伊丹市から子宮筋腫で来院
2018年01月11日
目次
伊丹市 子宮筋腫 会社員 38歳
妊活でクリニックに通っている。タイミングで1年、人工授精を4回、転院して体外受精を2回行ったが、うまくいかず。
病院での治療に疲れ、当院へ。
5㎝ほどの子宮筋腫あり。生理痛あり。手足の冷えが強い。頭痛。下腹部に塊(お血)がある。
全身の血流を良くし、下腹部の循環を良くするように、施術する。
また、ストレスが多く、外食やインスタント食品が好きで、よく食べている。
身体の事をしっかり説明し、出来る限り、控えるように伝える。
そして自宅でも、三陰交と仙骨部を中心に毎日お灸してもらう。
施術5か月で、下腹部の塊が取れてきた。体外受精で、再開しようかと思っていた矢先に、自然に授かったと連絡を受けた。
子宮筋腫とは
妊娠可能な年齢(18~45歳くらい)の女性の20~40%という高い頻度で見られる子宮の良性腫瘍です。
年齢と共に増加していきます。発生する原因は不明ですが、子宮の問題の中で最も多く見られます。
一般的には無症状ですが、生理痛が重かったり、超音波の検査をして初めて気付くことが多いようです。
子宮筋腫があっても、正常に子供は授かりますが、筋腫の大きさと発症の場所によっては、受精卵の着床を妨げる場合があります。
症状
- 月経量が多くなることによる貧血
- 生理痛が重い
- 月経困難症
- 月経以外の出血
- お腹の張り、腰痛、下肢が痛い、トイレが近いなどの圧迫症状もあります。
できる箇所にもよりますが、子宮の内側にできた場合、筋腫が小さくても症状が強く、月経量は多くなる傾向にあります。
子宮の外側にできた場合、筋腫はかなり大きくても症状が出ません。その為、治療法も筋腫のできた位置によって変わってきます。
不妊の原因になったり、流産しやすくなるのも、大きな問題ですから、しっかり対応していきましょう。
東洋医学(はり灸)として
女性の身体は、男性の身体と比べると、変化が大きいと言われています。
昔の中国医学書「金匱要略(きんきようりゃく)」では、婦人科系の病気について、3分の1も治療法が書かれているようです。
また、日本でも、昔は月経、妊娠、出産、子宮筋腫、更年期障害などのホルモンによる女性独特の不調を「血の道症」と言われていました。
血液循環、水分代謝の不良が、主な原因
月経や生殖器系の疾患には、五臓の中の「肝」と「腎」が特に関係しています。
「肝」は、血を貯蔵し、循環の調節を行います。
「腎」は、生殖器の成長・滋養をしています。
子宮筋腫は、このような働きがうまくいかないために、血が停滞し、ひどくなった結果だと考えます。
このように血がスムーズに体を巡らず、子宮や周辺の臓器にドロドロで溜まってしまうことを「瘀血(おけつ)」といいます。
子宮筋腫は、この瘀血により起こるため、血液循環を良くして瘀血を改善していくことが大切です。
東洋医学では、体質を診断し、どの五臓六腑が弱っているかを診て、一番必要なツボを選択します。
当院では
その患者さんにとって、最も良い治療方法を考えます。
「はり灸」は、妊娠率の上がるとても効果的な方法です。
病院の治療との併用で、成功する確率が高くなるというデータも出ています。当院でも、病院と並行して施術を受けている人が多数いらっしゃいます。
人工授精・体外受精・顕微授精などをご検討している人もぜひご相談ください。伊丹市からも多数お越し頂いております!
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。