逆子の原因&帝王切開のリスク
2015年12月18日

逆子について
通常、妊娠後期には、子宮内の赤ちゃんの頭は、下に向いていますが、頭が「上」や「横」になっている状態を、逆子と言います。
妊娠週数が早い時期は、子宮内にゆとりがあり、羊水もたっぷりあります。
したがって赤ちゃんは、上を向いたり下を向いたり、お腹の中で手足を動かして、ぐるぐる活発に動く事が出来ます。
しかし、成長にするにつれ、頭が大きくなり重たくなるので、動き回ることが出来なくなり、重力の関係で、頭が下に向いていきます。
原因
どうして逆子になるのか、はっきりとした原因は、医学的に解明されていません。
しかし、以下のようなことが、原因ではないかと考えられています。
母体側の原因
- 骨盤が小さすぎる(小柄な女性でよくみられる)
- 前置胎盤
- 子宮筋腫による子宮圧迫
- 子宮の奇形
- 羊水の過多・過小
- ママの冷え症
- ストレス
胎児側の原因
- 胎児奇形
- 双子や三つ子などの多胎妊娠
- 胎児水腫
逆子の時期、治りやすい時期
妊娠28週頃までは、胎児もまだ小さく、子宮の中で自由に動き回って逆子になっていることもあります。
しかし成長と共に頭が重くなり、自然と頭が下がってきます。
妊娠32週を過ぎる頃から、子宮に対し赤ちゃんが大きくなり、羊水も減ってくるので、自力で回転することが難しくなります。
稀に臨月を過ぎたころに、戻ってくれることもありますが…。
逆子になりやすい時期というのは、逆子を治すことが出来る時期でもあります。
まだ胎児や子宮に余裕があるうちに、治しておきたいと考えています。
リスク
赤ちゃんが逆を向いていても、成長には影響しません。しかし、出産の時にリスクが伴います。
出産時に頭が出にくい場合や、足やへその緒が絡まったり、首を圧迫されやすかったり、色々な原因から時間がかかったりする事が考えられます。
時間がかかり過ぎると、赤ちゃんが酸欠状態になり、仮死や障害に繋がる危険性があります。
なので、逆子が治らない場合は、母子の安全を優先して、帝王切開が行われます。
帝王切開
一般的に、妊娠33~34週に入っても治らないままだと、帝王切開を検討されます。
帝王切開の場合は、妊娠37~38週の間で、手術日を設定します。
医師とよく相談し、赤ちゃんにもお母さんにも、幸せな出産をして頂きたいと思います。
心配し過ぎるのは良くありませんので、焦らずに、いま出来る事をやっていって下さい。
当院にも、お気軽にご相談下さい。そして、幸せなマタニティーライフを楽しんで下さい。
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