生理不順、あなたはどのタイプ?

2022年12月27日

生理は、だいたい25日~38日の周期で、3~7日間続きます。これに当てはまらなくなった場合、生理不順となります。

量は、1回の生理で20~140mlで、色は、真っ赤or赤黒です。

量が普段より多いか少ないか、色は紫がかった赤色や、塊がないか等も生理不順の目安となります。

生理周期が短い

気虚(ききょ)

気虚は、疲れやすい方が多いです。

身体を元気にするエネルギー「気」が足りない状態で、血を体に留めておく力が弱いため、生理周期が短くなります。

量は多く、色は薄くてサラサラしている場合もあります。

症状は、疲れ、倦怠感、冷え、食欲不振、胃もたれ、軟便、下痢、風邪をひきやすい等があります。

原因

ストレスや働き過ぎで「気」を使いすぎで、エネルギー不足になっていたり、不規則な食生活で栄養が補えず「気」を作れない、等が考えられます。

過労になりすぎないように休養を取り、一日三食バランスの良い食事をとりましょう。

 

血熱(けつねつ)

体温が高く、便秘傾向の方が多いです。

精神的に興奮状態が続いたり、お酒や脂っこいもの、辛いものの摂り過ぎで、身体が熱っぽい等、血液が熱を持った状態です。

血の動きが活発になるので、生理周期が短くなる、経血量が多い、不正出血などがよく見られます。

ほてり、のぼせ、口の渇き、肌の乾燥、便秘等、身体の中の水分が不足している状態で起こる症状が見られます。赤みのある肌荒れ、吹き出物、目の充血、イライラなども「血熱」の特徴です。

原因

日頃の食生活、仕事やプライベートで緊張状態が続く時間が長いこと、ストレス、過労等が考えられます。

喉が渇く味付けの濃い食べ物や辛い物は控えて、ストレスが溜まり過ぎないようにしましょう。

生理周期が長い

血寒(けっかん)

手足が冷えやすい方が多いです。

身体が冷えて血流が滞るため、周期が長くなります。

冷やさないよう、温かい食べ物や飲み物を摂るようにしましょう。また、屋外だけでなく、室内でもレッグウォーマーなど防寒対策をしましょう。

血虚(けっきょ)

貧血傾向の方が多いです。

血が足りないため、周期が長くなります。めまい、ふらつき、不眠、動機等の症状があります。

食事から栄養が摂れていないことや、睡眠不足が原因です。また、考えすぎで血を消耗しすぎることもあります。

バランスの良い食事と睡眠をとり、色々と考えすぎないようにしましょう。

痰湿(たんしつ)

ぽっちゃり体質の方が多いです。

身体の代謝が悪く老廃物が溜まり、血流が悪くなります。

肥満にも繋がりますので、太り過ぎないように、食生活を見直しましょう。

肝鬱気滞(かんうつきたい)

ストレスの多い方が多いです。

身体の気の流れが滞り血流の力が弱くなり、周期が長くなります。

イライラすることが多く、ストレスが溜まりやすい状態です。

ストレスを発散しましょう。

皆さんはどのタイプに当てはまりましたか?

生理は、女性の身体のバロメーターです。妊娠しやすい体づくりには、まず生理周期が整っているかを意識してみましょう。

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不妊治療中の便秘

2022年12月14日

薬の副作用で便秘?!

排卵誘発剤の副作用

妊活中の皆さまは、不妊クリニックから様々な薬を処方されていると思います。しかし、その薬が原因で、便秘になる方も多いようです。。

クリニックでは、不妊を改善するために、様々な薬を使用しています。その薬の副作用に驚く方もいると思います。。

排卵障害、人工授精、採卵などが目的で、排卵誘発剤を使用するケースがあります。実は、排卵誘発剤の中には、副作用として便秘の症状が出るものもあります!

副作用がひどくて辛いという場合は、主治医に相談して、対処法を教えてもらうことをおすすめします。

市販の薬には注意

不妊治療中はホルモンのバランスが変わったり、さらに薬の副作用により、体が大きく変化することもあります。。

頭痛や便秘などは、普段から経験することが多い症状です。素人が、うっかり市販の薬を飲んで対応してしまいがちです。

しかし不妊治療中は、たとえ普段飲んでいる薬であっても、市販の薬を使うことはおすすめできません

便秘薬の中でも、

  1. 腸を直接刺激する刺激性のもの
  2. 腸に水分を集めて便を出しやすくするもの
  3. 座薬
  4. 浣腸

といった種類に分かれます。

子宮収縮

市販の便秘薬は、刺激性のものが多く、子宮の収縮を促すケースがあります。

多くの商品には注意書きとして「妊娠または妊娠していると思われる人」の使用には注意するようにという記載があるものが多く見られます。

不妊治療を行っているという事は、妊娠の可能性が高くなっている時期だという事を忘れないようにしましょう。

不妊治療中にツライ便秘に悩まされているという方は、主治医に相談し、不妊治療中でも使用できる便秘薬を処方してもらいましょう。

妊活中の便秘対策【食物繊維】

便秘対策として、運動や規則正しい生活もとても大切ですが、合わせて知っておいてほしいのが『食物繊維』です。

実は、妊活・妊娠中の便秘の研究はほとんどありませんが、

イギリスの研究では1日10gの食物繊維を摂ることで、何もしていない場合に比べて、お通じが増え、カチカチだったウンチも柔らかくなることが示されています。

食物繊維は、野菜や果物に含まれ、胃腸の働きを活発にしたり、ウンチの量を増やしてくれます。

ほとんど分解、吸収されず、妊活・妊娠中でも安心して摂ることのできる栄養素です。

日本人女性は全く足りていない

日本人の食事摂取基準では、食物繊維の目標量に対し、全世代足りていません。

中でも40代以下の食物繊維の摂取量がかなり低いことが分かっています。これでは便秘になってしまうのも当然です。

パンやお菓子は危険

日本では、パンやお菓子が好きで、多く食べている女性が多いです。

しかし、お米や豆類を多く摂っている女性に比べて、便秘の症状が多いことが知られています。

できるだけパンやお菓子を避けて、和食に切り替えていくよう心がけましょう。

特に玄米を食べるようにすると、自然と食物繊維を多く摂ることができます。

ただし、しっかり嚙まないと、逆に胃腸に負担をかけてします。よく噛んだりお粥にして食べるなどの工夫も必要です。

デザートにリンゴなどの果物を食べるのも○ 食前にキャベツの千切りを食べるのも○

意識的に、食物繊維を摂る機会を増やしていきましょう。