多嚢胞性卵巣症候群の鍼灸治療
2025年03月23日

【この記事でわかること】
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に対する東洋医学の考え方
- 鍼灸治療での具体的なアプローチ方法
- 瘀血・痰湿体質の改善とホルモンバランスの整え方
本記事では、女性に多い婦人科疾患「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」に対して、東洋医学の視点から見た原因と、鍼灸による体質改善の方法を詳しく解説しています。
生理不順や無排卵、冷え性など、妊活に不安を抱えている方におすすめの内容です。
結論として、PCOSは体質改善を行うことで回復が見込める疾患であり、東洋医学による鍼灸治療は、自然な妊娠を目指す方にとって有効な手段です。
本文中には、実際の症例やセルフケアのポイントなども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
【鍼灸治療】多嚢胞性卵巣症候群
「鍼灸」多嚢胞性卵巣症候群
多嚢胞性卵巣症候群とは、卵巣の機能低下により、卵胞を上手く育てられない状況のことです。婦人科ではよく聞く疾患名で、しっかり体質改善をすれば治る婦人科系の病気です。
卵巣は、五臓六腑の中の「肝」に属します。「肝」は、「血を臓する」と言われ、女性の生理周期や生殖機能に、とても重要です。
「肝」が弱っている人や、他の五臓(脾・肺・腎・心)とのバランスを崩している人には、鍼や灸を用いて、気血(エネルギー)の調節をして、体を整えていきます。
瘀血(おけつ)と痰湿(たんしつ)
多嚢胞性卵巣は、東洋医学でいう瘀血と痰湿によるものと考えます。
- 「瘀血」⇒血の流れが、悪く滞った状態
- 「痰湿」⇒水分の代謝が、悪く滞った状態
鍼灸施術では、体を温めて代謝を上げ、リンパの流れを良くします。また、自律神経やホルモンバランスを整えていきます。
体に感じた不調は、早期に対処することが、望ましいと思われます。しっかり身体を作って、授かりやすい体質を目指しましょう!豊中市でお悩みの方は、当院へご相談ください。
→体験談:
20代後半の女性。生理周期が40〜50日と長く、ニキビや体重増加もありPCOSの傾向が強い状態。東洋医学的には「痰湿」「肝鬱気滞」と判断。鍼灸施術により、体内環境の改善を図る。2か月後には生理周期が30日台に安定し、肌荒れも改善。半年後に妊娠が確認された。
関連記事:仕事でのストレスが【多嚢胞性卵巣症候群】を悪化させる?!
多嚢胞性卵巣症候群の鍼灸治療【よくある質問と回答】
Q1. 鍼灸で多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は改善できますか?
A. はい、東洋医学の観点からPCOSは「瘀血」や「痰湿」などの体質的要因とされ、鍼灸で血流や代謝を整えることで、排卵やホルモンバランスの改善が期待できます。実際に、鍼灸と生活改善の併用で妊娠に至った症例も多数あります。
Q2. PCOSに鍼灸はどのくらいの頻度で通うのが良いですか?
A. 一般的には週1回の施術を基本とし、状態によっては週2回のペースから始めることもあります。体調や基礎体温の変化に応じて通院頻度を調整します。3〜6か月継続することで、効果が出やすくなります。
Q3. 鍼灸はどのようにPCOSのホルモンバランスを整えるのですか?
A. 鍼灸は自律神経を整えることで、視床下部-下垂体-卵巣系(HPO軸)の働きを調整し、排卵や月経リズムに関わるホルモンの分泌を促します。また、五臓(肝・腎・脾など)へのアプローチで内臓機能も活性化します。
Q4. 東洋医学でいう「瘀血」や「痰湿」とは何ですか?
A. 「瘀血」は血流の滞り、「痰湿」は水分代謝の乱れを意味します。PCOSの方はこの2つの体質傾向を持つことが多く、これを改善することで卵巣機能やホルモンバランスが整いやすくなります。鍼灸や食養生での対応が効果的です。
Q5. 鍼灸以外にPCOS改善のために自宅でできることはありますか?
A. はい、食事では血糖値を急激に上げない食べ方(野菜→タンパク質→炭水化物)や、甘いものを控えることが重要です。さらに、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動、十分な睡眠、ストレス管理も体質改善に役立ちます。
【症例】多嚢胞性卵巣症候群
宝塚市 34歳 T.A様
4カ月前から妊活を始め、当院に来られた。
生理不順(28日~40日くらいの周期)があり、漢方薬も飲んでいる。冷え性・生理痛がひどく、無排卵の月もある。
体を整えて赤ちゃんを授かりたいと、週1回のペースで当院へ。1か月ほどで基礎体温も二相になり、高温期も続くようになってきた。
自宅でも自分でできることをアドバイスして、ドンドン体質改善して、5カ月で妊娠。元気に出産できるように現在治療を続けている。
伊丹市 36歳 O.I様
結婚4年目。3年程妊活をしているが結果が出ずに困っている。無排卵があり、クリニックに通いながら、当院でも施術をしている。
薬を飲むと、浮腫みが出たりお腹が張ったり、なかなか前に進まない。テストステロン値が高く生理不順もある。
まずはしっかり体質を変え、排卵がしっかり出来る強い身体を作っていくように伝えた。顔や下肢の浮腫みがひどく、重だるい症状がいつもある。
施術3ヶ月で浮腫みや重だるさが無くなってきた。その後、施術7カ月で、陽性反応が出た。
自分でできることをアドバイスして、妊娠中は良い状態をキープしつつ、出産に向けて体調管理をしている。
川西市 34歳 F.A様
結婚4年目。排卵しにくく、誘発剤を1年ほど続けている。クリニックで薦められたタイミング法で妊活。人工受精も4回ほど行ったが、うまくいかない。
自身の体調管理と、弱った身体を元気にしたいと当院へ。クリニックは、少しお休みして、しばらく身体作りに専念する。
食生活が乱れ気味で、甘い物が大好き。甘い物は、多嚢胞性卵巣症候群を治療するにあたって東洋医学的に良くないので、出来る限り減らしてもらう。
施術3か月後、クリニックを再開し、排卵がうまくいっていると言われ、内膜も厚みが出るようになったと報告があった。
施術半年後、見事陽性反応が出た。
吹田市 36歳 K.Y様
中学3年生の頃から、生理不順に悩んでいる。3か月以上ない時には、クリニックで薬を処方してもらい、強制的に起こさせている。
2年前にクリニックで、自分では排卵を起こしにくい状態という事が分かった。薬の治療だけでは不安になり、当院へ。何とか身体を良くしたいと、週に2回ずつ来院。
治療にとても意欲的なので、自宅にて自分でできることもアドバイスした。月経痛もあったが、施術をしていくうちに、薬なしでも何とか乗り越えられるようになった。
5か月後、周期が安定し、検査で多嚢胞性卵巣症候群も問題ないと言われた。その後、当院で妊活をされた。
施術10か月後、妊娠反応が確認され、非常に喜んで頂いた。
まとめ:【鍼灸治療】多嚢胞性卵巣症候群
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、生理不順や無排卵、冷え、ホルモンバランスの乱れなどを引き起こす婦人科疾患です。東洋医学では、PCOSの背景に「瘀血(血の巡りの悪さ)」や「痰湿(水分代謝の滞り)」があると考え、これらの体質改善を重視します。
鍼灸では、経絡の流れを整え、卵巣機能を高めることで自然排卵を促進します。また、肝・腎・脾などの五臓のバランスを整えることで、自律神経やホルモン分泌を安定させ、妊娠しやすい体づくりを目指します。
実際に、鍼灸と生活改善を取り入れることで、数か月以内に自然妊娠に至った例もあります。PCOSは薬だけでなく、体質改善によって根本からの回復が見込める疾患です。不安を抱える方は、東洋医学の視点からのアプローチも選択肢の一つとして検討してみてください。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。














