高齢不妊についての知識をつけよう!
2023年01月24日
日本は世界最大の【不妊治療大国】
日本は、世界最大の【不妊治療大国】であることをご存知でしょうか?
医療技術的にも世界トップと言われながら、日本は体外受精の成績は良くないことは意外と知られていません。
アメリカでは、約30万件の体外受精から8万4000人が生まれていて、25%の成功率です。日本では、45万件から6万人ということで、成功率は13%くらいにしかならないのです。
これは8~9回ほどの体外受精をやって、ようやく一人誕生する計算です。
なぜ成功率は低いのか?
なぜ日本の技術はトップでありながら、成功率が低いのでしょう?
一つの原因が年齢にあります。年齢とは不妊治療を開始する年齢です。「不妊治療を開始する年齢が、他の国に比べて遅いから」なのです。
日本では体外受精を開始する平均年齢は40歳。アメリカでは34歳。
35歳を超えて体外受精する場合は、ドナーの卵子を使うことも一つの選択肢になっています。
他の先進諸国に比べて、妊孕性(妊娠する力)に対する教育が整備されておらず、高齢でも妊娠できると誤認していることもあるのです。
正しい知識がない
日本は「不妊治療を開始する年齢が、他の国に比べて遅い」ということが分かって頂けたかと思います。
これは、不妊に対する正しい知識がなく、それを教える教育がなされてないことが背景にあります。
「不妊治療」という言葉をよく耳にするようになりましたが、当事者以外の方の“不妊”に対する正しい知識や理解があまりないのが現状です。
日本人には不妊に対して、無知な人が多いと指摘されています。いまだに避妊をやめれば子どもができるという考えの人もたくさんいます。
なぜ知らないの?
原因はいろいろありますが、その一つとして日本の性教育の不充分さが上げられています。
『避妊すれば妊娠しない、だから避妊しましょう』ということだけに重きを置いた教育を受けてきたので、いざ子供が欲しいとなった時に、妊娠しないと悩む方がたくさんいらっしゃいます。
たくさんの人にもっと正しい知識があれば、悩みを減らすことができるかもしれません。
例えば、
- いつまで妊娠できるか
- 妊娠のチャンスは一生の間に何回あるのか
- 何歳ぐらいから妊娠しにくくなるか
- 卵子や精子の老化がいつから始まるか
など基本的な事ではありますが、自身が“不妊なのかもしれない”と考えるまで、聞いたことも調べたこともない方も多いのではないでしょうか。
妊娠できるチャンスは、一生のうち何回?
生理の平均的な1サイクルは、29日(年12.9サイクル)。生理がある平均的な期間は、初経(12歳)から閉経(50歳)までの38年間。
女性の一生での排卵数は、12.9×38年≒490個と、500個に満たないのです。
つまり、排卵数1個=妊娠のチャンス1回とすると、30歳であれば残り250回、40歳であれば残り120回程度ということになるのです。
妊娠できるチャンスというのは、こんなにも少ないものなのです!!
何歳から妊娠しにくくなるか
多くの女性は『生理のあるうちは妊娠できる』と思われていますが、残念ながら実際そうではありません。
加齢により、30歳頃から少しずつ妊娠率に変化が見られ、35歳ぐらいから急激に下降していきます。
下降する原因として、
- 加齢による卵子の質が低下
- 卵子の数が少なくなること
- 女性の心身的な老化
以上の3つがあげられます。
年齢と妊娠率は確実に相関します。なので、いつから治療を始めるのかというのが、非常に大事になってきます。
一刻も早く若返りを
病院での治療に没頭しすぎて、薬や注射でボロボロになっていませんか?後で困らないように、早めに身体を若返らせておくことが大切です!
そして、ご自身の身体の中の年齢は、予想以上に進んでいます。早めに体質改善をして、実年齢に体年齢を合わせてほしいと思います。
そうすれば、その年齢でトライしていけます!早めに「体づくり」をしていきましょう。