妊娠中にビタミンCを摂りすぎるとどうなるの?
2025年04月12日

妊娠中は赤ちゃんの成長を助けるために、さまざまな栄養素が必要です。その中でも「ビタミンC」は、風邪をひきにくくしたり、鉄分の吸収を助けたりする大切なビタミン。
でも、「妊娠中にビタミンCを摂りすぎたらどうなるの?」「サプリで補ってもいいの?」と気になる妊婦さんも多いですよね。
この記事では、妊娠中のビタミンC摂取のポイントや注意点をわかりやすく解説します。妊娠初期やサプリの選び方、摂りすぎのリスクについてもしっかり紹介しています。
目次
妊娠中にビタミンCを摂りすぎると起こること
1日1000mg以上は摂りすぎ?目安を知ろう
ビタミンCは水に溶ける性質を持っていて、体にためておけません。なので、毎日こまめに摂る必要があるのですが、「たくさん摂ればいい」というものでもありません。
日本の厚生労働省では、妊婦のビタミンCの推奨量を1日110mg(+α)程度としています。しかし、市販のサプリメントの中には、1粒で1000mg以上も含まれているものがあります。これを毎日飲み続けると、体に余計な負担がかかってしまいます。
さらに、妊娠中はホルモンバランスが不安定になりやすく、通常よりも栄養の影響を受けやすい時期です。知らず知らずのうちに摂りすぎてしまうこともあるので、意識してコントロールすることが大切です。
消化器症状や腎機能障害のリスクも
ビタミンCをたくさん摂ると、まず「おなかの不調(消化器症状)」が現れる可能性があります。
- 下痢(ゆるい便)
- 吐き気
- 胃のムカムカ
- おなかの痛み
などがよく見られる症状です。
さらに、長期的に1000mg以上を摂り続けると、腎臓に負担がかかる可能性もあります。ビタミンCは尿と一緒に体の外に出ますが、そのときにシュウ酸(石のようなもの)を作ることがあり、これが尿路結石や腎機能障害の原因になることがあります。
特に、もともと腎臓に持病がある妊婦さんは、ビタミンCを摂りすぎないよう、医師と相談のうえで摂取量を決めることが大切です。
妊娠初期やサプリの選び方・注意点
妊娠初期は赤ちゃんの体づくりが進む大切な時期
妊娠初期(妊娠1ヶ月〜3ヶ月)は、赤ちゃんの脳・心臓・神経などが作られていくとても大切な時期です。この時期に極端な栄養の偏りがあると、赤ちゃんの成長に影響するおそれがあります。
もちろんビタミンCは必要ですが、サプリなどで急に多く摂ると、赤ちゃんの発達に不要な刺激を与えることもあるのです。
また、一部の研究では、妊娠中に高用量のビタミンCを摂り続けると、出産後に赤ちゃんが「ビタミンCの欠乏症」になるリスクがあると指摘する声もあります(※今は可能性の段階ですが、注意しておいて損はありません)。
そのため、なるべく自然な形で、食べ物から摂るのが安心です。
妊婦さんにおすすめのビタミンCが多い食品
- オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類
- キウイフルーツ
- ブロッコリー、ピーマン
- じゃがいも(意外ですが含まれます)
ビタミンCは熱に弱いため、生で食べるか、蒸す・短時間の加熱にする、またはスープにするのがおすすめです。
● 妊娠中にサプリを飲むときのポイント
「妊娠中 ビタミンC サプリ 飲んで いい?」と悩む方も多いですが、ポイントは次の通りです。
サプリを使う前にチェックしたいこと
- 1日あたりの摂取量が100〜500mg以内かどうか
- 妊娠中でも使えることが明記されているか
- 医師や助産師に相談しているか
特に「妊娠中 ビタミンC サプリ おすすめ」で検索して出てくる商品は、一般向けの高用量サプリも混ざっているので注意が必要です。
安心なサプリの選び方
- 妊婦向けの「マルチビタミンタイプ」のサプリ
- 自然由来の原料を使っているもの
- 無添加・無香料でつわり中でも飲みやすいもの
市販の人気サプリでは「葉酸+鉄+ビタミンC」がセットになったものもありますが、ビタミンCが1000mgを超えていないか確認することが大切です。
まとめ:妊娠中にビタミンCを摂りすぎるとどうなるの?
妊娠中にビタミンCを摂ることは大切ですが、「摂りすぎ」は体にとって負担になります。特に、1日1000mg以上のビタミンCをサプリで摂取するのは避けたほうが安心です。
摂りすぎると、下痢や吐き気などの消化器症状や、腎機能に負担がかかる可能性もあります。また、妊娠初期に大量摂取を続けた場合、赤ちゃんの健康に影響が出る可能性もゼロではありません。
妊娠中にビタミンCのサプリを飲んでもよいか不安な方は、まずは医師や助産師に相談することが第一です。サプリを使う場合も、摂取量や安全性をしっかり確認しましょう。
できれば、オレンジやキウイ、ブロッコリーなどの食材から自然に摂るのがベストです。妊婦さん自身の体調や食生活に合わせて、無理のない方法で取り入れてくださいね。
安心・安全な妊娠生活のために、ビタミンCとの上手なつき合い方を知っておきましょう。
関連記事
この記事に関連するページ
- 関連ページはまだありません。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。