日本で最も高齢で出産した女性とは?
2025年06月16日
【この記事でわかること】
- 日本で最も高齢で出産した女性の年齢
- 自然妊娠と不妊治療による高齢出産の違い
- 高齢出産に伴うリスクと対策
この記事では、「高齢でも妊娠・出産できるの?」「最高齢出産って何歳?」といった疑問に答えつつ、高齢出産の実例や医療的背景、リスクと対策方法を詳しく解説しています。
40代・50代で妊娠を希望している方、不妊治療を検討している方、年齢の壁に悩んでいる方におすすめの記事です。
結論として、高齢出産にはリスクもありますが、医療の進歩によって実現可能なケースも増えています。
本文中では、国内外の出産事例や不妊治療の選択肢、リスクの見極め方もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
日本で最も高齢で出産した女性とは?

高齢出産の記録、日本最高齢は何歳?
日本でこれまでに記録された最も高齢での出産は、81歳の女性です。これは驚くべきニュースで、とても話題になりました。
ただし、このケースは「体外受精(たいがいじゅせい)」などの不妊治療を受けての出産であり、「自然妊娠」ではありません。医療の力を借りることで、80歳をすぎても出産が可能になったのです。
このような高齢出産はとてもまれで、健康やリスクの面で多くの注意が必要です。しかし、医療が進歩したことで、高齢でも「子どもを産む」という選択肢が広がっています。
自然妊娠での最高齢は何歳?
「自然妊娠 最高齢 日本」などで調べると、今のところ50代前半が限界とされています。実際、日本で自然妊娠により初産(はじめての出産)をした女性の中で、最も高齢だったのは54歳といわれています。
自然妊娠とは、不妊治療などは行わず、自分の体だけで赤ちゃんを授かる方法です。40歳を過ぎると妊娠の確率は急激に下がり、50歳をすぎるとほとんど妊娠できなくなります。
だからこそ、50歳を超えて自然妊娠できたというのは、本当にまれで奇跡のようなことなのです。
高齢出産の事例
【事例①】日本で最も高齢で出産した女性(60歳)
2001年、東京都内の病院で、60歳の女性が体外受精により男児を出産しました。
この女性は、海外(おそらく米国)で提供卵子による体外受精を受け、その受精卵を日本に戻って移植。国内で出産を迎えました。
このケースは、当時の日本における「最高齢出産」として報道され、大きな注目を集めました。
医療技術の進歩により、年齢を超えた妊娠・出産の可能性が現実のものとなった象徴的な出来事です。
【事例②】50代で出産したAさん(55歳・愛知県)
55歳で第一子を出産したAさんは、長年の不妊治療と向き合い続けた末の妊娠でした。
周囲から「高齢すぎる」と何度も言われ、自分自身も体力面で不安を感じていたそうですが、
「諦めるより、後悔しない道を選びたい」と、体外受精を継続。無事に元気な女の子を出産しました。
現在も子育てに奮闘中で、「確かに大変だけど、それ以上に幸せ」と語っています。
→補足解説:
60歳出産のケースは、倫理的議論も巻き起こした象徴的な事例であり、日本における「高齢出産の限界」を塗り替えた出来事です。
一方で、50代での出産は決して“奇跡”ではなく、近年の生殖医療の進歩によって徐々に現実的な選択肢になりつつあります。
年齢別 妊娠率比較(自然妊娠 vs IVF vs 提供卵子)

- 卵子の提供者が20〜30代なら、受ける女性の年齢が高くても妊娠率は高い。
- 日本では倫理的・法的制限あり(一部の専門機関で可能/海外渡航例も)。
参考文献:・CDC(米疾病予防管理センター) Assisted Reproductive Technology Fertility Clinic Success Rates Report
年齢別の妊娠率

- 年齢と妊娠率は密接に関連しており、特に自然妊娠・体外受精は35歳以降に急減少。
- 提供卵子では妊娠率を維持できるが、日本国内では選択肢が限定的。
診断チャート

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高齢出産のリスクと対策


高齢出産のリスクとは?
35歳を過ぎると、「高齢出産」といわれます。特に40代や50代になると、次のようなリスクが高まります。
- 妊娠しにくくなる(卵子の数と質が下がる)
- 流産や早産(赤ちゃんが早く生まれてしまう)のリスクが増える
- 妊娠中の病気(妊娠高血圧症候群など)が起こりやすくなる
- 赤ちゃんが病気や障害をもつ可能性が上がる
このようなリスクがあるため、年齢が高くなるほど、妊娠や出産には慎重な判断が必要です。
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高齢でも出産を目指すには?

では、40代や50代でも赤ちゃんを授かりたい場合はどうすればよいのでしょうか?以下のような方法があります。
- 早めに妊娠を考え始める
- 食生活や運動で体を健康に保つ
- 不妊治療(人工授精や体外受精)を検討する
- 卵子の凍結保存を早いうちにする
- 専門のクリニックで相談する
特に先ほど述べた54歳での初産の例は、奇跡的なケースです。多くの女性は不妊治療を受けながら妊娠を目指しています。年齢を重ねても妊娠を希望するなら、できるだけ早く準備を始めることが大切です。
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【よくある質問と回答】日本で最も高齢で出産した女性とは?

Q1. 日本で最も高齢で出産した女性は何歳ですか?
A. 日本で記録されている最高齢の出産は 60歳(体外受精による出産)です。
この事例は海外での卵子提供を受けた後、日本で出産したケースで、自然妊娠ではありません。
参考文献:女性自身 日本最高齢出産女性・影山百合子さん、愛息の成人式を独占
参考文献:ライブドアニュース 24歳下男性と結婚、日本の「最高齢出産」を記録した女性の現在
参考文献:日本記録認定協会
Q2. 自然妊娠での世界最高齢は何歳ですか?
A.世界の妊娠最高齢の記録は、ギネス世界記録では、女性の自然妊娠は57歳・体外受精では66歳が最高齢として記録されています。
自然妊娠の確率は40代後半から急激に低下し、50代での妊娠は極めてまれです。
参考文献:Grace Bank 妊娠可能な年齢は何歳まで?女性・男性別に解説
Q3. 高齢出産にはどんなリスクがありますか?
A. 高齢出産では以下のリスクが高まります。
- 妊娠高血圧症候群(発症率:35歳以上で約2〜3倍)
- 流産(40代で約30〜40%)
- 早産(35歳以上で発症率上昇)
- 胎児の染色体異常(ダウン症など)
これらのリスクを最小限にするためには、妊娠前からの健康管理と専門医のサポートが重要です。
※ 出典:日本産科婦人科医会 高齢妊娠って何歳からですか?
Q4. 高齢で出産を考える場合、どんな準備が必要ですか?
A. 高齢での妊娠・出産を安全に進めるためには、以下の準備が推奨されます。
- 妊娠前健診での全身チェック(血圧・糖代謝・ホルモンバランス)
- 妊娠計画に応じた生活改善(食事・睡眠・運動)
- 必要に応じて不妊治療や卵子凍結の検討
- 妊娠中の頻回な健診とリスク管理
まとめ:日本で最も高齢で出産した女性とは?

「日本 最高齢 出産 自然 妊娠」などについて調べてみると、医療の進歩とともに出産年齢が高くなっていることが分かります。特に、日本で最高齢の記録となる81 歳での出産したというようなケースは、驚きとともに大きな話題になりました。しかし、それは自然妊娠ではなく、体外受精による妊娠です。
一方、自然妊娠での最高齢は50代前半が限界とされており、この年齢で自然妊娠(特に初産)は非常にレアで特別なケースです。
高齢での出産にはリスクも多く、特に40代を超えると妊娠の難しさは大きくなります。そのため、自分の体の状態を知ること、専門家に相談すること、そして場合によっては不妊治療を受けることが重要です。
年齢を重ねたうえで妊娠を希望される方は、早めに行動を始めることが良い将来につながります。
参考文献:厚労省 妊産婦の診療の現状と課題
参考文献:国立成育医療研究センター 高齢出産は高リスク? 35歳以上での妊娠・出産の注意点を解説
参考文献:厚労省 年齢と妊娠・出産に伴う合併症のリスク評価について
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。












