思えるようになったケースもあります。
それぞれのご夫婦によって考えが違いますが、参考にしてみて下さい。
豊中市 箕面市 池田市 で 高齢 40代 なら 当院にお任せを!