排卵誘発剤の効果と副作用
2015年12月11日

排卵誘発剤の効果と副作用
個人差はありますが、高温期の平均温度は、36.7℃くらいです。
これより高い場合は、東洋医学では、「ほてり」がきつい状態と捉えます。
これは、熱症状が発症して( 陰虚火旺 )、体の潤いが無くなっている状態と考えられます。
この場合、表れやすい症状として、
- のどが渇きやすくなる
- 排卵期のおりものが少なくなる
- 性交痛(性交時の分泌減少のため)
があります。
原因は、長期連用のケースも
クロミッド(ホルモン剤)などの長期連用、というケースもあります。
高温期が短く、冷えのぼせ(下半身は冷え、上半身がほてる)などの兆候があれば、注意が必要です。
このような症状が出てくると、体への負担が大きいので、一時治療を休むことも必要かと思います。
また、潤いの消耗が激しいと、卵胞期の卵胞の成長も悪くなるため、妊娠そのものが難しくなってしまいます。
体の潤いを補うために、はり灸で、体のバランスを整えることが必要かと思います。
連用にはご注意を
クロミッド、セロファン、フェミロン、オリフェンなどを連用すると、月経量が減少することがあります。
また、子宮内膜が薄くなったり、着床しづらくなったりもします。連用には十分ご注意ください。
東洋医学では、子宮内膜が薄くなったり、着床しづらくなるといった状態を、「オ血」や「血虚」と考えます。
こういった症状に対しては、まず月経期に血のめぐりを良くするように施術を行っていきます。
卵胞期(子宮内膜が増殖する時期)には、卵胞を成長させ、エストロゲン(子宮内膜を厚くするホルモン)の働きを促すように、施術をしていきます。
作用と副作用
作用
排卵を促す作用があります。主に、排卵障害のある不妊症の方に用いられます。
個人差はあるのですが、子宮内膜や頸管粘液への悪影響が報告されています。効きすぎた時には、卵巣が腫れてくる場合もあるようです。
主な副作用
- 下腹部のハリや痛み
- 発疹
- 精神変調による頭痛、情緒不安定
- 悪心、吐き気、食欲不振
- 顔面紅潮、尿が増える、口が渇く、疲労感 など
重大なものとしては、卵巣過剰刺激症候群(卵巣の過剰刺激によるもの)による、卵巣の腫れ や 腹水の症状です。
薬剤のマイナスの影響
治療を開始して、早期に結果が出れば問題はありません。
しかし、なかなか結果が出ずに、治療が長期化すると、薬剤のマイナスの影響が心配になってきます。
排卵誘発剤やホルモン剤などの薬は、長期連用すると、血流を悪くして、卵巣や子宮の機能を低下させてしまうケースが多いようです。
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