不正出血の原因
2025年03月15日
不正出血とは、生理以外のタイミングで起こる出血のことを指します。出血の量や色、痛みの有無によって原因が異なります。この記事では、不正出血の主な原因と特徴について詳しく解説します。
目次
生理周期による不正出血
生理の周期に関係する不正出血には、主に「排卵期出血」と「着床出血」があります。
排卵期出血
排卵期出血は、排卵の前後に起こる少量の出血です。排卵の際に女性ホルモンのバランスが変化し、子宮内膜の一部が剥がれることが原因です。この出血は、生理と生理の間に起こるため「中間期出血」とも呼ばれます。
- おりものに血が混じることがある
- 軽い下腹部痛を伴うこともある
- 基本的には心配のない自然な現象
着床出血(妊娠の可能性)
着床出血は、受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる出血です。生理予定日の前後に少量の出血が数日続くことがあります。
- 生理のように見えるが、出血量は少ない
- 生理予定日を過ぎても出血が続く場合、妊娠検査薬を試す
- 妊娠の兆候である可能性があるため、注意が必要
ホルモンバランスや体調が原因の不正出血
ホルモンの変化やストレス、感染症などが原因で不正出血が起こることもあります。
ストレスが原因の不正出血
強いストレスや生活習慣の乱れによって女性ホルモンの分泌が不安定になると、不正出血が起こることがあります。
- 強いストレスや疲労が続くとホルモンバランスが乱れる
- 生活習慣を改善すると出血が治まることが多い
- 長期間続く場合は婦人科を受診するのが安心
感染症による不正出血
性感染症(クラミジア・淋病・トリコモナスなど)に感染すると、膣や子宮頸部に炎症が起こり、不正出血の原因になることがあります。
- おりものの色や臭いに変化がある
- 性交時に痛みや出血を伴うことが多い
- 放置すると症状が悪化するため、婦人科での診察が必要
病気が原因の不正出血
子宮や卵巣に異常がある場合、不正出血が続くことがあります。特に注意が必要な病気について解説します。
子宮筋腫やポリープによる出血
子宮筋腫やポリープは、子宮内や子宮頸部にできる良性の腫瘍ですが、不正出血の原因となることがあります。
- 子宮筋腫:月経過多や貧血の原因になることもある
- 子宮頸管ポリープ:性交時に出血しやすい
- 放置すると大きくなる可能性があるため、定期的な検診が重要
子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)
不正出血が続く場合、子宮がんの可能性もあります。特に閉経後に出血がある場合は、早めの受診が必要です。
- 初期症状として痛みがない場合も多い
- 月経以外の出血が長く続く場合は要注意
- 定期的な子宮がん検診を受けることが大切
まとめ:不正出血の原因
不正出血にはさまざまな原因があり、多くは一時的なものですが、病気が隠れている場合もあります。
- 生理周期による不正出血(排卵期出血・着床出血)は基本的に問題なし
- ホルモンバランスの乱れや感染症が原因の場合は、生活習慣の見直しや治療が必要
- 子宮筋腫や子宮がんなどの病気が原因のこともあるため、長引く場合や異常を感じたらすぐに婦人科を受診
不正出血の量が多かったり、痛みや臭いがある場合は放置せず、早めに医師に相談しましょう。特に閉経後の不正出血は重大な病気のサインである可能性があるため、必ず専門医の診察を受けることをおすすめします。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。