妊娠には、疲れた体はNG

2022年09月28日

疲れの正体

体がしんどいい時に「疲れた~」とついつい口に出してしまいますが、、、皆さんはどんな時に疲れを感じますか??

  • 仕事の後?
  • 運動の後?
  • 睡眠不足?
  • しっかり食事が摂れていない時?

特に季節の変わり目や、暑い夏の疲れが溜まった時など、急に何か症状が出る事も少なくありません。まずは疲れの原因を知って、できるだけ疲れを溜めない生活習慣を心がけましょう。

では、そもそも、疲れとは一体何なのでしょうか?

疲れには大きく分けて、肉体的疲労、精神的疲労、神経的疲労の3種類があり、どれも密接に関係し合っています。

肉体的疲労

これは、乳酸などの疲労物質が、体に蓄積して起こることが多いです。

筋肉はあまり酸性に強くないので、溜まり過ぎると、筋肉の張りや疲労、だるさといった症状が表れます。

同じ姿勢を長く続けると、筋肉の動きが止まり乳酸が溜まるため、姿勢や体勢を変えるなど注意しましょう。

精神的疲労

精神的に緊張した状態が長く続くことで生じてきます職場や学校の人間関係や、家庭のストレスなどが多いです。

肌荒れや脱毛などの症状が出たり、だるさや倦怠感など肉体的疲労と似た症状で表れることも多く、精神的な疲労が原因ということを見落としがちです。

長く放置していると、専門的な治療が必要となりますので注意しましょう。

神経的疲労

現代は、スマホやテレビ、パソコンなどを利用する時間が非常に長く、情報を処理するために、脳には大きな負担がかかっています。

こういった情報処理のために、神経や脳を酷使した状態が続くことを、神経的疲労と言います。

脳にも適度な休息は必要で、その主な手段は睡眠です。就寝前はスマホを見ない、しっかり睡眠を取るなど、日常的に心がけましょう。

また、休日の寝溜めも、体内時計が狂ってしまう原因になりますので、避けた方が良いでしょう。

>元気な体作りが妊娠へ繋がる

女性ホルモンはストレスに影響される

自律神経を司る脳の視床下部は、ストレスの影響を受けやすくなっています。

女性の身体は、脳にストレスが加わると、女性ホルモン分泌の乱れを引き起こし、疲労をより感じやすくなります。

ホルモンバランスが崩れると、体調不良や肌荒れ、生理不順などの症状が表れます。そして、女性ホルモンの乱れは、妊娠しにくい体へと繋がっていきます。

妊娠には、疲れた体はNG

睡眠

睡眠は、脳を休めるには効果的です。1日6~7時間取りましょう。

お風呂

お風呂で体を温めると、血液の循環が良くなり、体の老廃物が回収され、疲れが残りにくくなります。

また湯舟に浸かると、浮力の作用で全身の筋肉が緊張から解放され、疲労の回復になります。全身に水圧がかかると、リンパの流れも良くなり、むくみやだるさの解消も期待できます。

食事

もちろん、栄養バランスのとれた食事を摂取することも大切です。そして、毎日ストレッチをするなど、体の緊張をほぐすことを意識しましょう。

日々の疲れを感じたら、ご自分がどのタイプの疲労が多いのか、複数混じっているのか、分析できると良いですね。そして、それに合った対処法で疲れを解消しましょう。

卵子の質を改善する【呼吸法】

元気な体作りが妊娠へ繋がる

2022年09月20日

元気な体を作るために

『身体を元気に・・・』

うん。じゃあ何をしたら良いの?と思いますよね。。

情報がたくさんあって、結局何をしたらいいのか分からない!そんなあなたのために↓

どんな身体の状態で、妊活するか?というのが、意外に凄く大事な事なのです!

やっぱり身体の不調が少なくて元気な状態の方が、薬やサプリなどの効き目も良いし、治療の結果も出やすい。

だからこそ、妊活中の方は身体を整える・身体を元気にする、を同時に行うようにしていきましょう。

睡眠は大切な習慣

皆さんしっかり睡眠時間を取れていますか?睡眠は、身体を整えるために非常に大切です。

現代では「寝ること」の重要性がないがしろにされる傾向にあります。

実は、睡眠は妊活するために、とても大切な習慣です。

睡眠不足が妊活に与える影響
  • 生理のリズムが狂ってくる
  • 精子や卵子の質にも悪影響
  • 体外受精の結果にも悪影響

妊活のみならず、健康全般にも悪影響であることは言うまでもありません!!高血圧、循環障害、脳血管障害などのリスクが高まります。

睡眠時間を削ると、次の日に疲労感が残り、集中力は欠け気分も落ち込みがちに…。睡眠を削ることは、メリットよりデメリットの方が圧倒的に多いです。

逆に、充分睡眠を取ると良いことばかり!

説明しなくても、その良さは皆さんが身をもって体験していると思います。睡眠は7~8時間しっかり取りましょう。

参考

日本は、世界最低の睡眠不足大国。世界平均7時間9分を大きく下回って、6時間44分。

ちなみに、日本の次に睡眠が不足している国は、韓国。

そして、両国の出生率がかなり低い!日本は1.34、韓国は0.81と、非常に低い!

そして、出生率が高いフランスやカナダの平均睡眠時間は、8時間以上だそうです。

>自律神経失調症・不眠

睡眠を助ける栄養素

睡眠で大切なのが、セロトニンとビタミンB6。

セロトニン

トリプトファンというアミノ酸から作られます。脳内の神経伝達物質のひとつで、精神を安定させる働きがあります。

セロトニンを増やすには、トリプトファンを含む納豆や豆腐などの大豆製品、チーズや牛乳などの乳製品、卵などをバランスよく食べることがポイントです。

ビタミンB6

神経伝達物質の合成に関わるビタミンB6が不足すると、睡眠障害が起こりやすくなります。

ビタミンB6を含むカツオ、マグロ、鮭、豚肉、レバーなども意識して食べましょう。

バナナには、トリプトファンとビタミンB6の両方が含まれますから、おやつやデザートに取り入れると効果的です。

鍼灸で体質改善

当院では、病院のような検査や薬での治療は出来ませんが、体質を変えていくお手伝いは出来ます。

病院では、子宮やホルモン値などを主に診てくれるけど、身体全体のバランスは診てくれません。(病院が良いとか悪いとかではありません)

うまく鍼灸院も活用して、妊娠しやすい体作りをしていきましょう!

ストレス軽減

当院では、お話もしっかりお伺いしていきますので、何でもお気軽にお話しください。

自分の不安を話すことは大切なことで、話すだけでもストレスを軽減することができます。また、マイナス思考の心を、プラス思考へと導いていくことも必要です。

心もケアして、不安から起こるストレスを、少しでも解消していきましょう。

>妊娠には、疲れた体はNG

不妊治療の悩みについて

2022年09月14日

不妊治療の悩み

妊活中の方は、皆さんそれぞれ、様々な悩みを抱えていらっしゃいます。

悩みはストレスとなり、不眠、肌荒れ、疲れやすいなど、色々な体調不良を引き起こします。それがまた更に、ストレスを増やすことにも。。。

ですが、不妊治療の悩みは、親や友達、周囲の人たちにも、なかなか相談しにくいものです。

人に話せないと、自分の中で抱え込んでしまって、とてもしんどくなってしまいます。

今回は、皆様から頂いたお悩みについて解説していきます。

費用について

大きな悩みとしては、やはり費用の問題です。

今年の4月から不妊治療の保険適用が始まりました。以前より少し助かりますが、特定不妊治療費助成事業は廃止されましたので、金銭的負担はあまり変わらないとも言われています。

高額医療制度や医療費控除を利用して、少しでも費用を軽減しましょう。

※当院の治療も、医療費控除適応ですので、領収書が必要な場合は受付にお伝えください。

仕事との両立

また、ほとんどの方は、仕事をしながら不妊治療をしています。

不妊治療と仕事を両立するには、

  • 通院が必要だが、仕事を休みにくい。
  • 通院のための費用が必要なので、仕事は辞められない。
  • 仕事のストレスで、身体が疲れて、妊娠しにくくなる。

といった問題が出てきます。

※厚生労働省の「不妊治療と仕事の両立に係る諸問題ついての総合的調査報告」によると、

仕事をしながら不妊治療をした人のうち、34.6%が「仕事との両立ができなかった」と答えていて、不妊治療経験者の6人に1人が、両立できずに仕事を辞めています。

辞めた理由

 仕事や不妊治療を辞めたり、働き方を変えた理由は、

  • 精神面で負担が大きいため
  • 通院回数が多いため
  • 体調、体力面で負担が大きいため

とあります。

また、通院のスケジュール調整が難しいというのも理由の1つです。(検査結果によって、採卵や移植の日が、予定より早くなったり遅くなったり…)

働き方

薬の副作用で体調を崩すこともあります。治療期間が長くなるほど、仕事への影響や周囲への気遣い、プレッシャーなども感じてしまいます。

近年では、不妊治療に理解のある会社や制度も出ててきています。勤務先で使える制度がないか確認しておきましょう。

上司や同僚に話せるようであれば、不妊治療中であることを伝えておくのも良いかもしれません。

また、病院選びの時は、勤務先に近い病院や、早朝や夜間診療のある病院だと通いやすくなります。

解決方法

悩みを書き出す

色々悩んで考え込んでしまうと、頭の中も混乱してきます。

そんな時は悩みを書き出す方法もお試しください。頭と心を整理するのにとても有効です。

悩みの原因が、費用なのか、時間なのか、気持ちなのか、、、分類して可視化できるようになるからです。

そして、それぞれの解決方法を、パートナーと相談したり、話せる人に話してみましょう。もちろん当院でも、遠慮なくお話ください。

「人に話すと楽になる」というのは、思っている以上に本当の事です!

あなたの妊活、誰が主役?

2022年09月9日

あなたの妊活、誰が主役?

 今あなたがしている【妊活】は、誰が主役になっていますか?ちゃんと自分が主役になれていますか?

妊活をしていく上で、

  • 自分の気持ちを無視していない?
  • ネット情報に振り回されていない?
  • ドクターに言われるがままに治療していない?

あなたが取り組む妊活は、あなたが主役です。何かの言いなりになるのではなく、自分の気持ちを大切にしましょう。

夫婦で力を合わせる

 あなたの気持ちは、ちゃんとパートナーに伝えていますか?妊活は1人でやるものではありません。夫婦で力を合わせましょう。

脇役妊活していませんか?ワンオペ妊活になっていませんか?

新しい命を授かるために、体を整えるのはもちろんですけど、一番大切なのはあなたの心です。

自分一人で頑張るよりも、誰かがいてくれたら、どんなに心強いか!!

一人で持っていた重い荷物を一緒に持ってくれたり、荷物の持ち方を教えてくれたり、そもそも必要な荷物はどれなのか気づかせてくれたり…。

人は、一人で生きていると限界があるけれど、誰かに頼ったり、力を借りることで、その限界が取っ払われます。

一人で頑張らない

妊活を一人で頑張っている人が多いです!

でも、人に頼っていいし、泣いていいし、愚痴を言いまくっても良いのです。

あなたは一人の女性であり、一人の人間。一人で抱え込まなくていいのです。

一人の人間として、自分らしくいられる場所を見つけることが、赤ちゃんを授かるための大きな一歩になります。

男性も大切

規則正しい生活は、女性だけでなく男性にとっても大切なものです。妊娠には、健康で生命力の強い精子も必要です。

精子の質は、睡眠不足や暴飲暴食などが原因で低下してしまうことがあります。

パートナーと二人で、一緒に楽しく規則正しい生活を送るよう心掛けてみて下さい。

不妊治療の現状

あなただけじゃない

日本では、子どもができずに悩んだことがある夫婦は、3組に1組。不妊治療をしたことがある夫婦は、5.5組に1組。

年間出生数が、約95万人にまで減少している中、「体外受精」で生まれてくる子どもは、近年では5万人超。18人に1人にまで増えています。

妊活中の人にとって、不妊治療は選択肢の一つですが、数字とは裏腹に、こっそり治療を受けている人も少なくありません。

ご夫婦で検査をする

その一方、完全な不妊症はかなり稀で、そのため最近では「不妊」というより「受精機能低下」の方が、適切な表現とする医師もいます。

また夫婦のどちらか一方だけに問題があることは、あまりありません。

不妊の問題を抱えている場合、二人ともが生殖機能が正常より少し低下していることが多いのです。不妊治療を希望する際、夫婦揃ってカウンセリングや検査を受けていただくのは、このためです。

特に避妊をしているわけではなく、通常の夫婦生活を一年間営んでも妊娠しない場合「不妊」という言葉が使われます。(平成27年10月 日本産科婦人科学会資料より)

しかし、これは1年間待たなければ治療を受けられないということではありません。年齢を重ねるごとに女性の受胎機能は低下するので、治療を早く受けるほど妊娠の可能性は高くなります。

不妊の問題を前にして、いたずらに悲観しないでください。妊娠の可能性を期待できる理由が十分にあることを知っておいてください。

妊娠の大敵はやっぱり「冷え」!?

2022年09月7日

【冷え性】は、様々な不調の原因になりますが、妊娠を望む女性にとっては特に重要な問題です。

当院の患者様にも、いつも手足が冷たい、お腹が冷たいという方は、少なからずいらっしゃいます。また、冷え性の自覚はなくても、体の中が冷えている方も多いです。

なぜ冷えは妊娠を遠ざけてしまうのでしょうか。

女性の身体は、排卵と月経のサイクルで、様々なホルモンが脳や卵巣から分泌され、妊娠します。

分泌されるホルモンは、血液の流れで身体全体に運ばれますが、冷え性だと血流が悪くなりますので、妊娠しにくい体質に繋がります。

手足が冷える末端冷え性よりも、体の中の体温が冷えている方が、不妊に影響が大きいと言われています。

また、子宮内膜が厚くなりにくく、着床しづらくなるということもありますので、冷え性を改善すると、妊娠の可能性はぐっと高くなります。

睡眠不足、運動不足、肩こり、腰痛、便秘などは、冷え性の方の特徴です。普段の生活を見直して、できることから改善していきましょう。

実は逆効果かも

冷え性改善のためにやっていることが、実は逆効果ということもあります。

例えば、健康のために水をたくさん飲みましょうと言われていますが、毎日2リットルの水を飲むことは、冷え性の人にはあまり向いていません。

飲んだ水は体温を奪って、体の外に出て行ってしまいますので、冷水ではなく白湯などにしましょう。

体を温めるには

体に良いとされている半身浴は上半身が冷えるため、冷えの改善にはよくありません。夏でも40~42度のお湯で肩までしっかり、5分程度でも良いので全身浸かるようにしましょう。

体を温める時は、首、手首、足首を温めるようにしましょう。この場所には太い動脈が皮膚の近くにあるため、ここが冷えると冷たい空気が体をめぐって、全身が冷えてしまいます。

特に首は、人の身体は首で気温を感じ取る仕組みになっているので、首が温かいと感じると、手足の毛細血管が収縮しなくなり、血行が良くなります。

首元の開いた服は避け、冬はマフラーなどで首を冷やさないようにしましょう。

三陰交

いつもお伝えしていますが、足首には三陰交という冷えに効くツボがあります。足首を冷やさないように、スカートは避け、夏でも靴下をはくようにしましょう。

男性の冷え性

また、あまり知られていませんが、男性の冷え性も男性不妊の原因の一つです。

男性も、体が冷えると男性ホルモンが不足し、意欲の低下、イライラ、不眠などを引き起こします。それによって集中力、判断力、決断力が低下し、仕事にも影響が及びます。

最近耳にするようになった「男性更年期障害」も、冷え性から始まる場合もあります。40歳を過ぎると徐々に減少し始める男性ホルモン(テストロステン)は、冷えの影響でさらに分泌量を減らすこととなります。

女性の更年期障害は年とともに回復しますが、男性の場合は男性ホルモンの減少が原因なので、自然に回復はせず、治療が必要となってしまいます。

やはり身体の冷えは、男性女性とも、不妊には大敵です。

食生活や運動不足、日ごろの生活スタイルを見直して、できるところから少しずつ改善していきましょう。