判定日のhcgが低い→その後
2024年08月18日
目次
判定日のhcgが低い→その後どうなる?
体外受精で受精卵を移植した後、子宮内膜に着床すると、胎盤になる部分からhcgというホルモンが分泌されます。
胚移植後に、採血でhcgを測定して、このhcgが検出されるかどうかによって妊娠判定がされます。
体外受精後、判定日の血中hcgが低いと心配になったり、不安になったりする方が多いと思います。今回はそんな方に、hcgが低いと、その後どうなるか(妊娠継続率)をご説明いたします。
hcgの基準値 & その後の妊娠継続率
hcgの基準値とは?
3週5日では血中hCG 50、4週0日では血中hCG 100 mIU/ml以上で、しっかり着床したと判断できます。これらの数値をいわゆる基準値としている施設が多いです。
体外受精におけるBT10とは、胚移植(BT)後10日目という意味で、BT10のhcgの基準値は、血中hcgが150mIU/mLを超えていると、ほぼ胎児心拍が確認できます。
その後の妊娠継続率は?
判定日の血中hCG値が3週5日ではhCG 50、4週0日では血中hCG 100 mIU/ml程度あれば、妊娠継続率は高いと思われます。
低い数値(10や20など)であるほど流産や化学流産で終わる可能性は上がってしまいます。
反対に高い数値(200や300など)であっても、妊娠継続率はさほど上昇しないとする報告は多いです。
また、陽性であっても判定日付近は、特別な症状はないことが多く、症状で妊娠継続率を判断することはできません。
妊娠4週で、血中hcgが低い場合
妊娠4週で、血中hcgが低い場合、hcgの増え方が大切になってきます。
妊娠初期(妊娠4週)の血中hcg値は、伸び率や増え方が大切で、約1.5~1.9日で2倍になれば順調に発育していると判断できます。
おおよそ5日間で、血中hgc値が10倍に推移すれば順調です。
数値が低く増え方がゆっくりな場合は、異所性妊娠(子宮外妊娠)の可能性もあります。自己判断で諦めるのではなく、最後まで医師の診察を受けるようにしてください。
判定日のhcgが低い原因について
胚移植の判定日のhcgの値が低い時には、原因として大きく3つの可能性があります。
判定日のhcgが低い原因① 順調に発育
最初にhcgの値が低くても、その後に順調に増え、子宮内に赤ちゃんの袋や心拍が見えれば問題ありません。
判定日のhcgが低い原因② 化学流産
赤ちゃんの袋が見えず、化学流産で流れてしまって、生理が来ます。
判定日のhcgが低い原因③ 子宮外妊娠
子宮の外に赤ちゃんがいます。子宮外妊娠は微妙な値で推移する事も多い為、定期的にhcg値を測る必要があります。
判定日のhcg値が高い(高すぎる)場合、ダウン症になる?
判定日のhcg値が高い(高すぎる)と、ダウン症の可能性?
判定日のhcg値が高い(高すぎる)と、 ダウン症の心配をされることが多いですが、妊娠4~5週の血中hcgの正常の幅は広く、少し高くても異常と言えるものではありません。
双子の場合は、hcgの値が高くなる
また、双子の場合はhcgの値が高くなります。
hcgの値が低くても高くても心配になってしまうと思いますが、hcgの値が高いということはしっかり着床しているという証でもあります。
その後の妊娠継続率
その後の妊娠継続率
hcg値が低い場合は妊娠継続率が低く、高い場合は妊娠継続率が高いことが予測できます。
しかし、hcgの採血を行うタイミングや胚移植を行うタイミング、移植の際に用いる薬剤など、病院によって様々なので、hcg値と妊娠継続率について明確な基準は定まっていません。
そのため、hcg値が低いからと言って必ず妊娠が継続できない(妊娠継続率が低い)というわけではありません。諦めずに慎重に医師の診察を受けることが重要です。
検査の誤差は常にある
検査は絶対ではありません。検査会社も検査制度を上げようとがんばっていますが、そもそも人間の体はいつも一定ではありません。
また、検査の誤差は常にあります。検出部位の状態が通常とは異なる方もいらっしゃいます。
特に妊娠初期の場合には、通常と異なることはよくありますし、逆にhcgが高くても心拍の確認が出来ず流産となる方も少なくありません。
妊娠初期にはできることをしっかり行って、あとは赤ちゃんの力に期待しつつ、経過をしっかり見ていきましょう。
【まとめ】判定日のhcgが低い→その後
胚移植後に、採血でhcgを測定して、このhcgが検出されるかどうかによって妊娠判定がされます。
hcgの基準値
3週5日では血中hCG 50、4週0日では血中hCG 100 mIU/ml以上でしっかり着床したと判断できます。これらの数値をいわゆる基準値としている施設が多いです。
体外受精におけるBT10とは、胚移植(BT)後10日目という意味で、BT10のhcgの基準値は、血中hcgが150mIU/mLを超えていると、ほぼ胎児心拍が確認できます。
その後の妊娠継続率
判定日の血中hCG値が3週5日ではhCG 50、4週0日では血中hCG 100 mIU/ml程度あれば、妊娠継続率は高いと思われます。
低い数値(10や20など)であるほど、流産や化学流産で終わる可能性は上がってしまいます。
反対に高い数値(200や300など)であっても、妊娠継続率はさほど上昇しないとする報告は多いです。
また、陽性であっても判定日付近は、特別な症状はないことが多く、症状で妊娠継続率を判断することはできません。
妊娠4週で、血中hcgが低い場合→ hcgの増え方が大切
妊娠初期(妊娠4週)の血中hcg値は、伸び率や増え方が大切で、約1.5~1.9日で2倍になれば順調に発育していると判断できます。
おおよそ5日間で、血中hgc値が10倍に推移すれば順調です。
hcgが低い原因
- 順調に発育
- 化学流産
- 子宮外妊娠
判定日のhcg値が高い(高すぎる)と、ダウン症になりやすい?
判定日のhcg値が高い(高すぎる)と、 ダウン症の心配をされることが多いですが、妊娠4~5週の血中hcgの正常の幅は広く、少し高くても異常と言えるものではありません。
双子の場合、hcgの値が高くなる!
また、双子の場合はhcgの値が高くなります。
hcgの値が低くても高くても心配になってしまうと思いますが、hcgの値が高いということはしっかり着床しているという証でもあります。
その後の妊娠継続率は?
hcg値が低い場合は妊娠継続率が低く、高い場合は妊娠継続率が高いことが予測できます。
しかし、hcgの採血を行うタイミングや胚移植を行うタイミング、移植の際に用いる薬剤など、病院によって様々なので、hcg値と妊娠継続率について明確な基準は定まっていません。
そのため、hcg値が低いからと言って必ず妊娠が継続できない(妊娠継続率が低い)というわけではありません。諦めずに慎重に医師の診察を受けることが重要です。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。