不妊治療の悩みについて
2022年09月14日

悩み
妊活中の方は、皆さんそれぞれ色々な悩みを抱えていらっしゃいます。
悩みはストレスとなり、不眠、肌荒れ、疲れやすいなど、色々な体調不良を引き起こし、それがまた更にストレスを増やすことにも。。。
ですが、不妊治療の悩みは、親や友達、周囲の人たちにもなかなか相談しにくいものです。人に話せないと、自分の中で抱え込んでしまって、とてもしんどくなってしまいます。
費用について
大きな悩みとしては、やはり費用の問題です。
今年の4月から不妊治療の保険適用が始まりました。以前より少し助かりますが、特定不妊治療費助成事業は廃止されましたので、金銭的負担はあまり変わらないとも言われています。
高額医療制度や医療費控除を利用して、少しでも費用を軽減しましょう。
※当院の治療も医療費控除適応ですので、領収書が必要な場合は受付にお伝えください。
仕事との両立
また、ほとんどの方は、仕事をしながら不妊治療をしています。
不妊治療と仕事を両立するには、
- 通院が必要だが、仕事を休みにくい。
- 通院のための費用が必要なので、仕事は辞められない。
- 仕事のストレスで身体が疲れて、妊娠しにくくなる。
といった問題が出てきます。
厚生労働省の「不妊治療と仕事の両立に係る諸問題ついての総合的調査報告」によると、仕事をしながら不妊治療をした人のうち34.6%が「仕事との両立ができなかった」と答えていて、不妊治療経験者の6人に1人が両立できずに仕事を辞めています。
仕事または不妊治療を辞めたり、働き方を変えた理由は、「精神面で負担が大きいため」「通院回数が多いため」「体調、体力面で負担が大きいため」とあります。
スケジュール調整が難しい
また、通院のスケジュール調整が難しいというのも理由の1つです。
検査結果によって、採卵や移植の日が予定より早くなったり、予定していた日が延期になったり、さらには薬の副作用で体調を崩すこともあります。
治療期間が長くなるほど、仕事への影響や周囲への気遣い、プレッシャーなども感じてしまいます。
近年では、不妊治療に理解のある会社や制度もできてきています。勤務先で使える制度がないか確認しておきましょう。
上司や同僚に話せるようであれば、不妊治療中であることを伝えておくのも良いかもしれません。
また、病院選びの時は、勤務先に近い病院や、早朝や夜間診療のある病院だと通いやすくなります。
そして、不妊治療を始めると、以前と同じようには働けなくなることが多いので、何を優先すべきかをよく考えることも大切です。
その他のサービス
民間の「不妊ローン」という、不妊治療を対象とした銀行や保険会社のサービスもありますので、利用してみるのも一案です。
解決方法
色々悩んで考え込んでしまうと、頭の中も混乱してきます。そんな時は悩みを書き出す方法も、頭と心を整理するのにとても有効です。
悩みの原因が、費用なのか、時間なのか、気持ちなのか、分類して可視化できるようになるからです。
そして、それぞれの解決方法を、パートナーと相談したり、話せる人に話してみましょう。もちろん当院でも、遠慮なくお話ください。
「人に話すと楽になる」というのは、思っている以上に本当の事です!
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