【黄体機能不全】の症状をチェック!【食べ物】で改善しよう!
2024年03月9日
目次
黄体機能不全について
黄体機能不全の場合、不妊症や流産の原因になりやすいと言われています。
通常は高温期には体温が高くなりますが、この体温を上げる役割をするのが「黄体ホルモン」です。また、子宮内膜を厚くしてくれる役割もあります。
黄体ホルモンは、女性の身体を妊娠しやすい状態にしてくれるので、黄体機能不全によって、黄体ホルモンが少ない場合には妊娠できる確率が低くなってしまいます。
黄体機能不全は、黄体ホルモンがうまく働いていない状態です。
黄体機能不全は基礎体温や月経周期などを見ると、自分でも予想がつけられます。不妊治療をされている方は、基礎体温表がガタガタになっていないかチェックしておきましょう。
黄体機能不全の治療には、病院だけでなく鍼灸も有効ですので、ぜひお試しください。
黄体機能不全の【症状チェック】
ご自身で黄体機能不全の症状について、チェックがないか確認をしておきましょう。
- 高温期が10日を切る。高温期と低温期に0.3度以上の差がない。
- 基礎体温がガタガタ。
- 排卵後の基礎体温が低い
- 月経周期の不規則または無月経がある。
- 排卵後の高温期が短い。月経周期が極端に短い。(黄体ホルモンの分泌量が減ると、高温期が短くなり月経周期が短くなる)
- 「胸の張り、体が熱い」などの症状がない。(高温期によく起こる症状だが、黄体ホルモンの減少により、あまり感じなくなる)
- 流産を繰り返す
- 排卵後から月経までの期間に不正出血や過剰出血
これらの症状チェックが当てはまる場合には、一度病院で診てもらいましょう。
黄体機能不全の【原因】
黄体機能不全の3つ原因
黄体機能不全の原因は大きく3つあります。
- ホルモンの分泌量の低下。脳の脳下垂体という中枢から分泌される「卵胞刺激ホルモン(FSH)」と「黄体形成ホルモン(LH)」の分泌量低下です。ストレスなどにより、これらホルモンの分泌量が減ると卵胞や黄体の発育も悪くなってしまいます。
- 黄体ホルモンに対する子宮内膜の感受性の悪さです。黄体ホルモンが分泌されると、受精卵が着床しやすいように、子宮内膜はフカフカに厚くなっていきます。しかし、黄体ホルモンが正常に働いていても、子宮内膜が正常に反応せずに厚くならないこともあります。
- 多嚢胞性卵巣症候群などの疾患。(卵胞発育不全、高プロラクチン血症など)
黄体機能不全の【予防法と対策】
- ストレス解消。一番大事なのは、ストレスをためないこと。ストレスを溜めすぎると、ホルモンの量に異常が出てきます。
- 栄養バランス。栄養バランスにより、ホルモンの量も増えます。
- 運動と睡眠。運動と睡眠が身体を健康にし、体内リズムも整い、夜もよく眠れるようになります。
- 体を温める。体を温めると、血流がよくなるので、脳の血流量も増え、ホルモンもバランスよく分泌されます。
- 前向きに。黄体機能不全の方は、悲観せず前向きに、生活習慣を改善していきましょう。
黄体機能不全は不妊の原因にもなりえます。しかしお医者さんや鍼灸師と相談して、身体をうまく改善していけば妊娠することもできます。
不妊症の中でも、比較的治りやすいものなので諦めずに一歩一歩前進していきましょう。
黄体機能不全を【食べ物】で改善しよう!
以下、食べ物で黄体機能を改善する方法をご紹介します。
- 様々な食べ物(バランスの良い)から栄養を摂りましょう。野菜、果物、穀物、タンパク質、健康な脂肪など、バランスよく摂取することが大切です。
- ビタミンB群を意識的に摂取する。ビタミンB6やビタミンB12は黄体機能に関与しています。(レバー、魚、ナッツ、種子、全粒穀物など)
- ビタミンEは黄体機能を改善するために重要な抗酸化物質です。(アーモンド、ひまわりの種、ほうれん草、アボカドなどがビタミンEが多い)
- 亜鉛は黄体機能に不可欠なミネラルです。(牡蠣、赤身の肉、種子、豆類などが亜鉛が多い)
- オメガ-3脂肪酸は抗炎症作用があり、黄体機能の改善に役立つ。(サーモン、マグロ、チアシード、亜麻の種などが多い)
これらの食べ物の改善方法を参考にしてみて下さい。黄体機能をサポートして、正常な月経周期や妊娠の可能性を高めることができます。
食べ物で身体を改善調整していきたい場合には、専門家のアドバイスを受けるのも良いでしょう。
東洋医学(鍼灸)
五臓の働きを整えて、妊娠しやすい体づくりをしていきます。五臓の中でも肝・脾・腎を中心にバランスを調整していきます。
- 肝の働きが乱れると…血液の巡りが悪くなり、子宮や卵巣へ十分な栄養が行かず、冷えに繋がります。
- 脾の働きが乱れると…消化吸収が落ち、婦人科系にも栄養を届けることが出来にくくなり、子宮や卵巣の働きが低下します。
- 腎の働きが乱れると…子宮や卵巣の機能が低下します。腎は生殖機能に深く関係しています。
この3つの臓器のバランスが乱れることで、妊娠する力が低下してしまいます。
鍼灸ではこの3つのバランスを整えて、体の症状を緩和させ妊娠する力を高めていきます。
黄体機能不全の症例
A.N様 35歳 警備員 結婚2年目 基礎体温がガタガタで高温が続かない。
妊活を二年前から始めているがうまくいかない。クリニックでホルモン分泌のバランスが崩れた状態と指摘される。黄体ホルモンを補うように服用。
しかし、対症療法ではないかと、ネットでいろいろ調べて当院へ。対症療法ではなく、体質がしっかり改善するように施術。
食べ物のアドバイスもして食生活の改善にも取り組む。お悩みの症状が徐々に減って、毎日快調な日が増えてきた。
施術4ヶ月で、基礎体温が二層に分かれ安定してきた。今後も再発防止で継続施術中。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。