小児喘息・気管支喘息には【お灸】がおすすめ
2024年02月20日

【この記事でわかること】
- 小児喘息・気管支喘息の原因と症状
- お灸や鍼灸による体質改善と発作の予防効果
- 自宅でできるセルフケア(スキンタッチやせんねん灸)
この記事では、小児喘息の基本的な知識から、東洋医学(特にお灸)による体質改善や予防法について詳しく解説しています。
「薬だけに頼りたくない」「夜中の発作にどう対応すればいいかわからない」などのお悩みを持つ親御さんに向けた内容です。
結論として、お灸は胸まわりの緊張をほぐし呼吸を楽にすることで、発作の悪循環を断ち切る手助けとなり、さらに定期的な施術で発作の予防や体質改善も期待できます。
本文中では、実際の症例や体験談、スキンタッチのやり方なども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
小児喘息・気管支喘息とは?
小児喘息(ぜんそく)の主な症状
ヒューヒュー・ぜいぜいという音をたて、呼吸が苦しくなります。
喘息の原因
- ほこりや花粉の吸入
- かぜや気管支炎などの呼吸器感染症
- 急激な気象や気温の変化
- 大気汚染
- 激しい運動
- 精神的ストレスなど
その他さまざまなものがあります。
喘息のメカニズム
喘息の原因の刺激が、気管支に伝わると、気管支の周りの筋肉が痙攣を起こして、気管支が収縮するなどの反応が起こり、内腔が狭くなってきます。
その結果、気管支内の空気の通りが悪くなって、呼吸困難になり、ヒューヒュー音が出ます。
小児喘息は、遺伝や体質、環境因子などが絡み合って発症します。
小児喘息のお子さんは、風邪がきっかけで咳が出やすくなり、発作につながることもあります。まずは予防が大切です。
喘息へのお灸
胸郭周囲の筋肉が緊張している
喘息の人の場合、 多くは胸郭を取り囲む「呼吸を補助する筋」を過剰に働かせることになり、それらの筋肉が疲労のため、緊張して硬くなっています。
鍼灸(お灸)は、例えば、肩こりなどの筋肉の疲労を改善させることができるように、呼吸を補助する「胸郭周囲の筋肉」の緊張を改善させることができます。
そうすれば、咳・呼吸困難→筋疲労→呼吸困難という悪循環を断ち切ることもできます。
喘息への鍼灸(お灸)
鍼とお灸の施術で、呼吸に関係する筋を柔らかくし、合わせて体質改善による「根治」を目指した全身を診ていきます。
また、日頃から風邪をひかないように丈夫な体作りをしていきます。
発作が出てからの施術よりも、まずは出ないように薬と、併用しながら定期的に施術を行うことをおすすめします。風邪にかかりにくくなり、軽度の発作で済むなどの効果があります。
→体験談:
7歳の女の子は、夜間の咳が続いて眠れず、体力も落ちていました。鍼灸院で胸まわりの緊張緩和を目的に定期的なお灸を実施。1カ月ほどで深い呼吸ができるようになり、夜もぐっすり眠れるように。家族も安心したそうです。
喘息のセルフケア
原因となるものを出来るだけ避ける
- こまめな掃除を
- ダニやホコリなどのハウスダスト
- タバコの煙
- 急激な気温、気圧の変化
- 食品や食品添加物など原因となるものを避ける
人混みを避ける
喘息がある場合は、風邪を引くと発作が起こりやすくなります。風邪やインフルエンザが流行する季節は、できるだけ人混みを避けるように。
外出時にはマスクを必ず着用を。帰宅後は、必ず手洗い、うがいをしましょう。
自宅でスキンタッチ(お灸)
自宅でお母さんが子供に、ティースプーンや歯ブラシ、ドライヤーなどを用いて、自宅でできる子どもの健康法です。お灸(せんねん灸などもおすすめです)
当院でも、やり方をお伝えしていますので、ぜひやってみて下さい。
自宅でスキンタッチをしてもらうと、風邪予防、発作の予防にもつながりますのでおすすめです。
→体験談:
喘息持ちの6歳の子をもつお母さん。毎晩寝る前にティースプーンで背中や胸をなでるスキンタッチを実践。子どもがリラックスし、夜中の咳も減少。「親子のスキンシップにもなり、心も体も落ち着いた」と話されていました。
大阪府豊中市【喘息の症例】お灸
大阪府豊中市 6歳 小児喘息
女の子 K.Eちゃん。見た目は痩せ型、顔色は色白、少し神経質そうに見える。2週間前に風邪を引き、セキが止まらなくなり、かかりつけの小児科医で小児喘息との診断を受けた。
今回は吸入で発作が止まったとのこと。 病院の治療以外で、薬を使わずに、体質改善と喘息発作が出ないようにしたいという思いで来院。
喘息の鍼灸治療(お灸)
施術後、少し喉のゼーゼーが収まる。自宅でもお灸(せんねん灸)で体調管理をしてもらう。
施術2週間後、子供の体調がよくなり、機嫌が今までと変わってきたと母親から聞く。笑顔が増えたとの事。
体調管理と体質改善として、現在、2週間に1回で治療継続中。豊中市で 小児喘息・気管支喘息なら 当院にお任せを!
よくある質問(FAQ)と回答
Q1. 小児喘息にお灸は本当に効果がありますか?
A. はい。お灸は、胸まわりの筋肉の緊張をゆるめて呼吸を楽にし、発作の悪循環を断ち切る手助けになります。また、定期的な施術は体質改善にもつながり、発作の頻度や程度が軽減するケースも報告されています。
Q2. 喘息の発作があるときに、お灸をしても大丈夫?
A. 発作が強く出ている最中は、まず医師による治療(吸入など)を最優先してください。お灸は発作の予防や体質改善を目的に、落ち着いている時期の継続的なケアとして取り入れるのが理想です。
Q3. 小児でもお灸や鍼灸は安全ですか?
A. 安全です。小児向けの施術は、刺激を最小限にしたやさしい鍼(刺さない鍼)や温かさだけのお灸が使われるため、安心して受けられます。施術はお子さんの状態に応じて調整されますので、専門の鍼灸師に相談しましょう。
Q4. 自宅でできる喘息ケアにはどんなものがありますか?
A. ティースプーンや歯ブラシでの「スキンタッチ」や、せんねん灸を使ったセルフお灸が自宅ケアとして人気です。親子のスキンシップにもなり、リラックス効果や風邪予防にもつながります。
Q5. お灸だけで喘息は治りますか?薬はやめてもいい?
A. お灸はあくまで補助的な体質改善法です。医師の治療を中止せず、併用することで相乗効果が期待できます。薬を減らしたい場合は、必ず医師と相談しながら進めましょう。
【まとめ】小児喘息・気管支喘息には【お灸】がおすすめ
喘息は、気管支が刺激を受けて収縮し、呼吸が苦しくなる病気です。特に小児喘息は、風邪やアレルギーなどが引き金となりやすく、早めのケアが大切です。
そんな喘息を和らげる方法として「お灸」が注目されています。
お灸は、胸郭周囲の筋肉の緊張をほぐし、呼吸をスムーズにする効果があります。
特に喘息の発作時には呼吸補助筋が疲労しやすく、その緊張を改善することで悪循環を断ち切ります。
また、定期的なお灸施術は体質改善にもつながり、発作が軽減されることが期待できます。
さらに、自宅でのセルフケアとして、せんねん灸などを使った簡単なお灸やスキンタッチがおすすめです。これにより風邪予防や発作の予防効果も得られます。
喘息和らげる方法として、お灸は病院の治療と併用することで、より高い効果を発揮します。
喘息の改善を目指す方は、ぜひ鍼灸を取り入れてみてください。体質改善とともに、元気な生活をサポートします!
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。