良性発作性頭位めまい
2015年12月3日

目次
良性発作性頭位めまい 事務職 48歳 O.T様
三週間前に家の掃除中に発症。すぐに病院に行くと「良性発作性頭位めまい症」と診断された。
3日ほどで症状が軽減してきたが、まためまいの頻度が多くなってきたので、ネットで調べて、当院へ。
フワフワ、ぐるぐるする。頭を動かすと症状が出てくる。頭が重く、目の疲れ、首から背中にかけてひどいコリがある。
3日続けて来院してもらう。症状が半分くらいになった。頭と首がすっきりし、目の疲れがかなり取れてきた。
施術6回が終わり、その後は2ヶ月以上発症はなく、体も楽になっているとの事。
原因
内耳(ないじ)の前庭(ぜんてい)という場所にある耳石(じせき)がはがれ、体のバランスを保つ器官である三半規管(さんはんきかん)に入り込んでしまうと、めまいが起こります。
症状
回転性のめまいが起きます。吐き気を伴うケースもあります。
頭の位置(頭位)により、症状が悪化します。継続時間は、数秒~1分程度が一般的とされています。(個人差があります)
難聴や耳鳴りは起こりません。2~3週間で治ることがほとんどです。
対策
治療法としては、恐れずに積極的にめまいの起こる体位(頭位)をとって、慣れることです。
そうしているうちに、段々と軽くなっていき、最終的には回復します。そのため、最も治りやすいめまいとされます。
良性の疾患で、心配するような病気ではありません。怖がって、恐る恐る生活していると、長引くというケースもあるようです。
積極的に、頭の運動などを行い、慣れていきましょう。
また、めまいを止める抗めまい薬、循環改善薬などを服用して症状を抑えることもあります。そうすると、日常生活を送る中で慣れていくものです。
東洋医学(はり灸)
東洋医学では、目眩(めまい)について、西洋医学とは違う見方をしていきます。
目眩は、体内を巡行する「気・血・水(津液)」の内の「水」の巡りが悪いことが原因だと言います。
水の流れが悪いと、内耳にあるリンパ液の流れも悪いために、めまいが出ます。そういった状態を「水毒症」と言います。
水毒症は、体の中の水の流れが悪くなり、偏っている状態でなのす。
滞りなく全身を流れていれば、病気にはならず、健康な状態だと言われています。気が滞りなければ、血の流れも促して良くなります。
そうなれば、水も滞りなく流れるので、バランス良く影響し合ってくれます。水は貯めたままにしてると、腐ってしまいますが、自然に流れていれば腐りません。
人間のカラダも一緒で、ちゃんと流れていれば、悪くなるところはないのです。
鍼灸
身体のツボに鍼や灸を使い、五臓六腑のバランスを調整していきます。全身に流れる気血水の滞りを取ることで、正常な状態を保てるのです。
眩暈の多くの原因は、耳に問題があると言われています。耳は、音を聞いたりする以外に、からだの平衡感覚を保つために必要な機能を備えています。
これらに異常が起こると、めまいやふらつきが起こるのです。
めまいと「耳」と「腎」の関わり
東洋医学の世界では、耳は「腎」と深い関係があります。西洋医学で言う腎臓ではありません。
「腎」とは、生命エネルギーの源の「精」を貯蔵しています。「精」は、生命活動を維持するために、とても必要なものです。
腎は主に、成長、発育、生殖、ホルモン、免疫などの身体の機能を請け負っています。この腎の機能が弱くなると「腎虚」と言われるものになります。
腎虚になると、めまいを引き起こすだけでなく、耳鳴りや難聴、骨が弱くなるといったことも起こります。
腎虚を正常な状態に戻せば、身体の機能も整います。めまいやその他の原因を取り除くために、根本の治療をしていくのが、はり灸の役割です。
豊中市お困りなら 当院にお任せを!
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。
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