逆子と分かればすぐに鍼灸を!
2015年11月25日
目次
逆子とは
妊娠7ヶ月(28週)以降、赤ちゃんがお母さんのお腹の中で、頭が下になっている状態です。
原因は、はっきり分かっていません。(子宮筋腫などの病気、胎盤の位置、骨盤が狭いなどが原因しているケースもあります。)
まれに、逆子のまま分娩を迎えることもありますが、大抵は自然に治ります。
もし万が一治らなければ、赤ちゃんの頭が最後に出てくることになります。これは、赤ちゃんにとって危険なので、帝王切開になるケースが多いです。
すぐに鍼灸院へ
逆子は、はり灸の得意分野の一つです。お近くで施術をしている所を探してみて下さい。
そして、今までの治療や、出産経験、妊娠週数、生活習慣、その他の症状など、お身体について詳しく診てもらうと良いでしょう。
当院では、脈を診ながらツボを探して、手足に軽く鍼を置いたり、足に温かいお灸をして、赤ちゃんがひっくり返るように施術していきます。
無理な刺激や痛いこと、危険なことは、一切行いませんのでご安心ください。
妊婦さんは、肩こりや腰痛、むくみなど、様々な症状が出てくる場合があります。それらはすべて、鍼と灸を使って施術していくことが可能ですので、何でもおっしゃって下さい。
また、より早く治すために、自宅灸もおすすめなので、分かりやすくご説明致します。病院などで勧められている逆子体操と一緒にやってみて下さい。
治る場合が多いので、帝王切開を考える前にぜひ一度、はり灸をお試しください。
お灸
お灸による全身治療は、お腹の中の環境を整えて、赤ちゃんを自然な状態に戻します。
大体28週くらいから始めるのが理想的で、この時期にお灸を始めると、かなり高い確率で戻ります(早ければ1回)。
それ以降は、胎児も徐々に大きくなって、お母さんのお腹の中で動きにくくなってくるので、戻る確率は下がってきます。
また、28週前後では落ち着いていたのに、30週を超え、32~33週で逆子となる方もいらっしゃいますが、お灸を始めるのに遅くはありません。
お灸は、胎内環境の改善に良いので、安産にも効果があります。
お産の時に、陣痛がラクで、短時間で済んだという体験をよく聞きます。
週に2~3回のペースで受けに来て頂き、後はご自宅で、せんねん灸(市販のもの)を1日に1回して頂いたら良いと思います。
※お灸は、熱さを感じたら取るか、心地良い熱さで取るくらいが良いでしょう。
安産にも◎
当院には、たくさんの方が婦人科の施術で来られています。逆子も、伝統的なお灸の治療法で施術をしています。
35週目で逆子のまま、体操を続けても治らず、試しにお灸を受けた妊婦さんが、1回の治療の後、検査をしたら正常に戻っていて、そのまま無事出産を迎えられた、という例もあります。
個人差がありますので、どれくらいの期間で治るかは分かりませんが、お灸を続けることは、安産にも役立ちます。
帝王切開を決める前に、試す価値は十分にあると思います。
東洋医学(はり灸)
もし逆子であっても、お母さんの子宮が元気に働いていると、自然に正しい位置(頭が下)に戻ってきます。
昔の妊婦さんは、よく体を動かしていました。しかし、現代では、身体を動かさない妊婦さんが多く、子宮・卵巣の働きが低下しているケースも多々あります。
至陰
身体を動かしていても戻らない時は、足の小指にある『至陰』にお灸をすると、高い確率で効果がでます。
『至陰』は、分娩障害、難産、排尿困難、夜尿症、腎臓機能改善などにも使うことができる、非常に大切なツボです。
『至陰』のツボは、足の小指の爪の付け根外側に取穴します。
豊中市 池田市 で お困りなら当院にお任せを!
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。