即効性【咳止め】ツボ(手のひら、足など)
2024年10月11日

【この記事でわかること】
- 咳を和らげる効果的なツボと押し方
- 痰に効くツボとその場所
- 夜間の咳を軽減するための対処法
この記事では、風邪や乾燥、アレルギーなどで「咳が止まらない」「夜になると咳き込んで眠れない」といった症状に悩む方へ向けて、東洋医学に基づいた咳を和らげるツボをご紹介しています。
咳止め薬に頼らずに自然な方法でケアしたい方、繰り返す咳に日常的な対策を取り入れたい方におすすめです。
結論としては、「定喘」「天突」「尺沢」「太淵」などのツボを刺激することで、咳や痰を和らげ、呼吸を楽にする助けになります。
本文中には、痰に効くツボや夜間の咳対策法も解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
咳を止めるツボ(手のひら、首の後ろ、喉など)
→体験談:
私の知人の50代女性(パート勤務)も、毎年秋口になると咳が出始めて困っていました。「市販の咳止めを飲んでもなかなか止まらないし、夜も眠れなくなるのよ」と言っていたのを覚えています。そこで彼女に東洋医学で伝わる“咳止めのツボ”を教えたところ、数日後に「夜中の咳がかなりマシになったわ!」と報告を受けました。
便利な咳を止める方法として、ツボを刺激して症状を和らげる治療法をご紹介したいと思います。
定喘(ていぜん)
定喘のツボは、首の後ろの一番出っ張った骨の下のくぼみの親指幅一本分外側の所にあります。
定喘のツボは、肺や気管支に効くツボです。手で優しく押すか、カイロなどで温めると良いです。咳を止めるツボで有名です!
→体験談:
知人のケースでも、寒い朝に首元が冷えて咳が悪化していたため、ホッカイロを貼ってこのツボを温めるようにアドバイスしました。ツボ押しに加えた“温めるケア”が功を奏し、咳が徐々に収まったようです。
天突(てんとつ)
天突のツボは、鎖骨の真ん中の窪みにあります。
くぼみに指をひっかけて身体の下に押し込むような感じでゆっくり押しましょう。徐々に呼吸がしやすくなり、咳止め効果があります。天突のツボは、すぐ下に気管があるので強くし過ぎないように気をつけて押しましょう。
→体験談:
子どもの夜咳が止まらずに苦しそうだったお母さんから、「寝る前に天突を軽く押してあげたら、呼吸が楽になって、そのまま眠れた」との話もありました。お子さんへのケアにも使える優しいツボです。
尺沢(しゃくたく)
尺沢のツボは、手の肺経にある咳止めのツボです。
肘を軽く曲げた時に浮き出る上腕二頭筋腱の親指側、肘のシワの上で凹んでいる所です。親指で尺沢を押してそのまま腕をつかむようにします。
→体験談:
私自身も、アレルギー性の咳が出始めると、いつもこの尺沢を押すようにしています。親指でツボを押しながら肘を持つようにすると、ちょうど良い強さで刺激できます。
太淵(たいえん)
太淵のツボは、咳を止める手のひらのツボです。親指のつけ根付近で少しくぼんだところにあります。
肺やのどや気管に関係しているラインにあり、風邪の諸症状に効果的と言われているツボです。指で優しく押しましょう。
→体験談:
以前、声を使う仕事をしている知人が喉の不調で悩んでいたときに、太淵を1日数回やさしく押していたところ、「声がかすれにくくなった」と話してくれました。
咳を止めるのに即効性のあるツボ
気管支喘息のような激しく止まらない咳が出ている時には『天突』が効果的です。押しやすい場所にあるので、人前で咳が止まらなくなった時でも、すぐに押す事が出来ます。
他にも、『尺沢』は喉の腫れや、咳、喘息などの呼吸器系の不調に効果的なツボで、指圧や鍼灸治療でもよく使われているツボです。アレルギー症状などが出た時にもおすすめです。
痰に効くツボ(足など)
陰陵泉(いんりょうせん)
陰陵泉のツボは、ふくらはぎの内側を上に上がっていった先にある骨の凹んでいる所にあります。
膝を立てた状態で、両親指を重ねて垂直に押します。サラサラした痰が出る場合は陰陵泉を押すと良いです。
→体験談:
70代の女性患者さんで、風邪を引いたあとに咳と水っぽい痰が長引いていた方がいました。陰陵泉を数日間、自宅で指圧してもらったところ、「痰の量が減って、咳込みも和らいだ」とのことでした。
豊隆(ほうりゅう)
豊隆のツボは、外くるぶしのてっぺんから指4本分の2つ分上に加点をつけ、そこからさらに指3本分上に加点を付けます。その前面にある筋肉の縁にあるくぼみです。
両親指で強く押してください。風邪などが原因で粘り気のある痰の場合は豊隆を使います。
→体験談:
40代男性のケースでは、痰が喉にへばりついて咳が出るのがつらく、「市販の去痰薬も効かなくて…」と悩んでいたところ、このツボを教えて自宅で押してもらった結果、「なんとなく楽になった感じがする!」と継続して使ってくれました。
寝るときに咳を止める方法
咳が止まらなくて眠れない時は、まず横向きに寝て気道を確保し、枕やクッションで上半身を少し高くすると呼吸がしやすくなります。
喉が冷えていると、気道や気管支の粘膜が刺激に敏感になって咳が出やすくなるため、首にタオルやネックウォーマーを巻いたり、温かい飲み物を飲んだりして喉を温めて下さい。
他にも加湿器の設置や、部屋を清潔に保つことを心がけ、咳を止める即効性のあるツボを押してみて下さい。
夜の咳を和らげる方法
夜に咳がひどくなる方も多いです。
→体験談:
特に、横になると咳が出て眠れないという声をよく聞きます。ある60代の女性は、横向きに寝る+首にタオルを巻く+天突のツボを押すという“3点セット”で、夜中に咳き込まずにぐっすり眠れたと話してくれました。
よくある質問(Q&A)
Q1. 咳を止めるツボは本当に効果がありますか?
A1.
個人差はありますが、東洋医学では「定喘」や「天突」などのツボは、気管支や肺の不調に働きかけるとされています。市販薬だけで改善しない咳に対し、ツボ押しを併用することで症状が軽減したという声も多くあります。毎日のセルフケアとして取り入れるのがおすすめです。
Q2. 咳を今すぐ止めたいときに押すべきツボはどこですか?
A2.
即効性を求めるなら「天突(てんとつ)」がおすすめです。鎖骨の中央にあるくぼみに優しく指を添えて下向きに押します。気道を整え、咳を鎮める効果が期待できます。人前など急な咳に困った時にもすぐに押せる場所です。
Q3. 夜中に咳が止まらず眠れないとき、どうすればいいですか?
A3.
まず横向きに寝て、上半身を少し高くすると呼吸が楽になります。さらに「天突」や「尺沢」のツボを優しく押すことで咳を和らげやすくなります。首元を冷やさないようにタオルやネックウォーマーを巻き、加湿も心がけましょう。
Q4. 痰がからむときに効果的なツボはありますか?
A4.
痰の状態によって使い分けます。水っぽい痰には「陰陵泉(いんりょうせん)」、粘り気のある痰には「豊隆(ほうりゅう)」がおすすめです。ふくらはぎや足首周辺のツボを刺激することで、痰の排出を助けてくれます。
Q5. 子どもにもツボ押しはして大丈夫ですか?
A5.
はい。力を入れすぎず、優しく指で押す程度であれば問題ありません。特に「天突」などのツボは、子どもが咳き込んで苦しい時に落ち着かせる効果が期待でき、実際に寝つきが良くなったというケースもあります。ただし無理に押さず、様子を見ながら行ってください。
【まとめ】
季節の変わり目になると、乾燥や寒さが原因で咳が出やすくなります。夜に咳が止まらず、眠れない人も多いですよね。この記事では、薬に頼らずに咳を和らげる「ツボ押し」の方法を紹介しています。
たとえば、首の後ろにある「定喘(ていぜん)」のどのくぼみにある「天突(てんとつ)」は、咳や息苦しさをやわらげてくれるツボです。手のひらやひじの近くにある「尺沢(しゃくたく)」や「太淵(たいえん)」も、呼吸を楽にするのに効果的です。
また、痰(たん)が気になる人には、足のふくらはぎの内側にある「陰陵泉(いんりょうせん)」や、外くるぶしの上にある「豊隆(ほうりゅう)」がおすすめ。自宅で簡単に押せるので、毎日の習慣にしてみてください。
寝るときは、横向きに寝る・首を温める・ツボを押すなどで、咳が楽になることもあります。
自然な方法で体をいたわりながら、毎日を少しでも快適に過ごしましょう。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。