妊娠中にビタミンCを摂りすぎるとどうなるの?
2025年06月12日
【この記事でわかること】
- 妊娠中にビタミンCを摂りすぎるとどうなるか
- 妊娠初期のサプリ選びのポイント
- 安全にビタミンCを摂るための方法
この記事では、妊娠中に必要な栄養素「ビタミンC」について、摂取の目安や摂りすぎによるリスク、サプリの選び方までわかりやすく紹介しています。
「妊娠中にサプリを飲んでもいいの?」「ビタミンCを摂りすぎたら赤ちゃんに影響ある?」と不安な方に向けた内容です。
結論としては、ビタミンCは妊娠中にも必要な栄養素ですが、1日1000mg以上の摂取は避けるべきとされており、できるだけ食事から自然に摂るのが安心です。
本文中では、実際の体験談やおすすめの食品、腎機能への影響なども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
妊娠中にビタミンCを摂りすぎると起こること


\ こんな不安、ありませんか?/
- サプリでビタミンCを摂っているけど、量が多すぎないか心配
- 妊娠初期にレモン水やサプリを毎日飲んでいた
- 下痢や胃のムカつきがあっても原因が分からない
- 医師に聞くほどでもないけど…モヤモヤしている
→ 1つでも当てはまれば、この記事を読んで安心してください!
あなたの摂りすぎ度チェック

1日1000mg以上は摂りすぎ?目安を知ろう

ビタミンCは水に溶ける性質を持っていて、体にためておけません。なので、毎日こまめに摂る必要があるのですが、「たくさん摂ればいい」というものでもありません。
日本の厚生労働省では、妊婦のビタミンCの推奨量を1日110mg(+α)程度としています。しかし、市販のサプリメントの中には、1粒で1000mg以上も含まれているものがあります。これを毎日飲み続けると、体に余計な負担がかかってしまいます。
さらに、妊娠中はホルモンバランスが不安定になりやすく、通常よりも栄養の影響を受けやすい時期です。知らず知らずのうちに摂りすぎてしまうこともあるので、意識してコントロールすることが大切です。
実際のエピソード:
つわりがひどく、果物や野菜があまり食べられなかったAさん(30代・妊娠初期)は、「免疫力アップに」とビタミンCサプリを毎日摂っていました。しかし、ある日突然、下痢が続き、病院を受診。原因は“高用量サプリ(1日2000mg)”によるビタミンCの過剰摂取と判明しました。「サプリなら安心と思っていましたが、まさか体に負担をかけていたなんて…」と反省したそうです。
関連記事:妊活に【ビタミンC】は強い味方! 効果 & 摂取量について
消化器症状や腎機能障害のリスクも

ビタミンCをたくさん摂ると、まず「おなかの不調(消化器症状)」が現れる可能性があります。
- 下痢(ゆるい便)
- 吐き気
- 胃のムカムカ
- おなかの痛み
などがよく見られる症状です。
さらに、長期的に1000mg以上を摂り続けると、腎臓に負担がかかる可能性もあります。ビタミンCは尿と一緒に体の外に出ますが、そのときにシュウ酸(石のようなもの)を作ることがあり、これが尿路結石や腎機能障害の原因になることがあります。
特に、もともと腎臓に持病がある妊婦さんは、ビタミンCを摂りすぎないよう、医師と相談のうえで摂取量を決めることが大切です。
→エピソード例:
Bさん(40代・第二子妊娠中)は、疲れやすさを感じてサプリで栄養補給していました。ところが妊娠中期、検診で腎機能の数値に異常が見つかり、生活習慣の見直しを指示されました。よく見ると、飲んでいた栄養サプリに「1日分で1200mgのビタミンC」が含まれていたのです。医師から「妊娠中は、体の変化に応じた量を見極めることが大切」とアドバイスを受け、食事中心に切り替えたといいます。
妊娠初期やサプリの選び方・注意点


妊娠初期は赤ちゃんの体づくりが進む大切な時期
妊娠初期(妊娠1ヶ月〜3ヶ月)は、赤ちゃんの脳・心臓・神経などが作られていくとても大切な時期です。この時期に極端な栄養の偏りがあると、赤ちゃんの成長に影響するおそれがあります。
もちろんビタミンCは必要ですが、サプリなどで急に多く摂ると、赤ちゃんの発達に不要な刺激を与えることもあるのです。
また、一部の研究では、妊娠中に高用量のビタミンCを摂り続けると、出産後に赤ちゃんが「ビタミンCの欠乏症」になるリスクがあると指摘する声もあります(※今は可能性の段階ですが、注意しておいて損はありません)。
そのため、なるべく自然な形で、食べ物から摂るのが安心です。
妊婦さんにおすすめのビタミンCが多い食品

- オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類
- キウイフルーツ
- ブロッコリー、ピーマン
- じゃがいも(意外ですが含まれます)
ビタミンCは熱に弱いため、生で食べるか、蒸す・短時間の加熱にする、またはスープにするのがおすすめです。
妊娠中【ビタミンC】サプリを飲むときのポイント



「妊娠中 ビタミンC サプリ 飲んで いい?」と悩む方も多いですが、ポイントは次の通りです。
サプリを使う前にチェックしたいこと
- 1日あたりの摂取量が100〜500mg以内かどうか
- 妊娠中でも使えることが明記されているか
- 医師や助産師に相談しているか
特に「妊娠中 ビタミンC サプリ おすすめ」で検索して出てくる商品は、一般向けの高用量サプリも混ざっているので注意が必要です。
→エピソード:
産婦人科で「ビタミンCのサプリを使っていいか」と相談したCさんは、医師から「すでに葉酸サプリに含まれているので、それ以上は不要」とアドバイスを受けました。成分表を確認すると、葉酸と鉄に加え、ビタミンCが120mg配合されていたのです。「ダブって摂るところだった」とホッとしたそうです。
安心なサプリの選び方
- 妊婦向けの「マルチビタミンタイプ」のサプリ
- 自然由来の原料を使っているもの
- 無添加・無香料でつわり中でも飲みやすいもの
市販の人気サプリでは「葉酸+鉄+ビタミンC」がセットになったものもありますが、ビタミンCが1000mgを超えていないか確認することが大切です。
関連記事:【妊娠初期】お刺身や寿司を食べてしまった?!いつからダメ?
【よくある質問】妊娠中のビタミンC・1000mgの摂取に関して

Q1. 妊娠中にビタミンCを1000mg摂取しても大丈夫ですか?
一般的に、妊婦がビタミンCを過剰に摂取すると、下痢や胃の不快感などの副作用が起こる可能性があります。
日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、妊婦の耐容上限量は1日あたり2000mgです。1000mgであれば上限以下ですが、サプリメントで摂る場合は医師に相談が必要です。
参考文献:厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2020年版)』
Q2. 妊娠中にビタミンCを摂りすぎると胎児に影響はありますか?
通常の食事由来の摂取では問題ありませんが、過剰なサプリメント摂取が習慣化すると、赤ちゃんが「ビタミンC依存」になる可能性が指摘されています(高容量に慣れてしまい、出生後に欠乏症状が出ること)。
これは古い研究ベースではありますが、慎重に扱われるべきです。
参考文献:こども家庭庁 妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針
参考文献:文部科学省|日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
Q3. 妊婦におすすめのビタミンCの摂取量はどれくらいですか?
厚生労働省の推奨では、妊婦(中期〜後期)の推奨量は1日110mg(+10mg)、授乳婦では145mg(+45mg)です。
果物(キウイ・みかん・いちごなど)や野菜(ブロッコリー・ピーマン)から摂ることが理想です。
Q5. サプリで摂るビタミンCと食べ物から摂るビタミンCに違いはありますか?
化学的な構造は同じでも、食品由来のビタミンCは他の栄養素や食物繊維との相互作用があり、吸収や代謝に違いが出ることもあります。
また、サプリメントの方が一度に大量に摂れてしまうため、過剰摂取のリスクがあります。
参考文献:ビタミンCを多く含む食べ物ランキング!栄養素の働きや効率的に摂る方法も紹介
参考文献:青森県立保健大学|リンゴ果汁によるビタミンC吸収促進作用の解明
まとめ:妊娠中にビタミンCを摂りすぎるとどうなるの?

妊娠中にビタミンCを摂ることは大切ですが、「摂りすぎ」は体にとって負担になります。特に、1日1000mg以上のビタミンCをサプリで摂取するのは避けたほうが安心です。
摂りすぎると、下痢や吐き気などの消化器症状や、腎機能に負担がかかる可能性もあります。また、妊娠初期に大量摂取を続けた場合、赤ちゃんの健康に影響が出る可能性もゼロではありません。
妊娠中にビタミンCのサプリを飲んでもよいか不安な方は、まずは医師や助産師に相談することが第一です。サプリを使う場合も、摂取量や安全性をしっかり確認しましょう。
できれば、オレンジやキウイ、ブロッコリーなどの食材から自然に摂るのがベストです。妊婦さん自身の体調や食生活に合わせて、無理のない方法で取り入れてくださいね。
安心・安全な妊娠生活のために、ビタミンCとの上手なつき合い方を知っておきましょう。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。












