クロミッド服用 一周目の妊娠率は?どんな効果があるの?
2024年07月7日
目次
クロミッド(排卵誘発剤)の効果について
クロミッド(排卵誘発剤)とは
不妊治療で最もよく使われる排卵誘発剤は「クロミッド(クロミフェンクエン酸塩)」という薬です。
クロミッドは、排卵障害、エストロゲン数値が低い、黄体機能不全などに用いられます。
クロミッドの効果は?
クロミッドには下記のような効果があります。
- 排卵するようになる
- 排卵日が早まる、安定する
- 卵子の質が上がる
- 黄体ホルモンの分泌量が上がる
などが主な効果です。
クロミッドにはどんな作用があるの?
クロミッドには、抗エストロゲン作用があり、エストロゲンが低下したと脳が認識して、LH(黄体形成ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)が分泌されます。
そうすると卵巣が刺激され、卵胞が発育していきます。クロミッドの服用によって60%~90%の人が排卵します。
エストロゲン不足の人や、高プラクチン症の人は排卵しないこともあります。
1周期当たりの自然妊娠確率(20代、30代、40代)
クロミッド(クロミフェン)で妊娠率が上がる?
クロミッドは、アメリカで開発され長年使用されている排卵誘発剤で、安全性が確立しているお薬です。
一般的にクロミッドは排卵していない人に使われますが、少し(約6%)妊娠率が上がると言われています。(正常に排卵している人に使用しても妊娠率の上昇が期待されます)
クロミッドで排卵を誘発した場合、排卵が整えられるので妊娠率が上がります。
1周期当たりの自然妊娠確率(20代、30代、40代)について
1周期当たりの自然妊娠確率は以下のようになっています。
- 25歳・・・25%~30%
- 30歳・・・25%~30%
- 35歳・・・18%
- 40歳・・・5%
- 45歳・・・1%
年代別妊娠確率(1年間避妊しないで性交渉をした場合)
- 20歳~24歳・・・86%
- 25歳~29歳・・・78%
- 30歳~34歳・・・63%
- 35歳~39歳・・・52%
- 40歳~44歳・・・36%
- 45歳~49歳・・・5%
- 50歳以上・・・0%
クロミッド服用 【一周目の妊娠率】は?
クロミッド服用 一周目の妊娠率は?
クロミッドを用いると、おおむね20%の人は妊娠します。妊娠率は1周期あたり12.1%、双子以上の発生率は4~5%と言われています。
1日1錠でもセキソビットより強力な効果があります。
しかし排卵のある原因不明の不妊症には、クロミッドを用いても確率は変わらないとされています。
クロミッドの飲み方は?
クロミッドは、1日1~2錠を生理の5日目から5日間服用します。最初は1錠から始めて、効果が乏しい場合は1日2錠に増やします。
クロミッド【5日目から飲む】理由とは?
クロミッドは、いつ飲むのが効果的?
生理5日目にクロミッドを飲み始めていきます。
通常、1回の排卵に向けて数十個の卵胞が育ちますが、生理5日目頃には1個だけ残り、排卵する細胞として大きくなっていきます。
早くからクロミッドを飲んでしまうと、他の卵胞も大きく育ち、双子やそれ以上の確率が上がってしまいます。
排卵はいつ頃になるの?
生理5日目にクロミッドを飲み始めて、排卵日はだいたい12~14日目頃になります。
クロミッドを飲み忘れたら?飲み忘れの影響は?
飲み忘れが4~5時間以内であればすぐに飲むようにしましょう。それ以上空いてしまったら飲み忘れた分は飛ばします。
24時間忘れた場合には、1日ずらして内服してください。
クロミッド服用中の性行為
医師から性行為のタイミングを指示されるまではしてはいけないの?と悩む人もいますが、指示されたタイミング以外に性行為をしても問題ありません。
頻度や回数についても通常通りで大丈夫です。
クロミッドの副作用は?
子宮頚管の粘液が減り、精子が通りにくい
クロミッドの副作用は起こらないことが多いですが、最も多い副作用は、子宮頚管の粘液が減って膣が乾燥し、精子が通りにくくなることです。
子宮内膜が薄くなり、着床しにくい、月経量が減る
また、子宮内膜が薄くなり、受精卵が着床しにくい、月経量が減る、などもあります。
その他にも、頭痛、吐き気、のぼせ、お腹や胸の張り、めまい、発疹、うつ状態、稀に目のかすみや視覚障害が現れることもあります。
頭痛や吐き気は服用を始めて最初の頃に起こることが多く、量が多いと起こる可能性が高くなります。
多胎妊娠の確率が少し高くなる
多胎妊娠の確率は、自然妊娠で1%、クロミッド服用では4%と言われています。尚、クロミッド服用によって妊娠した赤ちゃんへの影響はありません。
流産率が少し高くなる
不妊治療に関係なく、流産は10%~15%の確率で起こります。
クロミッドを用いて妊娠した場合、通常の妊娠より流産率が少し高くなります。クロミッドを用いると多胎妊娠の可能性が高くなり、胎児数が増えるほど流産率が上がるためです。
クロミッドを飲むと太るの?
クロミッドを飲むと太るという 副作用はみられていません。
しかし、クロミッドなどの排卵誘発剤を使用することで体のリズムが変わり、一時的に食欲が出て太ったり、体に水分が溜まりやすくなり、むくんでしまう場合があります。
つまり、薬の副作用で太るというよりも、女性ホルモンの影響で太ると言えるでしょう。なので、クロミッドを服用すると太りやすい人は食べる量を調整したりして、太らない工夫をしましょう。
【まとめ】クロミッド服用 一周目の妊娠率は?どんな効果があるの?
クロミッドの効果
クロミッドには下記のような効果があります。
- 排卵するようになる
- 排卵日が早まる、安定する
- 卵子の質が上がる
- 黄体ホルモンの分泌量が上がる
などが主な効果です。
1周期当たりの自然妊娠確率(20代、30代、40代)
1周期当たりの自然妊娠確率は以下のようになっています。
- 25歳・・・25%~30%
- 30歳・・・25%~30%
- 35歳・・・18%
- 40歳・・・5%
- 45歳・・・1%
クロミッド(クロミフェン)で妊娠率が上がるの?
一般的にクロミッドは排卵していない人に使われますが、少し(約6%)妊娠率が上がると言われています。(正常に排卵している人に使用しても妊娠率の上昇が期待されます)
クロミッドで排卵を誘発した場合、排卵が整えられるので妊娠率が上がります。
クロミッド服用して、一周目の妊娠率は?
クロミッドを用いると、おおむね20%の人は妊娠します。妊娠率は1周期あたり12.1%、双子以上の発生率は4~5%と言われています。
クロミッドの副作用
- 子宮頚管の粘液が減り膣が乾燥し、精子が通りにくくなる
- 子宮内膜が薄くなり着床しにくい、月経量が減る
- 多胎妊娠の確率は、自然妊娠で1%、クロミッド服用では4%と言われている
- クロミッドを用いて妊娠した場合、通常の妊娠より流産率が少し高くなる
- 体のリズムが変わり、一時的に食欲が出て太ったり、むくんでしまう
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。