2022年4月から不妊治療に保険適用
2024年05月27日

【この記事でわかること】
- 不妊治療の保険適用の概要と対象治療
- 保険適用によるメリット・デメリット
- 鍼灸院が考える体質改善の重要性
この記事では、令和4年4月から開始された「不妊治療の保険適用」について、内容や支給額、対象となる治療、実際のメリット・デメリットまで詳しく紹介しています。
「治療費の負担が気になる」「何から始めればよいか分からない」という方や、「保険適用だけで妊娠できるの?」と疑問を感じている方におすすめです。
結論として、保険適用によって治療の選択肢が広がる一方で、身体の準備や体質改善の視点が欠かせないというのが当院の考えです。
本文中では、不妊鍼灸でできる体質改善の視点や、卵子・子宮環境へのアプローチなども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!

4月から不妊治療に保険が適応されました。
目次
支給額
女性の不妊治療の場合
治療開始時の年齢が43歳未満であること。
原則1回30万円
※凍結胚移植(採卵を伴わないもの)及び採卵したが卵が得られない等のため中止したものについては1回10万円
※通算回数(1子ごと)
初めて助成を受けた際の治療期間初日における妻の年齢が
- 40歳未満であるときは通算6回まで
- 40歳以上43歳未満であるときは通算3回まで
男性の不妊治療の場合
年齢制限はありません。男性不妊治療も適用されます。
原則30万円
※精子を精巣又は精巣上体から採取するための手術
4月から公的保険の適用対象となる主な不妊治療
保険の適用対象となる治療
- 人工授精
- 体外受精
- 顕微授精
- 胚移植
- 胚培養
- 胚凍結保存
- 採卵
- 精巣内精子採取
保険適応のメリット
経済的負担の軽減
保険適応(3割負担)になれば、もし今まで10万円かかっていた治療費であれば3万円になるということです。
家計的にも非常に負担が軽減されます。その結果、今まで躊躇していた高度な不妊治療にも踏み出しやすくなるでしょう。
周囲への理解が進む
保険適応になったことで不妊治療の認知度が上がり、社会的な理解も進んでいくでしょう。治療を受けることへのハードルも、周りからの理解もさらに上がってくるでしょう。
保険適応のデメリット
助成制度の廃止により、負担額が増えるケースも
今までは不妊治療に対して助成金が利用できました。助成金の制度のお陰で負担が軽くなっていたケースもあります。
しかし、この助成制度の廃止により治療方法によっては治療費が上がってしまうケースもあります。
医療機関により治療方法に差が生まれる
今回の制度では保険適応の治療法が病院により異なる、という事態が起こる可能性があります。
自由診療だからこそできた治療を受けられなくなる
可能性のある最新の治療法がすぐに保険適応となるとは限らず、保険内の治療を希望する方にとって選択肢が狭まってしまう
不妊治療への保険適用について、当院の考察
まだ身体の調整が出来ていないケースがかなり多数
沢山の方が高度医療をチャレンジされているのですが、残念ながら陰性の報告を受けるケースが多発しております。
その事で自分を責めてしまったり、諦めてしまわれる方が非常に多くいらっしゃいます。
しかし、実はまだ身体の調整が出来ていないケースがかなり多数を占めています。
今出来ることは薬や注射だけではありません。
不妊鍼灸(東洋医学)では
不妊鍼灸(東洋医学)で出来ることも沢山あります!しっかり身体の弱点に気付き、体質を変えていくことで、良い結果が期待できると確信しております。
不妊鍼灸(東洋医学)では、
- どうすれば元気な卵になるか
- 卵子の老化を遅らせられるか
- 卵子の質を高めることができるか
- 必要な内膜の厚さになるのか
- いかに子宮環境を整えていくか
- どすれば着床しやすい子宮内膜を作れるか
など全身を診て分析していきます。
あなたが本来持っている「妊娠する力」を最大限に引き出すため、不妊鍼灸をうまく活用して頂きたいです。ぜひご自身の身体の声に耳を傾けて頂けたらと思います。
我々ぽん鍼灸院スタッフ一同、全力で皆様の身体作りのお手伝いをさせて頂いております。
何かあればお気軽にご相談ください。
よくある質問と回答(FAQ)
Q1. 不妊治療が保険適用されるのはどんな治療ですか?
A. 保険が適用されるのは、人工授精・体外受精・顕微授精・胚移植・採卵・胚培養・胚凍結保存・精巣内精子採取などが対象です。自由診療で行っていた一部の高度医療が保険で受けられるようになりました(2022年4月〜)。
Q2. 保険適用には年齢制限がありますか?
A. 女性の場合、治療開始時の年齢が43歳未満であることが条件です。40歳未満は最大6回、40〜42歳は最大3回までの回数制限があります。男性には年齢制限はありません。
Q3. 不妊治療の自己負担はいくらになりますか?
A. 保険適用になると原則3割負担となり、例えば従来10万円かかっていた治療費が約3万円に軽減されるケースもあります。ただし、病院や治療内容により異なります。
Q4. 保険適用になっても、鍼灸は併用できますか?
A. はい。西洋医学の治療と並行して、東洋医学である鍼灸を併用することで体質改善を図り、卵子や子宮内膜の質を高めるサポートが可能です。当院では身体づくりを重視しています。
Q5. 保険適用によるデメリットはありますか?
A. はい。助成制度が終了したことで、治療内容によっては以前より自己負担が増える場合があります。また、自由診療で行えていた最新治療が受けづらくなる可能性もあります。
【まとめ】不妊治療の保険が使えるようになったけど、大切なのは「体づくり」
2022年4月から、人工授精や体外受精などの不妊治療に健康保険が使えるようになりました。それまでは1回に10万円以上かかっていた治療が、3万円くらいになることもあり、経済的な負担が軽くなったのが大きなメリットです。
ただし、すべての治療が保険でできるわけではなく、病院によってできる治療が少し違うこともあります。また、今まであった助成金制度がなくなったことで、逆に高くなる場合もあります。
だからこそ当院では、「体の準備(体質改善)がとても大切」と考えています。体が整っていないまま治療しても、うまくいかないことも多く、落ち込んでしまう方も少なくありません。
鍼灸では、卵子の質をよくしたり、子宮内膜を整えたり、ホルモンバランスを整えることなど、赤ちゃんを迎えやすい体づくりをお手伝いできます。
薬だけに頼らず、あなた本来の「妊娠する力」を引き出すことが大切です。無理せず、焦らず、体の声を聞きながら、一緒に妊活を進めていきましょう。
参考文献:厚労省 不妊治療に関する支援について
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。