多嚢胞性卵巣症候群【食べてはいけないもの】
2023年12月5日

「生理が来ない月がある」「排卵していないかもしれない」そんな不安を抱えながら妊活を続けている方は少なくありません。特に病院で「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」と診断されたとき、戸惑いや焦りを感じる方も多いでしょう。
PCOSは不妊の原因の一つで、日本でも多くの女性が悩まされています。しかし、正しい知識と生活習慣の見直し、そして体のケアによって、妊娠の可能性を高めることは十分に可能です。
この記事では、PCOSの基礎知識に加え、妊娠に向けて意識したい食生活や避けるべき食べ物、体験談を交えながら分かりやすく解説します。
目次
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは
不妊の原因になる病気の一つで、非常に沢山の方が困っておられます。病院と並行して、鍼灸の施術がおすすめです。
多嚢胞性卵巣症候群の診断
超音波検査をすると、小さな卵胞が沢山ある状態の卵巣を確認できます。
- 多嚢胞性卵巣であり排卵しづらい、または、しないという月経異常を伴う
- 血中男性ホルモン値が高い
- LH(黄体化ホルモン)値が高い
この3つをすべて満たすと、(PCOS)と診断されます。
簡単に言えば、男性ホルモンの値が高いため、卵胞は発育するものの、途中で成熟が阻害されてしまい、不妊の原因になってしまいます。
症状
- 肥満
- 内臓脂肪過剰
- 毛深くなるなどの男性化傾向
- インスリンの効き目が悪くなって、糖や脂質の代謝に異常をきたす状態など
PCOSは不妊原因の20%くらいを占めると言われています。しかし、はっきりした原因は分かっていません。
遺伝的な要因もあるようですが、食生活や運動などの生活習慣も関与しているとも考えられます。
自力で排卵があれば、自然妊娠が可能です。
しかし、特定が困難だったり、排卵の回数が少ないために妊娠しづらくなっていたり、無排卵の場合は、治療が必要になります。
→体験談:
34歳の主婦。病院でPCOSと診断され、排卵誘発剤を使ってもなかなか妊娠できずに悩んでいました。病院と並行して鍼灸を始め、食生活を見直し、毎日ウォーキングをするように。甘い飲み物を控えるようにして、野菜中心の生活に切り替えてから基礎体温も安定し、3か月後に自然排卵が確認されました。その後、6か月目で自然妊娠に成功。「体質改善って本当に大事だったんだなと実感しました」と語ってくれました。
多嚢胞性卵巣症候群で【食べてはいけないもの】について
日本人は、PCOSの約3分の1に肥満が伴うと言われています。
ライフスタイルの改善は、減量を目的とするのではなく、食生活を改善することが必要です。血糖値を上げない食べ方や食べてはいけないものをご紹介します。
そして、運動の習慣を身につけて、ホルモン環境を整え、正常に排卵が起こるようにしましょう。
食べ方
- 一度にたくさん食べない。
- ゆっくりと、よく噛んで食べる。
- 朝食を抜かない。
- 朝食に、血糖値の上がりにくい食事をする。
- 空腹時に砂糖入りの甘いものを食べたり、飲んだりしない。
- 糖質は先に食べない(野菜→たんぱく質→脂質→糖質)。
- ネバネバしたもの、酢の物、食物繊維を一緒に食べる。
- 甘いものは食前ではなく、食後に食べる。
- アルコールは、飲み過ぎない。
- 食事と食事の間隔は、あけすぎない。
食べてはいけないもの
- 精製度の低い穀物(玄米、全粒粉パン、全粒粉パスタ)を食べる。
- ファストフードは、あまり食べない。
- 砂糖は、極力摂らない。
- 清涼飲料水は、飲まない。
- 豆、野菜、果物、キノコ、海藻を毎日食べる。
- 砂糖の代わりに、ハチミツやメープルシロップを。
→体験談:
30歳の会社員女性。生理が2〜3か月に1度しか来ず、病院でPCOSと診断。排卵がないまま時間が経ち、焦りを感じていました。そんな中、ネットで「PCOSは生活習慣の見直しがカギ」と知り、朝食を必ず食べる、間食を減らす、血糖値を急上昇させない食べ方を意識。食後のスイーツを控え、お酢や食物繊維を積極的に摂取しました。半年後、自然排卵が再開し「体の声を聞くことの大切さに気づきました」と語ってくれました。
豊中市 池田市 で お困りなら当院にお任せを!
まとめ:多嚢胞性卵巣症候群で食べてはいけないもの
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、排卵障害を引き起こす原因の一つで、肥満や男性ホルモンの増加、インスリン抵抗性などを伴うことがあります。日本人女性の約20%が該当するとも言われており、不妊に悩む多くの方がこの症状と向き合っています。
PCOSの治療には、薬だけでなく、生活習慣の見直しが非常に重要です。特に「血糖値を急上昇させない食べ方」が大切で、野菜から食べる、甘い飲み物を控える、間食を避けるなどの工夫がポイント。
また、鍼灸や適度な運動を取り入れることで、ホルモンのバランスが整いやすくなり、自然排卵につながることもあります。
「妊娠できないかもしれない」と不安を感じたら、一人で抱え込まず、まずは体を整えるところから始めてみましょう。病院の治療と並行して、体質改善に取り組むことが、妊娠への近道になるかもしれません。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。