ブライダルチェックは男女ペアで受けるべき?受ける割合は?
2024年10月8日
目次
ブライダルチェック【受ける割合】について
ブライダルチェックとは
ブライダルチェックとは、ブライダル検査、あるいはウェディング検査やウェディングチェックとも呼ばれ、妊娠しにくい原因がないかを調べる検査のことをいいます。
ブライダルチェックの検査内容
結婚や妊娠を前に、パートナー同士がお互いに感染するような性感染症を持っていないかどうか、赤ちゃんを授かるためのホルモンの値に異常はないか、精液に異常はないか、などを調べることがブライダルチェックの検査内容です。
また、結婚や妊娠前にかかわらず、性病に感染していないか心配な方や、健康診断の目的で受けてみたいという方なども検査を受けることが可能です。
ブライダルチェックを受ける割合は?
ブライダルチェックを受けたことがあると回答された女性は約19%というデータがあります。
またその他の検診を受けた人も合わせると約38%の女性が、結婚前後に何かしらの健康チェックを行っているという結果になっています。
一方、ブライダルチェックを受けたことがあると回答された男性の割合は6%。
その他の検診を受けたことがあると答えられた方を合わせても、15%という結果でした。
ブライダルチェックといえば、女性が受けるもの、というイメージがついてしまっているのかもしれません。
妊娠を望まれるのであれば、ご夫婦お二人の健康状態を知っておくことが大切です。
ペアで受けることができるプランを備えられているクリニックも多数ありますので、一度ご一緒に検査を受けてみられることをおすすめします。
ブライダルチェック(男性・女性・ペア)について
女性のブライダルチェック
女性のブライダルチェックは、一般的には子宮卵巣検査、女性ホルモンに関する検査、クラミジア抗体検査、貧血検査など行います。
感染症検査、甲状腺検査、ビタミン検査、ミネラル検査、子宮頸がん検診、卵管造影検査などは希望に合わせて検査を行うことも可能です。
男性のブライダルチェック
男性のブライダルチェックは主に、精液検査、男性ホルモン基礎値、クラミジア抗体検査、感染症検査(HIVなど)、風疹抗体検査などを行います。
ブライダルチェックは男女ペアで受けるのがおすすめ!
不妊であると診断された場合、WHOの調査では、不妊の原因の半数が男性側にあると判明しています。
ブライダルチェックで男性側の疾患を上記の検査を行い、早期発見することで、早期治療や生活習慣の改善などに取り組むことができます。
これから子どもを授かりたいと考えている方は、ぜひ男女でブライダルチェックを受けることをおすすめします。
ブライダルチェックと婦人科検診の違いについて
ブライダルチェック & 婦人科検診の違い
ブライダルチェックとは、一般的に婦人科、泌尿器科、内科、不妊症外来などで受けることが出来ます。
婦人科で行う検査として、婦人科検診とブライダルチェックがあるのですが、この二つには少し違いがあります。
婦人科検診
まず婦人科検診では、子宮頸がんといった病気や、子宮や卵巣に異常がないかを調べる検査です。そのため、健康診断のように定期的に実施していただくことが推奨されています。
ブライダルチェック
次にブライダルチェックですが、これは妊娠や出産に関わる病気や異常の有無を徹底して検査するものです。ですので、子宮や卵巣の検査だけではなく、性感染症や甲状腺などの検査も実施します。
こちらは婦人科検診のように定期的に受けるものではなく、ご自身の妊娠のしやすさを把握するために受けていただく検査になります。
ブライダルチェックの費用について
ブライダルチェックの費用
ブライダルチェックの費用は検査内容や医療機関によって様々です。
保険適応とはならずに検査は自費となるため、1人につき約30,000円〜50,000円が相場として多くなっています。
ブライダルチェックの費用は、医療施設や地域によっても異なる場合がありますので、複数の病院やクリニックの価格を比較してみるのも良いでしょう。
保険が適応されるのか?
前述しました通り、ブライダルチェックは保険適応外です。
人間ドックや健康診断のひとつとしての位置づけられており、病気や病名を診断されている方や症状のある方向けの検査ではありません。
そのため基本的に健康保険は適用されず自費診療となります。
ただし、一部の症状によっては保険が適用される場合もありますので、保険証は必ず持参するようにしましょう。
助成金はある?
市区町村からの助成金は、自然妊娠が起こらず、不妊を疑い、不妊を診断するための検査が対象となるのが基本です。
そのため、性病がないか、妊娠しにくい異常がないかなどを調べるブライダルチェックは対象とはならないことがほとんどです。
「不妊の原因を調べるもの」に対しては助成金の対象となり、「妊娠するために妨げとなる病気がないか」を調べるものに対しては助成金の対象となる、という考え方で良いと思います。
ブライダルチェックと大阪市
市区町村によってはブライダルチェックも不妊検査の対象となり、将来的に子供を授かりたいと望まれるご夫婦で、現在不妊と診断されていなくても妊娠の可能性を調べる検査を受けていれば助成金の対象となる場合もあります。
一部例を挙げますと大阪市では、上記の通りでブライダルチェックも助成金の対象になります。
また、検査後に不妊治療の必要がないと判断された場合でも助成金の対象になります。
ブライダルチェックで何がわかる?項目は?
女性の主な検査
- 血液検査:風疹抗体、貧血検査、甲状腺機能、糖尿病、感染症検査(B型肝炎、C型肝炎、エイズ)
- 性感染症検査:淋菌(りんきん)、クラミジア
- 経腟超音波検査:子宮や卵巣に異常があるか
また、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮や膣の奇形、子宮頸がん、子宮体がん、排卵の異常などの確認も行われます。
男性の主な検査
- 血液検査:風疹抗体、梅毒、HIV、肺炎
- 尿検査:淋菌、クラミジア
- 精液検査:精液量、精子濃度、精子運動率、正常形態など
これらの検査は、基本的には1時間以内で終わることが多いです。
ブライダルチェックの検査内容について
〇風疹抗体
風疹に対する抗体の有無や量を調べる検査です。妊娠中に感染すると赤ちゃんに先天性風疹症候群を引き起こす恐れがあります。
先天性風疹症候群とは「先天性心疾患」「難聴」「白内障」などが赤ちゃんに現れることを言い、妊娠前に風疹の抗体がないと分かった場合にはワクチン接種をすることで、赤ちゃんへの感染のリスクを減らす事ができます。
〇貧血検査
貧血とは赤血球の中にあるヘモグロビンの濃度が少なくなった状態のことをいいます。妊娠すると胎児の成長のために多くの血液が必要となるため、貧血が進行しやすくなります。
また妊娠中の貧血は、低体重児出産や死産のリスクを高めるので必要な検査になります。
〇甲状腺機能検査
甲状腺ホルモンの病気は20代から見つかる場合があり、多すぎても少なすぎても月経不順や不妊、流産の原因になります。
胎児の発育などにも甲状腺ホルモンは関わりますので、妊娠を考えている方には必要な検査です。
〇糖尿病検査
妊娠中に血糖が高い状態が続くと、糖尿病性巨大児や母体の糖尿病合併症が原因となり発症する重症妊娠高血圧腎症などが懸念されます。
さらに早産や先天性形態異常のリスクを高めるという結果も出ています。
〇肝炎ウイルスの検査
肝炎を起こすウイルスのうち、B型肝炎、C型肝炎ウイルスは出産時に赤ちゃんに感染する危険があるため、妊娠前から感染しているかどうかを調べることが重要です。
〇性感染症の検査(クラミジア、淋菌、梅毒、HIV)
性感染症の多くは自覚症状がないまま進行していることが多く、気づかず妊娠することで流産や早産、母子感染などのリスクを高めてしまいます。
クラミジアや淋菌は腟分泌物細菌(おりもの)検査で、梅毒やHIVは血液検査で発見できます。
ブライダルチェックの【結果が出るのが怖い】について
ブライダルチェックの結果が出るのが怖い…不安…
検査の中で痛いことをするのでは?あるいは、結果が悪かった場合はどうなるのだろう…など、不安に感じる方も多くいらっしゃると思います。
早期発見!早期治療!
しかし、異常を早期に見つけ、早い段階から治療することで速やかに治るケースが多いです。
将来こどもが欲しいと考えている方は、怖がらずにぜひ早めにブライダルチェックを受けてみてください。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。