多嚢胞性卵巣症候群の鍼灸治療
2025年03月23日

目次
【鍼灸治療】多嚢胞性卵巣症候群
「鍼灸」多嚢胞性卵巣症候群
多嚢胞性卵巣症候群とは、卵巣の機能低下により、卵胞を上手く育てられない状況のことです。婦人科ではよく聞く疾患名で、しっかり体質改善をすれば治る婦人科系の病気です。
卵巣は、五臓六腑の中の「肝」に属します。「肝」は、「血を臓する」と言われ、女性の生理周期や生殖機能に、とても重要です。
「肝」が弱っている人や、他の五臓(脾・肺・腎・心)とのバランスを崩している人には、鍼や灸を用いて、気血(エネルギー)の調節をして、体を整えていきます。
瘀血(おけつ)と痰湿(たんしつ)
多嚢胞性卵巣は、東洋医学でいう瘀血と痰湿によるものと考えます。
- 「瘀血」⇒血の流れが、悪く滞った状態
- 「痰湿」⇒水分の代謝が、悪く滞った状態
鍼灸施術では、体を温めて代謝を上げ、リンパの流れを良くします。また、自律神経やホルモンバランスを整えていきます。
体に感じた不調は、早期に対処することが、望ましいと思われます。しっかり身体を作って、授かりやすい体質を目指しましょう!豊中市でお悩みの方は、当院へご相談ください。
【症例】多嚢胞性卵巣症候群
宝塚市 34歳 T.A様
4カ月前から妊活を始め、当院に来られた。
生理不順(28日~40日くらいの周期)があり、漢方薬も飲んでいる。冷え性・生理痛がひどく、無排卵の月もある。
体を整えて赤ちゃんを授かりたいと、週1回のペースで当院へ。1か月ほどで基礎体温も二相になり、高温期も続くようになってきた。
自宅でも自分でできることをアドバイスして、ドンドン体質改善して、5カ月で妊娠。元気に出産できるように現在治療を続けている。
伊丹市 36歳 O.I様
結婚4年目。3年程妊活をしているが結果が出ずに困っている。無排卵があり、クリニックに通いながら、当院でも施術をしている。
薬を飲むと、浮腫みが出たりお腹が張ったり、なかなか前に進まない。テストステロン値が高く生理不順もある。
まずはしっかり体質を変え、排卵がしっかり出来る強い身体を作っていくように伝えた。顔や下肢の浮腫みがひどく、重だるい症状がいつもある。
施術3ヶ月で浮腫みや重だるさが無くなってきた。その後、施術7カ月で、陽性反応が出た。
自分でできることをアドバイスして、妊娠中は良い状態をキープしつつ、出産に向けて体調管理をしている。
川西市 34歳 F.A様
結婚4年目。排卵しにくく、誘発剤を1年ほど続けている。クリニックで薦められたタイミング法で妊活。人工受精も4回ほど行ったが、うまくいかない。
自身の体調管理と、弱った身体を元気にしたいと当院へ。クリニックは、少しお休みして、しばらく身体作りに専念する。
食生活が乱れ気味で、甘い物が大好き。甘い物は、多嚢胞性卵巣症候群を治療するにあたって東洋医学的に良くないので、出来る限り減らしてもらう。
施術3か月後、クリニックを再開し、排卵がうまくいっていると言われ、内膜も厚みが出るようになったと報告があった。
施術半年後、見事陽性反応が出た。
吹田市 36歳 K.Y様
中学3年生の頃から、生理不順に悩んでいる。3か月以上ない時には、クリニックで薬を処方してもらい、強制的に起こさせている。
2年前にクリニックで、自分では排卵を起こしにくい状態という事が分かった。薬の治療だけでは不安になり、当院へ。何とか身体を良くしたいと、週に2回ずつ来院。
治療にとても意欲的なので、自宅にて自分でできることもアドバイスした。月経痛もあったが、施術をしていくうちに、薬なしでも何とか乗り越えられるようになった。
5か月後、周期が安定し、検査で多嚢胞性卵巣症候群も問題ないと言われた。その後、当院で妊活をされた。
施術10か月後、妊娠反応が確認され、非常に喜んで頂いた。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。