ローラー鍼の【使い方】驚きのデメリット&効果も解説!
2024年03月6日

「夜泣きがひどくて、毎晩抱っこしても泣き止まない…」「昼間は元気なのに、夜になると急に機嫌が悪くなる…」。そんなお悩みを抱えているお母さん、お父さんは少なくありません。
とくに乳幼児期は、原因のわからない夜泣きやかん虫(癇癪)などで、家族全体の睡眠不足やストレスに繋がってしまうこともありますよね。
そんなときにぜひ知っていただきたいのが、小児鍼(しょうにしん)、なかでも「ローラー鍼」です。先が尖っていないためお子様にも安心して使え、やさしい刺激で自律神経を整える効果が期待できます。夜泣きや不機嫌の改善だけでなく、便秘や風邪予防にも◎。
「子どもに鍼って大丈夫?」と不安な方も多いと思いますが、まずは気軽に読んでみてください。実際に多くの保護者の方が効果を実感されていますよ。
目次
ローラー鍼の【使い方】
ローラー鍼の使い方
ローラー鍼は、ハリと言っても先が鋭く尖ったものではありません。先が鋭くないので、安心してお子様に使用することが出来ます。
ローラー鍼には「三角状の突起」が付いており、皮膚の上をコロコロと転がして使います。コロコロと転がすことにより、心地の良い気持ちいい刺激を与えることが出来ます。
やさしく撫でるように
皮膚の上を「やさしく撫でる」ように、ゆっくり転がすような使い方をしていますので、安心して受けて頂けます。
ローラー鍼は、受けていて非常に気持ち良いのが特徴です!
ローラー鍼の【効果】
ローラー鍼を使うことで得られる効果は、大きく分けて3つあります。
①血行促進
皮膚の上を転がるローラー鍼の刺激が、血行を促進してくれます。血行が改善されると、疲労物質が溜まりにくく、筋肉のこり・固まりが起こりにくくなります。
また、細胞へ酸素や栄養がスムーズに送り届けられるため、肌の透明感にもつながります。
②消炎鎮痛
ローラー鍼には、様々な痛みの原因(炎症)物質を除去する効果が、期待出来ます。
③自律神経の調整
施術での心地よい刺激が、自律神経(交感・副交感神経)のバランス調整がされ、ストレスの軽減の効果が期待出来ます。自律神経のバランスを整え、健康増進にもつながります。
ローラー鍼は自律神経を整えるのが得意です。
効く理由
やさしい皮膚刺激が自律神経を介して、脊髄や脳さらに各臓器へと伝わっていきます。その結果、神経が落ち着き、内蔵の働きを活性化し、抵抗力のある身体づくりが促進されます。
→体験談:1歳4ヶ月 男の子/夜泣きと便秘
毎晩2〜3時間おきに目覚めて泣いていた1歳の男の子。便秘もあり、機嫌が悪くてお母さんは毎日ヘトヘトでした。初めての小児鍼に不安があったものの、ローラー鍼で軽く背中やお腹を刺激すると、施術中にウトウト…!3回目の来院後には夜泣きの回数が激減し、便通も安定。「もっと早く知っていれば…!」と喜ばれていました。
このような症状に効果があります
小児鍼(ローラー鍼)の対象は、生後30日位~小学生に至る位までのお子様で、下記の諸症状に対して、大きな効果を上げています。
主な効果
- かん虫、夜泣き
- 夜尿症
- 便秘、消化不良
- ぜんそく、風邪をひきやすい(季節の影響を受けやすい)等の虚弱体質
- チック、ひきつけ
- アトピー、花粉症、気管支炎、鼻炎
- 自律神経の安定
- 耳下腺炎 etc…
小児の皮膚に、やさしく軽い刺激(使い方)で施術していきますので、大変気持ちがいいです。
施術前は大声で騒いでいても、徐々に神経が落ち着いて、おとなしくなり気持ち良くて眠ってしまう子供も多いです。
その他の効果(美容・美顔)
小児鍼(ローラー鍼)の使い方によっては、大人に使うこともあります。例えば、美容鍼などでほうれい線の施術などで使います。
ローラー鍼には様々な使い方があり、意外にも大人の女性の美容目的で使うこともあります。
美容が目的の方は、意外にも頭皮がガチガチになっている方が多いです。その場合には、ローラー鍼で頭皮に刺激を与えて、凝り固まった頭皮を柔らかくしていきます。
また、ほうれい線対策でもローラー鍼をよく使われます。ほうれい線で困っているというご相談で、大人用の使い方でほうれい線などの施術にも使います。
市販されている美顔ローラーなどは非常に高価なものですが、鍼灸のローラー鍼は安価で、お手軽に使えます。簡単な使い方はお伝えいたしますので。お気軽にお声かけてください。
ローラー鍼の【デメリット】
ローラー鍼のデメリット
大きなデメリットは無いのですが、あえて言うなら…。ローラー鍼は、熟練した鍼灸師の方が効果が出やすいです。
それは、ツボを的確にとらえて、そのツボへの刺激量や刺激時間も的確に行えるからです。なので、ただ闇雲にコロコロすれば効くわけではありません。
熟練した鍼灸師はしっかり効果的にツボを使って、効果を出していきます。
全身治療も一緒にすると、更に効果的
全身の治療も一緒にすると、ローラー鍼の効果がより出やすいです。
また、ローラー鍼の治療は「繰り返し」行うことで効果が出てきます。特に大きなデメリットはありませんので、ご自宅で継続的に刺激して頂くと良いと思います。
→体験談:3歳 女の子/かんしゃく・情緒不安定
保育園から帰宅すると、泣き叫び、床に寝転がって怒る…という日々が続いていた3歳の女の子。お母さん自身もイライラしてしまい悪循環に。ローラー鍼を取り入れ、週に1回施術を行ったところ、少しずつ情緒が安定。通院1ヶ月後には「癇癪が減って、笑顔が増えました」と嬉しい報告をいただきました。母子での施術も継続中です。
小児はりの施術時間について
施術時間
1回の施術時間は5~15分程度。保護者との問診を含めても、トータル20分程度で終了します。
小児はりの時間が短いのは、大人と違って子供は大変敏感である為です。あまり長時間すると、刺激が多すぎて逆効果となります。
症状が出ている時は、2~3回くらい詰めて来て頂くのが効果的であり、症状の軽いものであれば、すぐに改善します。
その後は、相談させて頂きながら、体質維持の目的で定期的に施術を行っていけば良いでしょう。
ローラー鍼の使い方(アドバイス)
もしご自宅でローラー鍼で使いたい方は、使い方のアドバイスもしておりますので、お気軽にご相談ください。そんなに難しい使い方ではないので、ご自宅での施術もおすすめです。
保護者の心身(自律神経など)が大切
また、保護者の方の心身(自律神経など)の状態は、お子様の体調に大変影響を与えます。親の自律神経が乱れていると、子供にも影響を与えてしまい自律神経が乱れてきます。
お子様の症状が安定するために、保護者も一緒に健康管理をすることで、お子様の効果を高めることにもつながります。お子様と並行してご家族の施術もおすすめです。
豊中市でお悩みなら当院へ。
まとめ:小児鍼(ローラー鍼)で夜泣き予防 ~やり方~
「赤ちゃんが夜に泣き止まない」「寝かしつけが毎晩大変」そんな悩みを持つご家庭におすすめなのが、小児鍼(しょうにしん)の一種であるローラー鍼です。
ローラー鍼は、先が丸い器具を皮ふの上でコロコロ転がすだけのやさしい施術。刺したり痛みを与えたりはせず、赤ちゃんでも安心して受けられます。
やり方はとても簡単。背中やお腹を軽くなでるようにコロコロするだけ。施術時間は5~15分と短く、心地よい刺激でリラックスできます。
効果としては、血行促進・痛みや炎症の緩和・自律神経の調整があり、夜泣きやかんしゃく、便秘、風邪の予防などにも役立ちます。
「もっと早く知りたかった!」という声も多く、親子で一緒にケアすることで家族全体の健康にもつながります。自宅での使い方もアドバイスできますので、気になる方はぜひご相談ください。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。