不妊治療中の便秘
2022年12月14日

薬の副作用で便秘?!
妊活中のみなさまは、不妊クリニックから薬を処方されているかと思います。実はその薬が原因で、便秘になる方が多いようです。。
クリニックでは、不妊を改善するために様々な薬を使用しています。その薬の副作用に驚く方もいると思います。。
排卵障害、人工授精、採卵などが目的で、排卵誘発剤を使用するケースがあります。実は、排卵誘発剤の中には、副作用として便秘の症状が出るものもあります!
副作用がひどくて辛いという場合は、主治医に相談して対処法を教えてもらうことをおすすめします。
市販の薬には気を付けて
不妊治療中はホルモンのバランスが変わったり、さらに薬の副作用により、体が大きく変化することもあります。。
頭痛や便秘などは、普段から経験することが多い症状です。素人が、うっかり市販の薬を飲んで対応してしまいがちです。
しかし不妊治療中は、たとえ普段飲んでいる薬であっても、市販の薬を使うことはおすすめできません。
便秘薬の中でも、①腸を直接刺激する刺激性のもの、②腸に水分を集めて便を出しやすくするもの、③座薬、④浣腸といった種類に分かれます。
市販の便秘薬は刺激性のものが多く、子宮の収縮を促すケースがあり、多くの商品には注意書きとして「妊娠または妊娠していると思われる人」の使用には注意するようにという記載があるものが多く見られます。
不妊治療を行っているという事は、妊娠の可能性が高くなっている時期だという事を忘れないようにしましょう。
不妊治療中にツライ便秘に悩まされているという方は、主治医に相談し、不妊治療中でも使用できる便秘薬を処方してもらいましょう。
妊活中の便秘対策には【食物繊維】
便秘対策として運動や規則正しい生活もとても大切ですが、合わせて知っておいてほしいのが『食物繊維』です。
実は妊活・妊娠中の便秘の研究はほとんどありませんが、イギリスの研究では1日10gの食物繊維を摂ることで、何もしていない場合に比べてお通じが増え、カチカチだったウンチも柔らかくなることが示されています。
食物繊維は、野菜や果物に含まれ、胃腸の働きを活発にしたり、ウンチの量を増やします。ほとんど分解、吸収されず、妊活、妊娠中でも安心して摂ることのできる栄養素です。
日本人女性は食物繊維が全く足りていない
日本人の食事摂取基準では、食物繊維の目標量に対し、全世代足りていません。
中でも40代以下の食物繊維摂取量はかなり低いことが分かっています。これでは便秘になってしまうのも当然です。
また、日本ではパンやお菓子を多く摂っている女性の方が、お米や豆類を多く摂っている女性に比べて、便秘の症状が多いという結果も知られています。
できるだけパンやお菓子を避けて、和食に切り替えていくよう心がけましょう。玄米を食べるようにすると、自然と食物繊維を摂ることができます。
ただし、しっかり嚙まないと逆に胃腸に負担をかけてしますので、よく噛むことや、お粥にして食べるなどの工夫も必要です。
デザートにリンゴなどの果物を食べたり、食事の前にキャベツの千切りを食べる等、意識的に食物繊維を摂る機会を増やしていきましょう。
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