【排卵障害の原因】&おすすめの【食べ物】

2024年03月28日

排卵障害について

女性における不妊の原因の3割近くが「排卵障害」から起きています。

脳下垂体からのホルモン分泌によって、一個の卵胞が、成長→成熟→卵膜を破った卵子が卵巣の外に飛び出す事を「排卵」と言います。

正常に排卵がされない場合、性行為などで膣内に精子があっても、残念ながら妊娠することはできません。

排卵障害の【原因】

高プロラクチン血症

プロラクチンは、出産後、おっぱいの分泌を促すホルモンです。

しかし、妊娠出産とは関係なくプロラクチンが過剰に分泌されてしうと、生理が止まったり排卵がなくなったりすることがあります。

卵胞刺激ホルモンの低下

排卵は、卵胞刺激ホルモンや黄体ホルモンによってコントロールされています。

しかし、それらのホルモン分泌が十分でなかったりバランスが崩れたりすると、卵胞が育たずに排卵できない状態になります。

多嚢胞性卵巣症候群

卵巣の表面に小さな卵胞がいくつも出来てしまい成熟まではいかず、排卵できない病気です。

男性ホルモンの分泌過多により、卵巣の表面がかたくなり、卵子が外に飛び出すことができずに、無排卵になります。

早期卵巣不全

一般的な閉経は50歳くらいと言われていますが、40歳より前に生理が止まってしまう症状のことです。

原子卵胞の減少、(放射線や化学療法による)ガンの治療が原因となるケースも

肥満

日頃の食事(食べ物)の不摂生から、ホルモンバランスが崩れて発症します。人間の体は食べ物からできています。皆さん、意外に食べ物がおろそかになりがちです。

痩せすぎ

ストレスや無理なダイエット(無理な食事抜き)で極端に体重が減った場合、生理不順が起きて無排卵となってしまう可能性があります。

体重と排卵は関係が深いので、適度に体重を保つ事が大切です。

【食べ物編】排卵障害への対策

排卵障害には様々なタイプがありますが、改善方法も様々で、病院では排卵誘発剤を使用することが一般的です。

しかし、できるだけ薬を使いたくない!自宅で何か対策をしたい!と言う方の為に、ご自宅でできる排卵障害への対策【食べ物編】をご紹介します↓

  • 太りすぎ、痩せすぎが原因の場合、生活習慣の改善が必要。体重をコントロールする。肥満の場合には運動して減量する。
  • 水をこまめに十分飲む。コーヒー、紅茶は控えめに。砂糖入りの清涼飲料水はNG。
  • 全粒粉など、精製度の低い穀物を選ぶ(食後の血糖を急激に上げるような精製された炭水化物を減らす)
  • 植物性たんぱく質を多く摂り、動物性たんぱく質を減らす。
  • 不飽和脂肪酸(オリーブオイル、ピーナッツ、ナッツオイル)を多く摂り、トランス脂肪酸(加工食品やファストフードなど)は避ける。
  • 牛乳、ヨーグルト、アイスクリームは無調整のものにする。低脂肪(無脂肪)乳製品の回数を減らす。

食べ物でも工夫できることは沢山あります。ぜひ一つ一つチャレンジしてみて下さい。

一方、高プロラクチン血症、多嚢胞性卵巣症候群などの場合は、薬を服用するなど、特別な対策が必要になりますので、病院で適切な処置をしましょう。

【排卵障害】おすすめな食べ物&NG食べ物

排卵障害におすすめな食べ物とNG食べ物をご紹介します。

【無調整】の乳製品

  • 低脂肪の乳製品を多く摂る女性ほど、排卵障害の不妊症リスクが高い
  • 成分無調整の乳製品を多く摂る女性ほど、排卵障害の不妊症リスクがリスクが低い

低脂肪の乳製品はできるかぎり食べない方が良いでしょう。もし食べるなら無調整の乳製品を多く摂りましょう。

なぜ?

現在の牛乳は、50年前に比べてホルモンの含有量が増えていることが知られています。

問題は、脂肪分を取り除く過程でエストロゲンやプロゲステロンなどが除去されて、男性ホルモンが多く存在してることです。

その結果、低脂肪の牛乳を飲むことで、男性ホルモンが過多になることで、卵胞の成熟や排卵の障害のリスクが高まる事に繋がるのです。


低脂肪の方がヘルシーで健康に良いイメージがありますが、排卵障害を持つ女性にとっては逆効果をもたらすかもしれません。

トランス脂肪酸はNG(加工食品やファストフードなど)

トランス脂肪酸は排卵や妊娠の障害になることが分かりました。トランス脂肪酸を減らせば妊娠するチャンスが増えます。

加工食品やファストフードなど、お手軽な食べ物は要注意です!現代の社会には、このような簡単に手に入るジャンクな食べ物が溢れていますので、身体の為に気をつけたいです。

不飽和脂肪酸(特にオメガ3脂肪酸)を多く摂取する

同時に不飽和脂肪酸、特にオメガ3脂肪酸を多く摂取すると、さらによい結果が出やすくなります。

  • 不飽和脂肪酸…オリーブ(オイル)、ピーナッツ、ナッツオイル
  • オメガ3・6脂肪酸…植物油、特にコーン、大豆、サフランオイル、クルミ、マグロや鮭などの脂肪性の魚類など

排卵障害への鍼灸治療

当院での妊活は、患者様の「出来るだけ自然に授かりたい!」の気持ちに応えたいと考えています。その為には、まず赤ちゃんを授かりやすい体づくりが大切です。

食べ物のアドバイスに加えて、鍼灸も併用されると、さらに相乗効果が期待できます。

以下の3つのポイントで体質改善をし、授かりやすい身体を作っていきます。

女性ホルモンのバランスを整える

  • 排卵周期がバラバラ
  • 基礎体温がきちんと二層に分かれていない
  • 生理痛、PMSがきつい

これらは、女性ホルモンの働きやバランスの乱れが原因かもしれません。

ホルモンバランスを整え、自然妊娠で最も大切な「タイミングが取りやすくなる」ように体質改善していきます。

子宮、卵巣の働きが良くなり、妊娠力アップするでしょう!毎月の生理痛やPMSも改善されてきます。

冷えを取り除く

冷えを取り除くことはとても大切です。冷たいコンクリートのような場所からは、種をまいても芽は出てきませんふかふかで温かく、栄養たっぷりの土に種をまくから、元気な芽が出てくるのです。

排卵障害でお悩みの方は、冷え症や低体温の方が多いです。身体の内側からぽかぽか温かくなって頂きたいと思います。

毒をしっかり出す

東洋医学では、身体の中に溜まった毒(老廃物)の事を、お血(汚れた、古いドロドロ血という意味)や水毒(冷えやむくみにつながる余分な水)などと呼んでいます。

骨盤内の血液や水の循環を良くして、子宮や卵巣が新鮮な血液を送り込みましょう。

豊中市、池田市で排卵障害なら当院にお任せを!

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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。 その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
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