排卵後、体温が上がるのが遅い!妊娠の可能性はある?
2024年05月9日
目次
排卵後、体温が上がるのが遅い(上がらない)
女性の身体は、通常排卵後に体温が上がります。しかし、体温が上がるのが遅い場合や上がらない場合には、妊娠の可能性は無いのでしょうか?
基礎体温には個人差がある
基礎体温には個人差があります。
- 排卵日から体温が上がり始めるタイプ
- 排卵後ゆっくり上昇していくタイプ
- 一度高温になったのに、数日後に下がり、また高温になるケースもあります。
基礎体温には個人差があり、様々なケース(タイプ)があります。
妊娠可能性は、2層になっているかがポイント
妊娠できるか心配している人もいますが、基礎体温が低くても低温期と高温期に分かれていて、排卵されていれば妊娠は可能です。
いずれにしても基礎体温は、女性の身体のバロメーターになり、排卵日を知る目安にもなりますので、つけておくのがおすすめです。
排卵後に、体温が上がるのが遅い場合
さて、排卵後に体温が上がるのが遅い場合ですが、この場合、排卵がスムーズに行われていないことが多く、不妊につながる可能性があります。
疑いのある症状
- 排卵障害…卵巣機能が悪く、きちんと排卵しない
- 多嚢胞性卵巣症候群…成長のとまった卵胞が卵巣の中に溜まってしまっている
- 高プラクチン血症…プラクチンが過剰に分泌され生理不順や無月経になる
- 甲状腺ホルモン異常…女性ホルモンに影響し不妊の原因となる
などが考えられます。
基礎体温にはいくつかのパターン
基礎体温にはいくつかのパターンがあり、当てはまる場合は注意が必要です。
基礎体温がずっと横ばい
生理があっても、排卵していない「無排卵月経」の可能能性があります。
高温期が短い
卵巣機能の働きが悪くなっていて、排卵後のプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌期間が短くなっている「黄体機能不全」の疑いがあります。
M字パターン
こちらもプロゲステロンの分泌量が少ない「黄体機能不全」の疑いがあり、高温期に一時的に基礎体温が下がって、また上がるM字の状態になります。
排卵後体温が上がるのが遅い、徐々に上がる、上がらない、という人は、一度検査をして身体の状態を知っておいたほうが良いでしょう。
鍼灸
鍼灸を受けると、基礎体温はゆっくり安定していきます。鍼灸は血流をよくして子宮や卵巣に新鮮な血液を運び、代謝を上げて子宮や卵巣の機能を良くする作用があります。
また、鍼灸には自律神経を整える効果が期待できますので、ホルモンバランスが整い、女性ホルモンが安定して、基礎体温も安定する可能性があります。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。