【妊活中】ビタミンD ~摂り過ぎの症状~

2024年11月6日

妊活を始めると、毎日の生活や食事に気を使うようになりますよね。特に「ビタミンD」は妊活に欠かせない栄養素として注目されており、サプリメントを取り入れる方も増えています。

しかし、健康のためとはいえ、ビタミンDの摂り過ぎには注意が必要です。妊活中は「適量を守ること」がとても大切で、摂り過ぎると体調不良やホルモンバランスの乱れを招き、かえって妊娠しづらくなることもあるからです。

この記事では、ビタミンDの基本的な役割や適切な摂取量、そして過剰摂取によるリスクをわかりやすく解説します。

 

妊活に必要な【ビタミンD】とは?

妊活に必要な【ビタミンD】とは?

ビタミンDは、妊活において重要な栄養素の1つであり、体内でのホルモンバランスや免疫力の維持に役立ちます。まずは、妊活におけるビタミンDの役割について見てみましょう。

ビタミンD「妊活への影響」

ビタミンDは骨や歯を強くするだけでなく、体内でホルモンのバランスを保つ働きがあります。

特に妊活中には、ビタミンDが不足するとホルモンバランスが崩れやすくなり、妊娠しづらくなる可能性があります

ビタミンD不足は妊娠率・着床率の低下や流産へ

ビタミンD不足は,妊娠率・着床率の低下や流産と関連し,妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスク因子となることも確認されている1).ビタミンDは日光浴により皮膚で産生されるが,妊娠前にはビタミンDを多く含む食品(きのこや魚など)を意識して摂ることが重要である.


引用:日本産婦人科医会|不妊治療前に気をつけておくこと
ビタミンDが妊娠率アップ&流産率ダウン

ビタミンD充足群と未充足群を比較したところ、着床率・妊娠率・出生率、流産率に差が見られ、ビタミンDの状態とARTの治療結果に関連性が見られました。


引用:大塚製薬 栄養素カレッジ|ビタミンDが妊娠率アップ&流産率ダウンに関連あり
 

ビタミンD「摂り方」

ビタミンDは主に日光に当たることで体内で生成されますが、食事やサプリメントでも摂取できます。

太陽の光を浴びることで自然にビタミンDを増やせるため、無理のない範囲で外に出るのも良い方法です。

ビタミンD生成に要する日照時間

冬季の北日本などでは食物からのビタミンD摂取に加え、積極的な日光浴が推奨されることが今回の研究で明らかとなりました。


引用:国立環境研究所|体内で必要とするビタミンD生成に要する日照時間の推定
 
 

【妊活中】ビタミンDの摂りすぎ(過剰摂取)→ その症状とは?

妊活中にビタミンDを摂り過ぎると、妊娠を目指す上で逆効果となる可能性があります。ビタミンDは必要な栄養素ですが、摂り過ぎると体に悪影響を及ぼすことがあります。

ここでは、過剰摂取(摂りすぎ)の症状について解説します。

【妊活中】ビタミンDの摂りすぎ(過剰摂取)→ その症状とは?

カルシウムの増加

ビタミンDを摂り過ぎると、カルシウムの吸収が過剰に進み、血液中のカルシウム濃度が高くなることがあります。そのため、腎臓に負担がかかったり、骨にカルシウムがたまりすぎたりするリスクが生じます。

ビタミンD過剰摂取

多量のビタミンD摂取を続けると、高カルシウム血症、腎障害、軟組織の石灰化障害などが起こることが知られている。


引用:厚労省|ビタミンD
 
ビタミンDの過剰摂取

ビタミンDを過剰摂取した場合、血液中のカルシウム濃度が高くなりすぎたり、臓器にカルシウムが蓄積してしまうことがあります。


引用:東京かつしか赤十字母子医療センター|妊娠中のサプリメントの利用について
 

吐き気や食欲不振といった症状

ビタミンDの過剰摂取によって、吐き気や食欲不振、頭痛といった体調不良の症状が出ることがあります。これらの症状は、特にサプリメントでの摂り過ぎのケースが多いため、注意が必要です。

ビタミンDの毒性

ビタミンDの毒性としては、食欲不振、体重減少、多尿、不整脈などの非特異的な症状を引き起こす可能性がある。さらに深刻なことに、カルシウムの血中濃度を上昇させ、血管や組織の石灰化を引き起こし、その後、心臓、血管、腎臓に損傷を与える。


引用:東京慈恵会医科大学付属柏病院|ビタミンDの基礎知識(がんとの関連)第2版
 

ホルモンバランスが崩れる

ビタミンDは、ホルモンバランスに大きく関わるため、摂り過ぎると逆にバランスが崩れ、不妊のリスク(症状)が高まる場合があります。妊活中には適切な量を保つことが大切です。

妊娠中への影響

妊活中にビタミンDを過剰に摂取すると、将来的な胎児の健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。適切な量を超えないよう気をつけましょう。

 

 妊活中【ビタミンDの摂取量】

 妊活中【ビタミンDの摂取量】

ビタミンDの摂取量を管理することで、妊活に良い影響をもたらします。適切な摂取方法について紹介します。

ビタミンD「摂取量」目安

ビタミンDの一日の摂取量は、成人で約10〜15マイクログラムとされています。

サプリメントを使用する場合は、商品の推奨量を守ることが大切です。過剰摂取を防ぐためにも、自分に合った適量を知りましょう。

ビタミンDを多く含む食品
  • サンマ(100g):14.9µg
  • イワシ丸干し(30g):15µg
  • 鮭(80g):25.6µg
  • 干しシイタケ(6g):0.8µg
  • 干しキクラゲ(2g):1.7µg

引用:骨粗鬆症財団|ビタミンDを多く含む食品
 

サプリメント

サプリメントを使う場合、医師や薬剤師に相談し、適切な量を守りましょう。

また、食事から摂取できる場合は、自然な形で摂ることもおすすめです。食品で摂取する場合、魚や卵黄、キノコ類などがビタミンDを豊富に含みます。

参考:「厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020 年版)」

 

ビタミンDを摂り過ぎないための【アドバイス】

ビタミンDは適量を守ることが大切です。ここでは、摂り過ぎないための具体的なポイントを紹介します。

  • 血中濃度(ビタミンD)を確認する…ビタミンDの過剰摂取を防ぐために、定期的に血中のビタミンD濃度を確認することも効果的です。医師の指示に従い、必要な場合には検査を受けましょう。
  • 自然なビタミンD摂取太陽の光に当たることも、自然なビタミンD摂取方法です。日光浴を上手に取り入れ、サプリメントとのバランスを意識すると過剰摂取を防げます。

 

【体験談】ビタミンDを摂り過ぎてしまった!

サプリを自己判断で増量し、体調不良に。

女性・Sさん(32歳)/妊活歴9ヶ月/仕事と妊活を両立中

Sさんは妊活を始めた頃、ネットで「ビタミンDが妊娠にいい」という情報を見て、ドラッグストアで購入したサプリを毎日服用していました。

「もっと効くかも」と思い、ある時期から2粒(推奨量の2倍)を自己判断で飲むようにしたところ、1週間ほどで吐き気や頭痛、倦怠感といった不調を感じるように。

病院で血液検査を受けた結果、血中カルシウム値が高めで、医師から「ビタミンDの過剰摂取による影響の可能性がある」と指摘されました。

現在は医師の指導のもとで適量に戻し、体調も回復。Sさんは「体にいいと思っても、自己判断で増やすのは危険」と実感したそうです。

 

→夫婦で過剰摂取していたケース

夫婦で妊活中のAさんご夫妻(共に30代)/サプリ好きなご夫婦

Aさん夫婦は、妊活を始めたのを機に、健康管理の一環としてサプリメントを積極的に取り入れていました。
夫婦それぞれが別のビタミンDサプリを飲んでいたところ、知らず知らずのうちに1日の摂取目安を大幅にオーバーしてしまっていたそうです。

2人とも体調に大きな異変はなかったものの、血液検査でビタミンD濃度が「やや高め」と出て、医師から「過剰摂取が続くと腎臓への負担が出ることもある」と警告されました。

現在は、1種類のサプリに絞り、医師と相談しながら摂取量を調整。その後、1年ほどで自然妊娠に成功しました。

 

→自然摂取とサプリのバランスを意識して改善

女性・Tさん(35歳)/妊活1年目/日光アレルギー持ち

Tさんは、日光アレルギーのため日光浴が難しく、ビタミンDはサプリで補うしかありませんでした。

最初は栄養不足を心配してやや多めに飲んでいたものの、手足のしびれや軽い胃の不快感を感じるように。

病院で相談したところ、「過剰なビタミンDがカルシウム代謝に影響を及ぼすこともある」と説明を受け、血中ビタミンD濃度の検査を実施。

医師の指導で摂取量を半分にし、ビタミンDを含む食品(魚・卵・きのこ類など)を積極的に取り入れる方法に切り替えたことで、体調も安定し、現在も妊活を前向きに継続中です。

 

【まとめ】妊活中のビタミンDの【摂り過ぎ】の症状とは?

【妊活中】ビタミンDの摂りすぎ→ その症状とは?

  • カルシウムの増加
  • 吐き気や食欲不振といった症状
  • ホルモンバランスが崩れる
  • 妊娠中への影響

ビタミンDの「摂り過ぎ」は注意!

妊活中のビタミンDは大切な栄養素ですが、摂り過ぎには注意が必要です。適量を守ることでホルモンバランスが整いやすくなり、妊娠の可能性も高まります。

ビタミンDを摂取する際は、医師と相談しながら、サプリメントや日光浴、食品などからバランスよく取り入れましょう。

 

 

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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。 その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
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