ローラー鍼(小児鍼)の使い方、驚きのデメリット&効果も解説!
2025年08月6日

【この記事でわかること】
- 小児鍼「ローラー鍼」の使い方
- 夜泣き・かんしゃくへの効果
- 自宅でのセルフケア方法
この記事では、小さなお子様の夜泣きやかんしゃく、便秘などの症状に効果が期待できる「ローラー鍼」について、そのやり方や仕組みをわかりやすく紹介しています。
特に「夜泣きで眠れない…」「子どもが毎晩ぐずって困っている」というお悩みを抱える保護者の方におすすめです。
結論として、ローラー鍼は痛みのないやさしい刺激で、自律神経を整え、睡眠や情緒の安定に役立ちます。
本文中には、実際の体験談や、便秘・虚弱体質への効果、自宅での使い方アドバイスも解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
ローラー鍼(小児鍼)の【使い方】

ローラー鍼の使い方
ローラー鍼は、ハリと言っても先が鋭く尖ったものではありません。先が鋭くないので、安心してお子様に使用することが出来ます。
ローラー鍼には「三角状の突起」が付いており、皮膚の上をコロコロと転がして使います。コロコロと転がすことにより、心地の良い気持ちいい刺激を与えることが出来ます。
やさしく撫でるように
皮膚の上を「やさしく撫でる」ように、ゆっくり転がすような使い方をしていますので、安心して受けて頂けます。
ローラー鍼は、受けていて非常に気持ち良いのが特徴です!
ローラー鍼の【効果】

ローラー鍼を使うことで得られる効果は、大きく分けて3つあります。
①血行促進
皮膚の上を転がるローラー鍼の刺激が、血行を促進してくれます。血行が改善されると、疲労物質が溜まりにくく、筋肉のこり・固まりが起こりにくくなります。
また、細胞へ酸素や栄養がスムーズに送り届けられるため、肌の透明感にもつながります。
②消炎鎮痛
ローラー鍼には、様々な痛みの原因(炎症)物質を除去する効果が、期待出来ます。
③自律神経の調整
施術での心地よい刺激が、自律神経(交感・副交感神経)のバランス調整がされ、ストレスの軽減の効果が期待出来ます。自律神経のバランスを整え、健康増進にもつながります。
ローラー鍼は自律神経を整えるのが得意です。
効く理由
やさしい皮膚刺激が自律神経を介して、脊髄や脳さらに各臓器へと伝わっていきます。その結果、神経が落ち着き、内蔵の働きを活性化し、抵抗力のある身体づくりが促進されます。
→体験談:1歳4ヶ月 男の子/夜泣きと便秘
毎晩2〜3時間おきに目覚めて泣いていた1歳の男の子。便秘もあり、機嫌が悪くてお母さんは毎日ヘトヘトでした。初めての小児鍼に不安があったものの、ローラー鍼で軽く背中やお腹を刺激すると、施術中にウトウト…!3回目の来院後には夜泣きの回数が激減し、便通も安定。「もっと早く知っていれば…!」と喜ばれていました。
このような症状に効果があります
小児鍼(ローラー鍼)の対象は、生後30日位~小学生に至る位までのお子様で、下記の諸症状に対して、大きな効果を上げています。

主な効果
- かん虫、夜泣き
- 夜尿症
- 便秘、消化不良
- ぜんそく、風邪をひきやすい(季節の影響を受けやすい)等の虚弱体質
- チック、ひきつけ
- アトピー、花粉症、気管支炎、鼻炎
- 自律神経の安定
- 耳下腺炎 etc…
小児の皮膚に、やさしく軽い刺激(使い方)で施術していきますので、大変気持ちがいいです。
施術前は大声で騒いでいても、徐々に神経が落ち着いて、おとなしくなり気持ち良くて眠ってしまう子供も多いです。
その他の効果(美容・美顔)

小児鍼(ローラー鍼)の使い方によっては、大人に使うこともあります。例えば、美容鍼などでほうれい線の施術などで使います。
ローラー鍼には様々な使い方があり、意外にも大人の女性の美容目的で使うこともあります。
美容が目的の方は、意外にも頭皮がガチガチになっている方が多いです。その場合には、ローラー鍼で頭皮に刺激を与えて、凝り固まった頭皮を柔らかくしていきます。
また、ほうれい線対策でもローラー鍼をよく使われます。ほうれい線で困っているというご相談で、大人用の使い方でほうれい線などの施術にも使います。
市販されている美顔ローラーなどは非常に高価なものですが、鍼灸のローラー鍼は安価で、お手軽に使えます。簡単な使い方はお伝えいたしますので。お気軽にお声かけてください。
ローラー鍼の【デメリット】


ローラー鍼のデメリット
大きなデメリットは無いのですが、あえて言うなら…。ローラー鍼は、熟練した鍼灸師の方が効果が出やすいです。
それは、ツボを的確にとらえて、そのツボへの刺激量や刺激時間も的確に行えるからです。なので、ただ闇雲にコロコロすれば効くわけではありません。
熟練した鍼灸師はしっかり効果的にツボを使って、効果を出していきます。
全身治療も一緒にすると、更に効果的
全身の治療も一緒にすると、ローラー鍼の効果がより出やすいです。
また、ローラー鍼の治療は「繰り返し」行うことで効果が出てきます。特に大きなデメリットはありませんので、ご自宅で継続的に刺激して頂くと良いと思います。
→体験談:3歳 女の子/かんしゃく・情緒不安定
保育園から帰宅すると、泣き叫び、床に寝転がって怒る…という日々が続いていた3歳の女の子。お母さん自身もイライラしてしまい悪循環に。ローラー鍼を取り入れ、週に1回施術を行ったところ、少しずつ情緒が安定。通院1ヶ月後には「癇癪が減って、笑顔が増えました」と嬉しい報告をいただきました。母子での施術も継続中です。
小児鍼の施術時間について


施術時間
1回の施術時間は5~15分程度。保護者との問診を含めても、トータル20分程度で終了します。
小児はりの時間が短いのは、大人と違って子供は大変敏感である為です。あまり長時間すると、刺激が多すぎて逆効果となります。
症状が出ている時は、2~3回くらい詰めて来て頂くのが効果的であり、症状の軽いものであれば、すぐに改善します。
その後は、相談させて頂きながら、体質維持の目的で定期的に施術を行っていけば良いでしょう。
ローラー鍼の使い方(アドバイス)
もしご自宅でローラー鍼で使いたい方は、使い方のアドバイスもしておりますので、お気軽にご相談ください。そんなに難しい使い方ではないので、ご自宅での施術もおすすめです。
保護者の心身(自律神経など)が大切

また、保護者の方の心身(自律神経など)の状態は、お子様の体調に大変影響を与えます。親の自律神経が乱れていると、子供にも影響を与えてしまい自律神経が乱れてきます。
お子様の症状が安定するために、保護者も一緒に健康管理をすることで、お子様の効果を高めることにもつながります。お子様と並行してご家族の施術もおすすめです。
豊中市でお悩みなら当院へ。
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【よくある質問】ローラー鍼(小児鍼)の使い方、デメリット&効果も解説!

Q1. ローラー鍼とは?どんな効果があるの?
A. ローラー鍼とは、皮膚の表面を軽く転がすタイプの刺さない鍼(てい鍼)で、特に小児鍼や自律神経の調整に使われます。
血流促進、リラックス効果、かゆみ・疳の虫・夜泣き・便秘の改善などが期待されます。
Q2. 小児鍼(ローラー鍼)は子どもに安全なの?
A. はい、安全性が高いとされています。ローラー鍼は「刺さない鍼」であり、皮膚を軽く刺激するだけなので、0歳から使えるケースもあります。ただし、自己判断ではなく、小児鍼の知識がある鍼灸師の指導のもとで行うのが理想的です。
Q3. ローラー鍼の使い方は?自宅でやってもいいの?
A. ローラー鍼の基本的な使い方は、「軽く皮膚の上を転がすだけ」です。首・背中・お腹・手足などを優しくなでるように1〜3分程度行います。自宅でも使用可能ですが、初めはプロの鍼灸師に施術してもらい、部位や力加減の指導を受けるのがベストです。
Q4. ローラー鍼にはデメリットや副作用はあるの?
A. 基本的に副作用は非常に少ないですが、次のような注意点があります:
強くこすりすぎると皮膚が赤くなる
子どもが嫌がる場合は無理に行わない
長時間の使用や頻繁な使用は逆効果になることも
➡ 使用頻度は1日1〜2回までが推奨されます。
Q5. ローラー鍼はどんな症状に効果がある?
A. 小児の場合は「夜泣き」「疳の虫(かんのむし)」「便秘」「食欲不振」「アトピー性皮膚炎」など。大人にも「肩こり」「不眠」「自律神経失調症」などに使われます。軽微な不調を整える補助的なケアとして人気があります。
🔗参考文献:J-stage 小児鍼灸に対する保護者の期待と不安に関する意識調査
🔗参考文献:一般社団法人 日本小児はり学会
🔗参考文献:J-stage 小児鍼について
🔗参考文献:J-stage 夜泣き児83例に対する小児はりきゅう治療の効果
🔗参考文献:鈴鹿医療科学大学 治療内容(小児はり治療・婦人科系・美容鍼灸)
まとめ:小児鍼(ローラー鍼)で夜泣き予防 ~やり方~

「赤ちゃんが夜に泣き止まない」「寝かしつけが毎晩大変」そんな悩みを持つご家庭におすすめなのが、小児鍼(しょうにしん)の一種であるローラー鍼です。
ローラー鍼は、先が丸い器具を皮ふの上でコロコロ転がすだけのやさしい施術。刺したり痛みを与えたりはせず、赤ちゃんでも安心して受けられます。
やり方はとても簡単。背中やお腹を軽くなでるようにコロコロするだけ。施術時間は5~15分と短く、心地よい刺激でリラックスできます。
効果としては、血行促進・痛みや炎症の緩和・自律神経の調整があり、夜泣きやかんしゃく、便秘、風邪の予防などにも役立ちます。
「もっと早く知りたかった!」という声も多く、親子で一緒にケアすることで家族全体の健康にもつながります。自宅での使い方もアドバイスできますので、気になる方はぜひご相談ください。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。












