妊活中のタバコによる影響について

2017年01月19日

妊活とタバコ

一般的に、タバコは健康に悪影響を与えるということは、皆さん知っていることでしょう。

また、発がん性物質が含まれていることも、ご存知だと思います。

そんな中、妊活中でも、喫煙をしている女性も少なくありません。

タバコ好きでも、妊娠はできます。しかし、妊娠する確率は低くなります

可能性はありますが、過度の喫煙は授かりにくくなる原因になることを覚えておきましょう。

不妊に対してどのような影響

喫煙が妊活に対して、どのような影響を与えるのかをご存知でしょうか?実はこれは、きちんと把握している人は、とても少ないのです。

何となく良くはないと言うことは知っていても、具体的にどのような影響があるのかを知らない方はとても多いのです。

  • 卵巣の機能の低下
  • 女性ホルモンの低下(血行不良による女性ホルモンの低下)
  • 精子の数の減少

上記のように、喫煙は、妊活にとって妨げになる悪影響を招きます。参考にしてみて下さい。

卵巣の機能の低下

喫煙の影響の一つに、卵巣の機能の低下があります。血行不良が原因となり、卵巣の機能の低下が起こります。

一旦低下してしまった機能を元に戻すことは、非常に大変なことです。低下した機能が戻らないといったケースもあります。

女性ホルモンの低下

喫煙をすると、「女性ホルモンが低下する」と言う研究データが報告されています。

女性ホルモンが低下してしまうと、月経が来ても排卵することができない「無排卵月経」の原因になります。

無排卵月経は、「生理が来てるから大丈夫」と安心しているものの、妊娠することができません。

病院で検査をして始めて、無排卵が判明する女性が少なくありません。

精子の数の減少

不妊に悪影響があるのは、女性だけのことではありません。男性にも精子の数の減少や、精子の質の低下という悪影響があります。

喫煙によって起こる血行不良が原因となり、精子の質を低下させます。

タバコは男性の妊活にも悪影響

・精子の濃度の低下
・精子の数の低下
・精子の運動性能の低下

上記のような悪影響があります。

不妊治療を始めると、禁煙を始める女性が少なくありません。しかし、女性だけが禁煙をしても効果は、期待ができません。男性も一緒に禁煙をしてください。

受動喫煙

女性が禁煙をしても、男性が喫煙を続けていたら「受動喫煙」で、女性が禁煙をした意味が無くなってしまいます。

妊娠しやすい体作りには、パートナーと一緒に禁煙をするということが鉄則です。

確率が低くなる

喫煙をしていると、妊娠しやすい体からは遠のいています。

しかし、決して妊娠できないというわけではありません。妊娠する確率が低くなるのです。

タバコを吸っている方は、妊娠をしたいと思って妊活を始めてから、妊娠に至るまでの期間が長くなります。

体外受精を行った場合も、成功率が低くなります。また、妊娠しても流産する可能性が高くなります。

タバコを吸っていると、妊娠できないというわけではありません。しかし、妊娠する確率が下がる事は確実です。

少しずつ量を減らしていきましょう

妊娠がわかってから、いきなり完全に絶つことは大変です。妊活を始めた時点で、できれば二人一緒に、少しずつ量を減らしていきましょう。

男性側の努力は、女性側にも励みにもなるでしょう。徐々にタバコの量を減らしていけば、妊娠中の禁煙がさらに容易になります。

妊娠する確率も、より高くなります。パートナーにもぜひ協力してもらいましょう。

できれば禁煙をする事が一番望ましいのですが、禁煙をしてストレスを感じてしまうのであれば、本数を減らすなどの工夫で乗り切るようにしてみましょう。

タバコを絶つのは簡単なことではないですが、健康な赤ちゃんを授かるための努力なら、それはとても価値があることでしょう。