妊活への鍼灸

2024年11月6日

妊活での鍼灸について

妊活の鍼

妊活における針治療では、脳の血流をよくする働きがあり、それによって脳にある下垂体という部分からホルモンが分泌するのを促します。

卵子の成熟や子宮内の環境を整える効果があり、身体全体のバランスを整えることにも期待できます。

妊活での鍼灸、針治療

鍼灸治療によって妊娠の確率が上がるという科学的な根拠はまだはっきりとはわかっていません。

しかし、鍼灸治療を行うことで血液の循環がよくなり、生殖器を含む内臓の働きが活性化され、自律神経が整います。

その結果として、ホルモン分泌・基礎体温・子宮内膜の安定化が期待されます。

 

不妊治療での鍼灸

鍼灸治療の効果については、学術的な分析による研究が進みＷＨＯ（世界保健機関）もその治療効果を認めています。

鍼灸治療をすることで身体全体の血流が良くなり、特に子宮への血流が活発になるとされています。

その結果、冷え性が改善され生理痛が緩和されると共に、子宮内の環境が良くなるので妊娠しやすくなると考えられます。

着床率を上げる鍼灸

鍼灸治療では、身体全体を内側から温め血液循環や冷えを予防できる他に、着床率を上げられるということも期待されています。

実際に、体外受精の場合は胚移植時期、人工授精の場合は着床時期などタイミングをはかって鍼灸治療を行うと、着床率は10～15％上がると言われています。

胚移植前後に鍼灸を行われた３０～３４歳の方で約74％、３５～３９歳の方で

約49％、４０歳以上の方で約21％。

着床率が上がったことによって、多くの方が妊娠されたという報告があります。

 

不妊症でのお灸

お灸がもたらす効果は大きく分けて３つあります。

• 血行をよくして、冷えを予防する。
• 細胞が活性化され、免疫力が上がる。
• 体内の気、血、津液（水）の流れが良くなる。

お灸は、身体の内側から温めることができ、血液循環を円滑にできます。その温まった血液は子宮や卵巣にも行き届き、栄養されます。

そして、お灸をすることによって免疫細胞が増えるという報告もあります。

免疫が問題でなかなか妊娠できない方もいらっしゃいますが、お灸で免疫力を強化することで妊娠できやすい身体づくりをサポートできます。

最後に、気・血・津液（水）といった体内のエネルギーの流れを良くすることですが、この流れを円滑にし、滞りをなくすことで肩こり、腰痛、むくみ、不眠などの症状を和らげることができます。

また、お灸の煙には吸っても身体に害はなく、鎮痛や鎮静といったリラックス効果がもたらされることがわかっています。

 

【鍼灸】不妊への効果とエビデンス

不妊治療における鍼灸治療に関して、昨今では様々な論文が書かれています。

そして、鍼治療において妊娠の確率が65％も高くなったという研究報告などもされており、学術的根拠があるとされています。

体外受精を受ける際、通常の成功率が約26％であるのに対し、鍼施術を受けていると成功率が42％に上昇し、妊娠の確率が65％も高くなったという報告があります。

胚移植日に鍼治療を行なうと、体外受精、顕微授精の妊娠率を上昇させます。

また、鍼治療を行っていない組、行った組に分けて試験を実施した際、鍼を行なわない組では22%の妊娠、鍼治療組では36%の妊娠率となりました。

鍼治療を行なった組に有意に妊娠率が高くなったという結果に至ったのです。

＜英国医師会誌の不妊鍼灸の報告「British Medical Journal(BMJ)」米メリーランド大学医学部のＭanheimer氏による＞

 

妊活での整体

体の動きや歪みのバランスを整える

妊活においての整体では、体の動きや歪みのバランスを整える施術が主です。

そもそも、体の歪みとは姿勢の悪さや運動不足、ストレスなどが原因で起こりやすいです。

妊活整体の3つの効果

妊活を目的とした整体では、下記の３つに主に効果があります。

• 冷えの改善
• 自律神経の調整
• ホルモンバランスの調整

猫背や反り腰は、骨格の歪みや筋肉を硬くしてしまうので血流は滞り冷えが生じたり、自律神経にも悪影響が起きる可能性があります。

妊活における整体では、筋肉の緊張を和らげ全身のバランス調整を行い、血行不良や自律神経の乱れを改善することが期待されます。

また、生理周期や基礎体温が安定しやすくなることから、妊娠の可能性を高めることも期待されます。

そして、血流促進や自律神経が整うことによって体内ではリラックス効果がもたらされるといわれています。

ストレスも軽減され、子宮や卵巣にもしっかりと栄養が送られるので、ホルモンバランスを整えることができます。