妊活中の性行為後(中出しした後)、トイレに行くべき?
2024年08月14日
【この記事でわかること】
- 性行為後すぐトイレに行っても妊娠率に影響はあるのか?
- 妊活中の性行為後の正しい過ごし方
- 膀胱炎や感染症を防ぐために注意すべきポイント
この記事では、妊活中に気になる「性行為後すぐトイレに行ったら精子が出て妊娠しにくくなるのでは?」という疑問に対して、医学的な視点と体験談を交えて詳しく解説します。
性交後の排尿について不安を抱えている方、妊娠のチャンスを逃さないために正しい行動を知りたい方に特におすすめです。
結論としては、性行為後にトイレに行っても妊娠率にはほとんど影響なく、むしろ膀胱炎などの感染症を予防するうえで大切な行動です。
本文中では、タイミングの工夫や体を冷やさないための注意点なども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
性行為後(中出しした後)にすぐトイレに行くと、【妊娠確率】に影響がある?
【体験談】
→妊活を始めたばかりのAさん(30代・会社員)は、タイミング法を試し始めた頃、性交後にトイレに行くべきかどうかで悩んでいました。
「精子が外に出ちゃう気がして…。でも我慢していたら膀胱炎になってしまって、逆に妊活が中断になったんです」

性行為後にすぐトイレに行くことで、妊娠(妊娠率)に影響があるのか不安になることがあるでしょう。妊娠の可能性への影響について確認しておきましょう。

射精後の精子は「すぐに」子宮へ向かう

- 射精の瞬間(スタート地点)
- 精子が膣内に放出される
- 子宮頸部(子宮口)を通過
- 子宮腔を進む
- 卵管の中へ移動
- 卵子との出会い(ゴール)
実は、精子は性行為後すぐに子宮へ向かって進んでいます。精子は自力で卵子に向かっていくため、安心してトイレに行っても大丈夫です。
「妊娠の確率」に影響は?
性行為後、トイレに行ったとしても、妊娠の可能性(妊娠の確率)に大きな影響はほとんどありません。
性行為後(中出しした後)にトイレに行く【タイミング】


妊娠を目指している場合、トイレに行くタイミングについても考えることがあるかもしれません。タイミングについても、気をつけるポイントがあります。
- 少し時間を置いてからトイレに行く…性行為後にすぐにトイレに行かず、5〜10分ほど時間を置くことで、精子が子宮に届きやすくなると感じる人もいます。体を少しリラックスさせてからトイレに行くのも良い方法です。
- リラックスして過ごす…妊活中は気持ちも大切です。性行為後はあまり焦らず、リラックスした状態で過ごすことも大切です。リラックスすることで体が安定し、自然と妊娠に向けた準備が整いやすくなります。
- 焦らずにリラックスする(安静)…妊活中はどうしても結果を急いでしまうことがありますが、心を落ち着けることが妊娠に向けた準備になります。焦らず、リラックスして過ごすことで、体も安定しやすくなります。
- パートナーとのコミュニケーション…妊活はパートナーと協力して進めるものです。性行為後は、パートナーとリラックスした会話を楽しんで心を安定させると良いでしょう。お互いの気持ちを理解し、支え合うことで、妊娠しやすい環境が整いやすくなります。
【体験談】→妊娠した人も、実は“普通にトイレ行っていた”?
妊活の成功例からもヒントが得られます。Cさん(35歳・第一子妊娠時)は、こう話してくれました。
「妊活中、性交後10分くらいは横になって、そのあと普通にトイレに行っていました。それでも自然妊娠できましたよ」
性行為後(中出しした後)のトイレで【気をつけること】



トイレに行くことは自然なことですが、体を大切にするためにも気をつけたいポイントがあります。
- 体を冷やさない…トイレの際には、冷たい便座や冷たい床に注意しましょう。体が冷えると血流が悪くなるため、妊娠にとって良くない影響を与えることがあります。特に下半身を冷やさないように気をつけましょう。
- トイレ後に体を休める…トイレを済ませたら、体をリラックスさせる時間を持つことも大切です。布団に入って体を温め、体がリラックスできる状態を保つと良いでしょう。
性行為後にトイレに行くこと(おしっこ)で【膀胱炎の予防】になる



性行為後にトイレに行くことは、感染症予防にも役立ちます。妊活中も健康を保つために、清潔な状態を心がけましょう。
性行為後にトイレに行くことで、おしっこで尿道から細菌が流れ出て、尿道炎や膀胱炎の予防につながります。特に膀胱炎になりやすい人は、性行為後にトイレを利用すると安心です。
【体験談】→Bさん(29歳・妊活歴1年)
排尿を避けていたせいで2度も膀胱炎を発症。その度に抗生物質を服用することになり、妊娠に向けた体づくりに大きなブレーキがかかってしまいました。「排尿を我慢して妊娠しやすくなるどころか、体調を崩してタイミングが取れなくなってしまいました」感染症にかかるリスクを減らすためにも、性交後の排尿はむしろ「推奨される」行動なのです。
関連記事:着床しやすい寝方(体勢)はあるの?胚移植後はうつぶせが良い?
関連記事:子宮後屈にもおすすめ!着床(妊娠)しやすい寝方・体勢とは?
【よくある質問と回答】妊活中の性行為後(中出しした後)、トイレに行くべき?

Q1. 性行為(射精)後すぐにトイレ(排尿)しても、妊娠率は下がりますか?
A.
いいえ、妊娠率に影響はほとんどありません。射精された精子はすぐに子宮へ向かい、尿道とは異なる経路を通ります。そのため排尿によって精子が洗い流されることはありません。一方、排尿は尿路感染症(UTI)の予防として推奨される行動です。
【根拠】
- 性行為後のトイレは妊娠率にほとんど影響がない一方、膀胱炎などの感染症予防には重要です。
- 尿道と膣は別の構造であり、排尿によって精子が排出されることはないとする医学的説明あり。
参考文献:性行為後にトイレに行くと妊娠率が下がる?行為後の過ごし方も解説
Q2. 射精後、どのくらいの時間安静にすれば妊娠確率が上がりますか?
A.
科学的には「射精後に何分横になると妊娠しやすくなる」という十分な根拠はありません。ただし、10~30分ほどリラックスして体を休ませることで、体力回復や血液循環の安定に寄与する可能性があります。
【根拠】
- 射精後すぐに動いても妊娠率に影響はないとしつつ、10~30分のリラックスタイムを推奨する見解あり。
- 一部で「横になるとよい」とする医師もいるが、科学的な証拠は十分ではないとしています。
参考文献:Do You Need To Take Steps To Prevent Sperm Leakage After Sex?
Q3. 排尿のタイミングとして理想はありますか?すぐトイレに行っても大丈夫?
A.
排尿することでUTIの予防には効果があるとされますが、妊娠率には影響しません。「性行為後すぐにトイレに行っても問題ない」のが基本です。安心できるタイミングで行って構いません。
【根拠】
- 性交後すぐでも妊娠率には影響がない、むしろ感染予防になるという報告。
- 30分以内の排尿がUTIリスク減に効果的との示唆もあります。
参考文献:Is Peeing After Sex Important?
Q4. 性行為後に精液が膣外に漏れていても問題ありませんか?
A.
はい、漏れてしまうこと自体は正常で、妊娠への影響はほとんどありません。射精された精子は多数あり、その一部が膣から漏れても、妊娠する可能性は十分に残ります。
【根拠】
- 精液の一部が膣外に漏れることは正常であり、それが妊娠率に影響しないという医学的説明あり。
- 構造的な理由から、漏れたとしても妊娠の可能性は確保されていると説明されています。
参考文献:中央クリニック よくある質問
Q5. 性行為後にシャワーや膣内洗浄をしても大丈夫ですか?
A.
膣内洗浄(ダウジング)は、妊娠に必要な精子を洗い流してしまう可能性があり推奨されません。シャワーは外陰部の清潔維持には問題ないですが、膣内部洗浄は避けるのが望ましいです。
【根拠】
- 性行為後のシャワーが精子を洗い流してしまうことはないとする報告あり。
- 一方、医学的には膣内への洗浄は有害となる可能性があるため避けるべきとの注意喚起があります(一般的な医療知見として)。
参考文献:三軒茶屋Artクリニック SEXの後、膣内を洗い流してもいい?
まとめ:妊活中の性行為後、トイレに行くべき?

妊活中、性行為後にトイレに行くことは、妊娠率にほとんど影響を与えません。
精子は性行為後すぐに子宮へ向かうため、トイレに行くことで妊娠の可能性が下がる心配は不要です。
一方で、性行為後にトイレを利用することで、膀胱炎や尿道炎などの感染症を予防することができます。トイレに行くタイミングとしては、5〜10分ほど体を休めてから行くのが理想的です。
また、トイレ後は体を冷やさないよう注意し、リラックスして過ごすことが大切です。性行為後の清潔なケアやデリケートゾーンの衛生管理も心がけましょう。
妊活中は、体だけでなく心の健康も重要です。焦らずリラックスした気持ちでパートナーと協力し、安心できる環境を整えることで、妊娠しやすい状態を目指しましょう。
参考文献:日本泌尿器科学会
参考文献:日本泌尿器科学会 女性下部尿路症状診療ガイドライン [第2版]
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。












