妊娠の大敵は「末端冷え性」!?
2022年09月7日
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妊娠の大敵は「末端冷え性」!?
冷え性は様々な不調の原因になりますが、妊娠を望む女性にとっては特に重要な問題です。
当院の患者様にも、いつも手足が冷たい、お腹が冷たいという方は、少なからずいらっしゃいます。また、冷え性の自覚はなくても、体の中が冷えている方も多いです。
末端冷え性と身体の中の冷え、どちらが妊娠に悪影響なのかも解説していきます。
なぜ冷え(末端冷え性)は妊娠を遠ざけてしまうの?
冷え性と不妊の関係
女性の身体は、排卵と月経のサイクルで様々なホルモンが脳や卵巣から分泌されて、妊娠が成立していきます。
分泌される女性ホルモンは、血液の流れで身体全体に運ばれますが、冷え性だと血流が悪くなりますので、妊娠しにくい状況になっていきます。
末端冷え性は、妊娠に悪影響?
手足が冷える末端冷え性よりも、体の中の体温が冷えている方が、不妊に影響が大きいと言われています。
また、子宮内膜が厚くなりにくく、着床しづらくなるということもありますので、冷え性を改善すると、妊娠の可能性はぐんっと高くなります。
睡眠不足、運動不足、肩こり、腰痛、便秘などは、冷え性の方の特徴です。普段の生活を見直して、できることから改善していきましょう。
日頃の冷え対策が、実は逆効果かも
冷え性改善のために日頃やっていることが、実は逆効果ということもあります。
例えば、健康のために水をたくさん飲みましょうと言われていますが、毎日2リットルの水を飲むことは、冷え性の人にはあまり向いていません。
飲んだ水は体温を奪って、体の外に出て行ってしまいますので、冷水ではなく白湯などにしましょう。
体を温めるには、首、手首、足首を温める
体を温める時は、首、手首、足首を温めるようにしましょう。
この場所には太い動脈が皮膚の近くにあるため、ここが冷えると冷たい空気が体をめぐって、全身が冷えてしまいます。
特に首は、人の身体は首で気温を感じ取る仕組みになっているので、首が温かいと感じると、手足の毛細血管が収縮しなくなり、血行が良くなります。
首元の開いた服は避け、冬はマフラーなどで首を冷やさないようにしましょう。
三陰交
いつもお伝えしていますが、足首には三陰交という冷えに効くツボがあります。足首を冷やさないように、スカートは避け、夏でも靴下をはくようにしましょう。
男性の冷え性
冷え性で男性不妊に
また、あまり知られていませんが、男性の冷え性も男性不妊の原因の一つです。
男性も、体が冷えると男性ホルモンが不足し、意欲の低下、イライラ、不眠などを引き起こします。それによって集中力、判断力、決断力が低下し、仕事にも影響が及びます。
男性更年期障害
最近、耳にするようになった「男性更年期障害」も冷え性から始まる場合があります。
40歳を過ぎると徐々に減少し始める男性ホルモン(テストロステン)は、冷えの影響でさらに分泌量を減らすこととなります。
女性の更年期障害は年とともに回復しますが、男性の場合は男性ホルモンの減少が原因なので、自然に回復はせず、治療が必要となってしまいます。
やはり身体の冷えは、男性女性とも、不妊には大敵です。
食生活や運動不足、日ごろの生活スタイルを見直して、できるところから少しずつ改善していきましょう。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。
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