不妊治療(人工授精、体外受精、排卵誘発剤)のリスク
2015年12月10日

目次
不妊治療のリスクってあるの?
母体の健康状態が左右する
排卵誘発剤や人工授精、体外受精などを受けて、妊娠・出産した場合、前置胎盤や早産、低出生体重児などの異常妊娠や異常分娩のリスクが高くなると言われます。
しかし、それは、不妊治療によるものというよりも、母体の健康状態により、治療を受けなければならなかったからと考えられることが、日本医科大学や東京女子医大学の研究チームによる日本産科婦人科学会の登録データの分析の結果、明らかになりました。
不妊治療を受けて妊娠した妊婦は、自然妊娠に比べて、前置胎盤や早産、低出生体重児などのリスクが高く、頭位自然分娩の割合が低いことがわかりました。
- 前置胎盤のリスクは、排卵誘発剤使用で1.7倍、人工授精で1.5倍、体外受精で2.1倍。
- 34週未満の早産では、排卵誘発剤使用で1.3倍、人工授精で1.2倍、体外受精で1.3倍。
- 1,000g未満の低出生体重児では、排卵誘発剤使用で1.7倍、人工授精で1.3倍、体外受精で1.4倍高くなりました。
治療の方法によるリスクには、差は無い
治療の方法によるリスクには、有意な差は見られません。
リスクが高くなるのは、不妊治療そのものではなく、治療を必要とした母体の要因によるものと考えられます。
母親の健康状態が原因になっている可能性が高い事が、今回の研究で明らかになりました。
つまり、異常妊娠や異常出産のリスクが高くなるのは、不妊治療を受けたことが問題というよりも、
治療(排卵誘発剤を使って卵巣を刺激し、たくさんの卵胞を育てたり、体外受精を受けたり)を受ける必要があった健康上の要因によるものと考えられています。
生活習慣が大切!
生活習慣が、原因のほとんどを占めると考える専門家もいます。
妊活をしている女性は、当たり前な生活習慣を心がけ、健康度を高めることが大切です。
妊娠しやすくなり、妊娠後のサポートにもつながります。
やはり一番大切なのは、母体の健康です。ぜひその事を知っておいて欲しいと思います。
はり灸の併用で得られるメリット
母体の健康を維持していくには、はり灸がおすすめです。副作用もありません。
はりきゅうを併用していく事で得られるメリットが沢山あります。
- 卵子、精子、受精卵の質が良くなる
- 子宮内膜が厚くなり着床しやすくなる
- ホルモン剤など薬の副作用の軽減
- 病院での体外受精など回数が減る
- 身体への負担が減る
- 身体の他の部分の改善がみられる
など
このように沢山のメリットが挙げられます。
はり灸でエネルギーの流れを整え、身体のバランスを整える事で、妊娠しやすいカラダ作りをしていきましょう。
妊活なら 当院にお任せを!
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。