子宮体がんになりやすい人の特徴

2018年06月20日

子宮体がん

子宮がんは大きく2つに分かれ、「子宮頸がん」と「子宮体がん」があります。

子宮体がんは、子宮内膜がん、とも呼ばれております。子宮内膜(胎児を育てる子宮の内側)から発生します。

最近では、成人女性がかかりやすい病気とも言われています。

※子宮頸がんは、子宮頚部や頸管の上皮から発生したがんで、子宮体がんとは全く異なる病気です。

症状

最もよくある症状は、「出血」です。特に閉経後に、少量ずつ長く出血が続きます。

初期に発見できれば、治療成績が良いので、早期発見が大切です。

なりやすい人の特徴

多くの子宮体がんの発生には、卵胞ホルモンが関わっています。

卵胞ホルモンには、子宮内膜の発育を促す作用があり、この数値が高い方は、子宮内膜増殖症を経て、発生しやすいです。

  • 出産経験がない
  • 肥満
  • 月経不順
  • 卵胞ホルモン製剤の療法を受けている
  • 多嚢胞性卵巣症候群
  • 高齢者
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 近親者に乳がんや大腸がんを患った方がいる

などが、主に掛かりやすい人の特徴と言われています。

もちろん、これ以外にも当てはまる特徴は、多々あるので、上記に当てはまっていないからと、子宮体がんに、ならないわけではありません。

不正出血など、少しでも違和感を感じたら、すぐに病院での検査をお勧めします。

予防方法

では、自分でできる予防方法を3つご紹介します。

 

①食事

普段よく摂取している食事を調べたところ、揚げ物やインスタント食品を、日常よく食べている方は、発生しやすいことが分かりました。

反対に、野菜や豆類を多く摂取する方は、少なかったのです。

肉や魚の摂取量は、子宮体がんとはあまり関係がなく、乳製品もあまり差はないようです。

  • コーヒー1日1、2杯
  • 緑茶1日1、2杯
  • 野菜豆類の摂取
  • 豆乳を飲む

どれも過剰摂取は、控えるべきですが、これらが予防への近道で、インスタント食品や揚げ物の摂取量を控えるようにしましょう。

②適度な運動

子宮体がんに関係のある、高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満などを解消するのは、適度な運動が大切になります。

エストロゲンは、脂肪細胞からも作られるので、肥満傾向にあるとエストロゲンが増えて、子宮体がんのリスクに繋がります。

自分の体重を知り、肥満にならないように適度に運動をしましょう。

③低用量ピル

低用量ピルは、エストロゲンとプロゲステロンの両方が入っているので、ホルモンバランスを整えることができます。

そのため、低用量ピルを服用することで、発生リスクを減らせるのです。

医師の指示を守り、きちんと服用しましょう。

はり灸で予防しよう!

はり灸を受けると、免疫機能が強化され、体の回復力が高まり、子宮体がんの増殖を抑制する効果があるのです。

薬物療法も効果的ですが、少なからず副作用はあるので、はり灸を併用し、副作用を軽減させましょう。

また、身体的だけではなく、心身的にも効果がありますので、ストレス緩和やリラックス効果を実感できます。

是非、はり灸を受けて頂きたいと思います。お一人お一人の症状に合わせて施術をしていきます。豊中市でお悩みなら当院へ。

乳がんと鍼灸治療

2018年06月15日

【乳がん】30年間で、3倍に増加!?

生涯のうちに乳がんになる女性の割合は11人に1人と言われています。

死亡する女性の割合も年々増加の傾向で、30代から増加し始め、40代~50代前半でピークになります。最近では20歳代の若年性乳がんも増えています

芸能人で闘病生活を記したブログやテレビのニュース報道も記憶に新しく、関心が高くなっています。

それに伴い、自分もなるかもしれないと不安になったりする方もいらっしゃるでしょう。

乳がんの原因って何!?

なぜ近年、日本女性に、乳がんが増加傾向にあるのでしょうか?主には、日本人の食生活の欧米化が原因の1つと言われています。

原因は解明されてはいませんが、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)は乳がんのリスクが高くなることが知られています。

食生活の変化により、「高脂肪・高たんぱく」の食事が増えて、体つきが良くなり初潮が早く、閉経は遅い人が増えました。

さらに、女性の晩婚化や妊娠・出産を経験する平均年齢が高く、女性が一生に経験する月経の回数が多くなりました

月経中はエストロゲンが分泌されるので、月経の回数が増えたことが乳がんの「発生と進行」に影響を受けている可能性があります。

 

乳がんの症状

早期には自覚症状がほとんどなく分かりません。

少しでも異変を感じた場合には、専門医を受診して必要な検査を受けることが重要です。

乳がんの症状① しこり

発見するきっかけの75%以上は、しこりというデータもあります。手で触って、普段から意識しておくのがベストです。

乳腺にできるしこりは乳がんとは限らず、90%は良性によるものであると言われています。

自分で判断するのは危険で、触ってみてしこりがあったら、まず医師の相談が必要です。

乳がんの症状② 乳房の痛み

初期で痛みがあるケースは少なく、痛みがある時は、乳腺症、乳腺炎の可能性が高くなります。

生理前や生理中には、乳房が張って痛みを感じることも多いですが、月経周期に関係なく痛みが続くのであれば注意が必要です。

乳がんの症状③ 乳頭からの分泌物

特に注意が必要なのは、乳頭から血液が混じったような茶褐色の分泌物が出る場合です。

乳がんの症状④ 乳頭・乳輪部の皮膚の変化

  • 乳房に湿疹、ただれなど、皮膚が変化している→ がん細胞増殖の可能性があります。
  • 乳頭が陥没
  • 引きつれなどの変化が現れる場合も。

 

乳がんの鍼灸(東洋医学)

【東洋医学的考え方】乳がんの鍼灸

東洋医学における癌治療は、外科的手術で切り取って終わりというものではありません。必要な手術は受けて頂いた上で、癌細胞を作り出してしまう体の「根本」を改善していきます。

体内には、湿痰と呼ばれるネバネバしたものが滞る事があり、熱が長く体内にこもると、湿痰を癌化させる場合があります

その熱の原因はストレスによるものがほとんどです。気持ちをリラックスしましょう。

東洋医学では、エネルギーの弱いところに邪気が入り込み、癌を作ると考えています。

乳房は、胃経の流れと、外側には胆経という経絡(ツボの流れ)があり、ストレスがあると、そこに気の停滞が起こります。気滞から、しこりが生じて癌が発生することも考えられます。

よく胸にに、乳腺炎が出来る方もそういった事が要因です。

鍼灸では、この胆経と胃経を調整し、気の停滞、湿痰、瘀血を除くツボを使います。

体のエネルギーが衰えているので、当院では少ない本数の鍼で、身体に負担をかけないようにエネルギーを「補う」鍼灸施術を行っていきます。