妊娠中(妊娠初期)の鍼灸【禁忌のツボ】を押してしまった!?
2025年10月16日

【この記事でわかること】
- 妊娠初期に避けるべき「禁忌のツボ」とは?
- 妊娠中の鍼灸のメリットと効果
- つわり・肩こり・不安への安全な対処法
この記事では、妊娠初期の鍼灸治療において押してはいけないツボ(肩井・合谷・太衝・三陰交)や、妊婦さんのための鍼灸の安全な活用法について詳しく解説しています。
妊娠中の肩こり・つわり・不眠・不安などに悩み、「薬は使えないけど何か対策したい」と感じている方に特におすすめです。
結論として、妊娠中の鍼灸は禁忌のツボを避ければ安全で有効なケアとなり、体調の安定やストレス軽減にも役立ちます。
本文中には体験談や妊婦さんへの注意点、妊娠中の免疫力アップ方法なども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
妊娠中(妊娠初期)の鍼灸治療【禁忌のツボ】について
ご妊娠された患者様に「妊娠していても鍼灸を受けて大丈夫ですか?」とよく聞かれます。また最近では、マタニティ鍼灸という言葉も出てきています。
今回はそんな妊娠中の鍼灸(禁忌のツボ)、押してはいけないツボについてご説明いたします。
禁忌のツボ(肩井、合谷、三陰交)を知らずにグイグイ押してしまった!ということの無いように、参考にしてみて下さい。
妊娠中(妊娠初期)の鍼灸(ツボ刺激)は良い?悪い?
妊娠中(妊娠初期)の鍼灸は、良い?悪い?
まず結論から申し上げると良いです!しかし、禁忌(押してはいけない)のツボがあるので、そこは要注意です。お灸もNGのツボがあります。
禁忌(きんき)のツボとは
禁忌のツボというのは、鍼やお灸をしてはいけない(押してはいけない)ツボのことです。
鍼やお灸だけでなく、押したりマッサージも避けておきましょう。
妊娠初期の鍼灸は【いつから】できますか?
妊娠中は胎児への影響を配慮して、薬などの化学製品の使用を控えることになりますが、鍼灸治療は鍼と灸の刺激だけで、様々な症状を和らげる為、副作用の心配などがありませんので安全に利用できます。
しかし、妊娠初期には禁忌とされている施術部位や、流産の危険があるため避けた方が良いとされるツボがありますので、ご自身では行わないようにしましょう。
妊娠中(妊娠初期)に押してはいけない【ツボ】禁忌
これらのツボは、妊娠初期には十分に注意が必要です!流産するツボもあります。
肩が凝るから強く押してしまった!腰痛がひどいから強く押してしまった!ということの無いようにくれぐれも注意をしておいてください。
妊娠中は禁忌のツボ① 肩井(けいせい)
肩井のツボは、肩の端と首の付け根の真ん中にあるツボです。
肩井のツボは、陣痛促進の効果があるツボのため、妊娠中は禁忌(押してはいけない)です。
時々、肩井のツボをゴリゴリと押してしまっていた!とお話を聞きますが、危険なので止めておいてください。お灸もやってはいけません!
※実際のエピソード:肩こりで危うく肩井を刺激
30代・妊娠6週目の女性(会社員)「妊娠初期で肩こりが辛くて、自分で肩をゴリゴリ押していました。あとで妊婦は肩井を押してはいけないと知って、ゾッとしました。その後はぽん鍼灸院に通い、肩の緊張を和らげつつ安全な範囲で施術してもらって助かりました。」
妊娠中は禁忌のツボ② 合谷(ごうこく)
合谷のツボは、手の親指と人差し指の間のつけ根にある窪みの場所にあります。
合谷のツボは、頭痛や便秘の際によく使うツボですが、妊娠中は禁忌(押してはいけない)です。合谷は、お灸もやってはいけません!
妊娠中は禁忌のツボ③ 太衝(たいしょう)
太衝のツボは、足の親指と人差し指の骨と骨が合わさる所にあります。
太衝のツボは、陣痛促進のツボのため、妊娠中は強く押さないようにしましょう。お灸もやってはいけません!
妊娠中は禁忌のツボ④ 三陰交(さんいんこう)
三陰交のツボは、内側のくるぶしの上から指4本ほどの位置にあるツボです。
生理痛や生理不順などに役立ちますが、妊娠中は特に気をつけたいツボです。特に妊娠初期には禁忌(押してはいけない)のツボです。
時々、三陰交のツボをゴリゴリと押してしまっていた!とお話を聞きますが、危険なので止めておいてください。お灸もNGです!
妊娠中(妊娠初期)の鍼灸【効果とメリット】
- 不快症状(つわり・腰痛・頭痛など)の緩和…鍼灸では、適切なツボや反応点を刺激することで血流や筋肉の緊張が改善されます。その結果、妊娠初期のつわりや腰痛、肩こり、頭痛などの不快な症状がやわらぎ、日常生活がラクになることがあります。
- 流産リスクの低減と栄養のスムーズな配送…お腹まわりの血液循環を良くすることで、胎児に酸素や栄養が運ばれやすい環境を整えます。これにより、着床後の胎児の成長をサポートし、流産のリスクを軽減する可能性があります。
- ストレス軽減と睡眠の質の改善…妊娠中は心身の変化でストレスや不安、寝つきの悪さが現れやすくなります。鍼灸で神経の高ぶりを抑え、リラックス効果を高めることで、ストレス軽減や睡眠の質向上につながるケースが多いです。
- 免疫機能のサポートと風邪への抵抗力強化…妊娠中は免疫がやや低下し、感染症にかかりやすくなります。鍼灸は体のバランスを整え、自然治癒力や免疫機能を高めるサポートとなり、風邪やウイルスに対する抵抗力の維持を助けます。
→体験談:つわりがひどく、通勤も困難に
20代・妊娠8週の女性。つわりで電車にも乗れないほどだったが、週2回の通院で吐き気が軽くなり、無理なく出勤できるようになったと感謝。
→体験談:流産歴のある妊婦さん
40代で過去に流産を2回経験。妊娠後すぐ、血流改善を目的に“無理な刺激なし”の施術を受け、安定期まで週1回のサポート。初めての安定期到達に涙があふれた。
→体験談:夜眠れず、気持ちも不安定に
30代・妊娠9週の初産女性。妊娠初期の不安で毎晩浅い眠りだったが、鍼灸で自律神経が整い、夜の目覚めが減少。日中も前向きになれ、「こんなに違うんだ」と実感。
関連記事:妊娠初期の流産しやすい行動 & 特徴
【よくある質問】妊娠中、禁忌のツボを押してしまった!?
Q1. 妊娠中に肩井を押してしまったら、どうなりますか?
A. 可能性としては子宮収縮などのリスクが指摘されますが、現在の科学的な研究では重大な害を裏付ける証拠は十分ではありません。
伝統的には「禁忌点」とされる GB21(肩井)は、陣痛促進につながる可能性があるため避けられてきました。
一方で、複数のレビューでは、これらの「禁忌点」に鍼施術を行っても、流産や早産の増加を示す客観的なデータは確認されなかったと報告されています。
参考文献:YSU生殖医療・不妊治療クリニック 妊娠中に避けるべき5つのツボ
Q2. 他にどんなツボが妊娠中に禁忌ですか?
A. 以下が代表的な禁忌ツボです。
- 合谷:親指と人差し指の間。陣痛促進の可能性。
- 三陰交:内くるぶしから指3本上。子宮収縮を促すとの伝統的見解あり。
- 下腹部経穴:子宮への近接により物理的刺激リスク。
- 仙骨部:特に深い圧や刺鍼は避けるべきとされる
参考文献:Physiopedia 鍼治療の禁忌
Q3. こうした「禁忌のツボ」に触れてしまったら、どうすればいいですか?
A. 基本的には冷静に経過観察し、以下の点に注意してください。
- 子宮収縮や腹痛、出血の有無をチェック。異常があればすぐに産婦人科や鍼灸院に連絡を。
- 次回からは、該当ポイントを避け、妊婦向けの安全な施術に切り替えてください。
- 「禁忌のツボ」への安易なアクセスは避け、専門家による判断を仰ぐこと。
Q4. 禁忌のツボを使わない、安全なツボはありますか?
A. はい、妊娠中に比較的安心して使われるツボもいくつかあります。
- 内関:つわりや悪心の緩和に用いられ、Cochraneでも効果が示唆されています
- その他、施術には妊婦に特化した知識と慎重な判断が必要です。信頼できる専門家(鍼灸師・産科医)と相談を。
Q5. 科学的に「禁忌のツボ」の安全性はどれくらい裏付けられていますか?
A. 現時点では、禁忌のツボに対する危害を示す十分な高品質な科学的根拠はありません。
Levettらによる2019年のRCTレビューでは、37週未満に禁忌点を使った研究が8件あり、前駆陣痛(PTC)の報告も少数ですが存在し、エビデンスの質は「不十分」と結論づけられています。
Carr(2015)のレビューも「危害の客観的証拠なし」としていますが、臨床では慎重さが求められます。
参考文献:The safety of obstetric acupuncture: forbidden points revisited
【まとめ】妊娠中(妊娠初期)の鍼灸、禁忌のツボを押してしまった!?
妊娠初期(妊娠12週まで)は流産が起こりやすかったり、つわりが酷かったりする為、鍼灸院ではフォローを重点的に行っています。
妊娠中(妊娠初期)、禁忌のツボ
- 肩井
- 合谷
- 太衝
- 三陰交
妊娠中(妊娠初期)には、禁忌のツボ(肩井、合谷)は使わないように!
妊娠初期には、禁忌のツボ(肩井、合谷、太衝、三陰交)は使わずに、様々なサポートができますのでぜひご活用ください。
そして、12週からはご出産のための身体作りと共に、妊娠中のストレスケアをして、赤ちゃんが健やかに育つ環境づくりを大切にしています。
安心して妊娠中も鍼灸院に通院し、快適なマタニティライフをお過ごし下さいませ♪
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。
























