無月経の原因と鍼灸治療のポイント
2024年05月6日
目次
無月経とは?
無月経とは?
生理が3ヶ月以上来ない状態を言います。
当院には、生理が来なくて来院される方も非常に多いです。鍼灸を用いて、症状を取るだけでなく全身の不調和を改善し、体の中から体調を良くしていきます。
【原因】無月経
- 下垂体に問題がある
- 視床下部に問題がある
- 卵巣に問題がある
- 精神的ストレスやショック
- 無理なダイエットの為に起こる体重減少
- 体調不良や拒食症、過度のスポーツなどで体脂肪が少なくなり過ぎ
- 薬の副作用が原因で起こるケース
【種類】無月経
原発性無月経
18才を過ぎても一度も生理が起きない。(極めて稀なケース)
日本人の平均初経年齢は、だいたい12歳です。一般的には14歳までに98%が初経が来ると言われています。
続発性無月経
元々生理があったにも関わらず、ある時点から生理が3ヶ月以上停止したもの。婦人科では非常に頻度の多い疾患です。
健康な状態で月経が止まるケース
- 妊娠によるもの
- 閉経によるもの
- 授乳中によるもの の3つがあります。
無月経の治療
原発性無月経
様々な病気を持っている可能性があるので、正しい診断が必要です。
処女膜や膣が閉鎖している場合には手術をします。ホルモンの異常の場合は、ホルモン療法を行います。
続発性無月経
原因となる疾患の有無、妊娠をすぐに望んでいるか、などによって治療法が異なります。
- 脳下垂体に腫瘍などがある場合は、手術療法。
- 妊娠をすぐに望む場合は、排卵誘発剤。
- ダイエットやストレスが原因の場合は、ホルモン補充療法とカウンセリングを行います。
【日常生活のチェックポイント】無月経
- 身体を冷やす食べ物を摂らない
- 下半身を冷やさない!!
- 無理なダイエットは×
- 湯船に毎日15分浸かる
- ストレスは最大の敵
- 禁煙する
- 肥満に注意
- 環境の変化でホルモンのバランスを崩さないように
無月経を放置すると
【骨への影響】無月経を放置
将来、体に深刻な影響を及ぼすケースがあります。その一つが骨への影響です。骨は女性ホルモンの作用で、10~20代にかけて急激に密度が高まります。
この時期に生理が来ない状態が続くと、女性ホルモンの量が少なくなり、骨の密度が低い状態になります。その結果、骨粗鬆症になる恐れが出てきます。
その他にも、子宮体がんリスク、摂食障害、うつ、不妊症などの原因になります。
【妊娠できるの?】無月経を放置
「たまにしか来ないから、ラク!」と、ポジティブにとらえていませんか?
生理が止まったら、将来、不妊症で困ってしまうかもしれません。放っておかずに産婦人科の受診をオススメ致します。
また、卵巣そのものの疾患がある時も婦人科を受診して下さい。
最近のダイエットブームにより、思春期以降の未婚の方が無月経になるケースが増えています。
その多くは、急激な体重の減少によって視床下部の調子が乱れ、ホルモンのバランスが崩れる事から起きてきます。
また、ストレスや環境変化によってホルモンの分泌が悪くなり、排卵が起こらなくなる事もあります。
その場合には、将来赤ちゃんが産めなくなる心配はありませんから、焦らずに治していきましょう。鍼灸がとてもオススメです。
無月経は【お血】が関連している
無月経には【お血】を取り除くことが大切です。
お血とは
腹部の血行不良によって血流が停滞し、ドロドロになる状態です。
生理中のドロッとした経血の固まり、経血が出切らず、ちょっとずつ続いたりするのも、無月経につながる場合があります。
また、腹部が固くなることが多く、生理痛や不妊の元にもなります。
血は五臓六腑の「肝」と関連がありますので、肝の働きを助けるように、鍼灸で体の内側から整えてあげると良くなっていきます。
また、体重減少、ストレス、 薬の副作用の軽減などにも、カウンセリングや施術を通じてのアプローチが有効です。
全身のバランスを整え、免疫力を高めて改善していきましょう。
お血改善のポイント
基本は「食事、睡眠、排便」が大切です。バランスの良い食事、ぐっすり眠って、すっきり排便。これがうまく揃うことが大切です。
さらに、万病の元である肩こり、腰痛、冷え性、疲労感、イライラするといった身体の不快な症状や精神的負担を減らすことで、ホルモンバランスの良いカラダになっていきます。
鍼灸で冷えを取ろう!無月経対策!
鍼灸で冷えを取ろう!
冷えは身体に相当なダメージを与える為、生理周期の乱れや生理痛だけでなく、妊活をする上でも不利になります。
当院では局所の施術だけではなく、全身調整を行うことで体質改善をしっかりしていきます。
何度か施術していくうちに、慢性的な冷えや生理不順、肩こりなどの症状も緩和していきます。もちろん患者さんによっては、一回の施術で実感される方もいます。
その日に、体質が劇的に変わるものではありませんが、施術を続けることで徐々に体質が変わっていきます。
冷えが改善されると
- 基礎体温が高くなり、免疫力がアップする
- 睡眠の質が良くなる
- 排便の調子が良くなる
- 体質が良くなってくる
- 女性ホルモンのバランスも整う
等、様々な機能が上がります。
そして、結果的には生理痛が無くなったり病気をしにくい身体になっていき、妊娠出来る体へと近づいていきます。豊中市でお悩みなら当院にお任せを!
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。
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