突発性難聴で来院
2015年12月3日

豊中市 突発性難聴 自営業 U.A様 36歳
3日前に突然、左耳が聞こえなくなり、病院で突発性難聴と診断。ステロイド治療を受ける。ビタミン剤と抗不安薬を処方される。
ジーという耳鳴り、めまい、吐き気。首肩のコリ。
毎日、点滴に通っている。当院へも最初は二日おきに通院をしてもらう。
発症10日後の聴力は、左右差も無くなりほぼ元に戻った。
施術に意欲的で、熱心に通院して頂き、症状もほぼ全快し、ご本人も喜んでいた。
定期的にしばらく通ってもらい、しっかり体調を整えていきたい。
突発性難聴とは
どんな病気?
何のきっかけも無しに、突然、耳が聞こえなくなる疾患で、片側に起こります。
起床時に気づくことが多く、難聴、耳閉感(耳がつまった感じ)、耳鳴りが主症状。
約1/3にめまいを伴い、悪心、嘔吐が起こる場合もあります。40~50代の発症が多く、若い人でも起こります。
原因は?
内耳が障害され、内耳循環障害、内耳血管れん縮、ウイルス感染など…、確かなことは不明です。
病院での治療は?
確立された治療法が、今のところありません。
副腎皮質ホルモン、循環改善剤、代謝賦活剤、ビタミン剤を使用し、安静にしています。
星状神経節ブロック、高圧酸素療法、人口内耳のオペなどがあります。
日常生活の注意点・予防
ストレス、心身の疲労を避け、規則正しい生活を心がけましょう。
予後
約1/4は治りますが、残り3/4は、約1か月で症状が固定し、後遺症が残ります。
発症後、治療が早い、比較的年齢が若い、難聴の程度が軽い、めまいを伴わないなどの場合は、治りやすい傾向があります。
東洋医学では
突発性難聴の主な原因は、「風・寒・暑・湿・燥・火」と五臓の「肝・腎・脾」と関わりが深いと言われています。
風、熱の邪が、口や鼻から侵入し、肝と胆の経絡の気の流れを滞らせ、耳の穴を犯し、聴力が急激に落ちると考えられます。
また、ストレスや精神的に不安定になり、「肝」の疏泄機能が低下し、気の流れが停滞することも原因の一つです。
主に以下のタイプ別に分けれます。
- 肝火上炎・・・イライラしやすい、怒りっぽい、目が充血する、頭痛、口が苦い、口が渇く、
- 痰火うっ血・・・耳の閉塞感、頭重感、体がだるい、咳・痰が多い、食欲不振
- 気滞血瘀・・・ふらつき、頭痛、イライラ、舌の裏の血管が黒く怒張している
- 脾胃気虚・・・食欲不振、腹張、下痢、体がだるい
- 腎精不足・・・疲れやすい、不眠、めまい、のぼせ、足腰が弱い
- はり灸は、突発性難聴に効果がある?
突発性難聴は、発症は突然であり、原因がはっきり分かっていない病気です。
原因が分からない病気は西洋医学の苦手な分野です。
そのような疾患には、はり灸が得意分野なのです。
どういったタイプの症状なのか、しっかり診断し、その人によって使う「ツボ」を見極めていきます。
もちろん個人差はありますが、はり灸で症状が緩和する人はたくさんいます。
通院期間と来院頻度について
突発性難聴は「時間との勝負」なので、最初は週2~3回は来院していただくことが理想です。
発症から1~3か月経過すると、「症状が固定されてしまい、治癒が難しくなる」と言われています。
しかしながら、聴力が固定されてしまう期間は、個人差があります。
2か月より早く固定してしまう人もいますし、2か月以上経ても聴力が改善する人もいます。
東洋医学の場合も、もちろん早めに受診した方が、完治する確率は高いです。
発症から数年が経ってしまうと、完治は難しくなります。
しかし、進行を防いだり、改善したりする効果は期待できます。
基本的には、日常生活に支障をきたさず、聴力が回復する段階まで、通院を継続していただきます。
豊中市で突発性難聴なら当院にお任せを!
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