シェーグレン症候群 & ストレス
2025年02月9日

目次
シェーグレン症候群とストレスの関係
シェーグレン症候群は、免疫の異常によって口や目の乾燥を引き起こす自己免疫疾患です。
この病気の症状はストレスと深く関係しており、ストレスが増えることで症状が悪化することが知られています。
ここでは、シェーグレン症候群とストレスの関係、そしてストレスを軽減するための方法について解説します。
シェーグレン症候群とは?
シェーグレン症候群の特徴
シェーグレン症候群は、免疫システムが自分の体を攻撃することで起こる自己免疫疾患の一つです。
特に、涙や唾液を作る腺が攻撃されることで、目や口の乾燥が主な症状として現れます。その他にも、関節痛や疲れやすさ、皮膚の乾燥など、さまざまな症状がみられます。
シェーグレン症候群の原因
正確な原因はまだ解明されていませんが、遺伝や環境要因、ホルモンバランスの乱れなどが関係していると考えられています。
また、ストレスが免疫の働きを乱すことで、症状を悪化させることが分かっています。
シェーグレン症候群の主な症状(セルフチェック)
シェーグレン症候群には、大きく①ドライマウスと②ドライアイの2つの症状があります。セルフチェックしてみましょう。
【ドライマウス】症状
- 口が乾く
- クラッカーやパンなどのパサパサしたものが食べにくい
- 食事中に水分を多く摂る
- 長く話すと声がかれる などがあります。
唾液が少なくなるため、虫歯になりやすかったり、味覚が低下することもあります。また、様々な関節の痛みや疲れやすいといった全身症状がみられることもあります。
:ドライマウスと気付いた事例
『ある日ふと、「なんだか最近、口の中がネバつくな」と思いました。最初はあまり気にしていなかったのですが、水を飲んでもすぐに喉が渇いたり、朝起きたときに舌が上顎に張りついているような感覚があったりして、「ちょっとおかしいかも」と感じ始めました。
そんなある日、歯科の定期検診で「唾液の量が少なくなってますね」と言われたんです。「それ、もしかしてドライマウスですか?」と聞くと、「そうですね、最近はストレスや薬の副作用でも増えてますよ」と教えてもらいあれはドライマウスの初期症状だったのだと気付きました。』(53歳・女性)
【ドライアイ】症状
- 目がゴロゴロする
- 目が疲れやすい
- 光などがまぶしく感じる
- ひどくなると角膜に傷がついて乾燥性角結膜炎になったりする
病院では、診断のために、様々な検査が行われます。血液検査、涙腺や唾液腺の状態を調べたり、唾液の量を調べたり唾液腺の働きを調べます。
そして、涙の量を調べたり、角膜などに傷がないか、眼の表面の状態を観察します。
:ドライアイだと気付いた体験談
『ある時から、パソコン作業のあとに「なんだか目がゴロゴロする」「視界がかすむ」と感じることが増えてきました。また、夕方になると視界がかすんで、焦点が合いづらくなり車の運転中や仕事のプレゼン中に文字が読みづらくなって、かなり不安でした。
異変を感じ、眼科に行ったところ「ドライアイですね」とはっきり言われました。目の表面を覆う涙の量や質が不安定になっているとのこと。今では「目の乾き」はちょっとした不調のサインだと気付け、早めにケアする習慣ができました。』(45歳・女性)
【ストレス】シェーグレン症候群に与える影響
「ストレス」が症状を悪化させる理由
ストレスを感じると、体は「コルチゾール」というホルモンを分泌し、免疫システムのバランスが崩れやすくなります。
シェーグレン症候群の人はすでに免疫の異常を抱えているため、ストレスによってさらに症状が悪化しやすくなります。
例えば、ストレスが続くと目や口の乾燥がひどくなったり、関節の痛みが増したりすることがあります。
ストレスが引き起こす「二次的な影響」
ストレスが続くと、睡眠不足や食欲不振、自律神経の乱れが起こりやすくなります。これにより、シェーグレン症候群の症状がさらに悪化し、日常生活に影響を与えることになります。
また、ストレスを抱えることで気分が落ち込み、うつ状態になってしまう人も少なくありません。
【生活習慣の見直し】ストレスを減らす
規則正しい生活を心がける
ストレスを減らすためには、規則正しい生活を送ることが大切です。特に、睡眠の質を上げることが重要で、毎日同じ時間に寝て起きる習慣をつけることで、自律神経のバランスが整いやすくなります。
適度な運動とリラクゼーション
軽いストレッチやヨガ、深呼吸を取り入れることで、ストレスを減らすことができます。運動をすると「セロトニン」というリラックスホルモンが分泌されるため、シェーグレン症候群の症状も和らぎやすくなります。
ストレスを軽減する方法
鍼灸(しんきゅう)でリラックス
鍼灸は、ツボを刺激することで自律神経のバランスを整える効果が期待できます。
特に、ストレスを和らげるツボとして「合谷(ごうこく)」「内関(ないかん)」「百会(ひゃくえ)」などが知られています。
これらのツボを刺激することで、リラックス効果が得られ、シェーグレン症候群の症状も和らぐ可能性があります。
ツボ押しを活用する
鍼灸院に行く時間がない場合でも、自分でツボを押すことでリラックス効果を得ることができます。
-
合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の間にあるツボで、ストレスや疲れを和らげる効果があります。
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内関(ないかん):手首の内側にあり、不安やイライラを鎮める効果が期待できます。
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百会(ひゃくえ):頭のてっぺんにあるツボで、リラックスや自律神経を整えるのに役立ちます。
【症例】シェーグレン症候群
43歳 女性 F.O様 看護師 3年前にシェーグレン症候群と診断。
毎年秋から冬にかけてひどくなる。水分を多めに摂るように気をつけているが、乾燥は改善しない。足のむくみ、寝汗、疲労感、便秘、足腰がだるい、頭痛、眼の充血。
夜勤があり不規則な生活で、睡眠、食事の時間も一定していない。ストレスも多い。
施術2ヵ月で、口の乾燥は、ほとんど気にならなくなった。身体の全身症状もほぼ完治。ストレスもかなり軽減し、毎日が不安なく楽しくなった。
豊中市でシェーグレン症候群&ドライマウスなら当院にお任せを!
まとめ:シェーグレン症候群 & ストレス
シェーグレン症候群は、自己免疫の異常によって引き起こされる病気ですが、ストレスと深い関係があります。ストレスがたまると症状が悪化しやすくなるため、日常生活の中でストレスを上手にコントロールすることが大切です。
ストレスを和らげる方法として、鍼灸やツボ押しを活用することができます。「合谷」「内関」「百会」などのツボを刺激することで、自律神経のバランスが整い、リラックスしやすくなります。また、規則正しい生活や適度な運動もストレス軽減に役立ちます。
シェーグレン症候群の症状を少しでも和らげるために、ストレス対策を意識して生活してみましょう。鍼灸やツボ押しを取り入れることで、体の負担を減らし、快適な日々を過ごすことができます。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。