四十肩・五十肩
2015年12月2日
目次
四十肩・五十肩とは?
これは、病名ではなく、正式には、関節周囲炎と言います。
関節痛の一種で、年齢と共に、肩がスムーズに動かなくなります。
40~60歳代の方に起こりやすい病気なので、そういう名前が付けられました。
40代で症状が出れば、四十肩、50代で症状が出れば、五十肩と呼ばれております。
それぞれ同じような病態です。
加齢によるものが多く、特徴としては、腕を真上に挙げたり、水平に保つのが難しくなります。
肩こりは、筋の緊張などから起こりますので、明らかに「四十肩・五十肩」とは違います。
四十肩・五十肩になると
- 高いところに、手を挙げると痛む(洗濯物が、干しづらいなど)
- 腕を、後ろに回せない(背中に手が届かない、エプロンの紐が結べない)
- 髪の毛がとけない、シャンプーが出来ない
- 服の着替えが出来ない
- 肩を下にして、横向きで寝れない
いつもの簡単な動作が難しくなり、日常生活の動作に支障をきたすので、不便さを感じます。
発症に、男女差はありません。利き腕にも関係なく、左右どちらにも起こります。
片方が治った後に、もう片方が痛くなるケースはあるのですが、左右両方が同時に痛くなるケースはあまり無いようです。
原因
原因は、はっきりしないケースが多いです。
肩のまわりの筋肉、腱、靭帯、滑液包が「老化」によって、筋肉や腱の柔軟性が失われ、スムーズに動かなくなることが原因と言われています。
肩は、年齢と共に、周囲の組織が老化し、本来滑らかに動くはずの部分に摩擦が生じて、炎症を起こす事で「四十肩・五十肩」になります。
最も炎症を起こしやすい部分が、肩の関節を取り巻いている腱板※(インナーマッスル)という所です。
※腱板とは…四つの小さな筋の束が集まって、丈夫な腱の集合体になったものです。
腱板に老化が生じると、その周りの滑液包や関節包にも負担がかかり、炎症が起きやすくなります。
そして、五十肩は、一旦、炎症が出ると、動かすたびに痛みが生じるため、無意識にあまり動かさないようにしています。
ところが、長い間、肩を使わないでいると、周囲の組織が癒着して、今度は動かそうとしても、動かせなくなってしまいます。
そうならない為にも、早めの治療が大切です。
肩こりとは、どのように違うのか?
肩こりは、「筋肉の疲労」の状態、
四十肩・五十肩は、「炎症」の状態です。
肩こりは、筋の緊張や血行不良が原因です。
悪い姿勢や、運動不足、ストレスにより、筋肉が疲労して疼痛やコリを引き起こします。
一方、四十肩・五十肩は、老化が原因して、肩まわりに炎症が起こり、疼痛が生じています。
その為、若い方より、中年以降に発症する事が多いです。
肩こりとは、原因が異なるため、対処の仕方も違います。
誤った判断で、間違った対処をして悪化させないように、ご注意ください。
正しい診断を受け、適切な処置がとても大切です。
「急性期」「慢性期」「回復期」がある
急性期(疼痛が強い)
- ズキズキと、うずくような痛みがあり、肩を動かそうとすると痛む
- 朝晩に症状が強くなってくる
- 夜間時・安静時痛(動いても痛い、何もしなくても痛い)
- 疼痛で、寝つけなかったり、目が覚めてしまう。
慢性期(痛みは落ち着いているが、思うように肩が動かせない)
- 夜間時・安静時痛は、軽くなってくる
- 過度に動かしたときに、強いつっぱり感がある
- 急性期の痛みの影響で、肩を動かさない状態が長く続くことで、関節が硬くなり、動かせる範囲が狭くなってしまう
回復期(痛みが改善する)
- 徐々に症状が軽減され、動かせる範囲も広くなってくる
- 動かしても、痛まなくなってくる
このように、ほとんどのケースで、時間の経過と共に、症状が改善していきます。
運動療法
「ストレッチ」や「振り子運動」などが有名です。
肩まわりの筋の緊張を緩め、疼痛の緩和、関節の可動域を広げる事を目的として行います。
このような「運動療法」をメインにしたリハビリが一般的です。
左右どちらか一方に発症する事が多いので、痛くない側の予防としても、運動療法は有効です。
温熱療法
患部の血行を促進させ、痛みの緩和を目指していきます。
病院では、機械を使った治療(ホットパック、マイクロ波など)があります。
自宅では、入浴や温湿布などを使って、温める方法もあります。
外出の際には、冷房などで、肩を冷やさないように、ストールなどで保温することも大切です。
アイシング
疼痛が激しく、熱を持っている急性期の場合には、炎症を抑えるために、アイシングが有効です。
ただ、長い時間冷やし続けてしまうと、筋肉が硬くなるので、ご注意ください。
症状が軽くなったら、温熱療法に切り替え、血行を良くしていきます。
夜間痛の対策と寝方
四十肩・五十肩の場合、夜中に疼痛が出る「夜間痛」が起きることがあります。
それによって、寝不足になったり、不安になり、精神的も肉体的にも、つらい状況になったりします
夜中は、特に動かしているわけでもないのに、肩の痛みが出る場合があります。
それは、重力によって、肩の位置が押し下げられ、関節に負担がかかります。
特に、痛めていない人であれば全く問題ないのですが、五十肩、四十肩の人にとっては、収縮した筋が無理に引き伸ばされたり、ゆがんだ力がかかる事で強い疼痛が出ます。
睡眠時の対策としては、肩が押し下げられないように、寝具の角度や、体勢を調整してみましょう。
① 高さの調整をしよう
バスタオルや枕を使い、肩の高さを調整します。
仰向きで寝る場合には、肩の後ろから肘にかけてタオルを入れ、腕の重みを支えて安定させましょう。
① 高さの調整をしよう
横向きで寝ると、楽になることが多いため、負担が軽減されます。
横向きになったときに、肩の位置が安定するように抱き枕や、丸めた布団などを利用すると良いでしょう。
③ 枕の位置は、低過ぎず、高過ぎず
枕が高過ぎると、首の筋肉が引き伸ばされ、痛みが出やすくなります。
逆に、低過ぎると、首や肩周りの緊張が高くなるので、負担がかかります。
スムーズな回復の為にも、睡眠は非常に重要です。
ちょっとした工夫で、かかる負担を減らすことが出来ます。
いろいろ工夫をして、自分にあった寝具の調整をしてみましょう。
四十肩・五十肩の症例
豊中市 46歳 女性 パソコン仕事 H.S様
3か月前から左肩を挙げると、疼痛が出る、髪の毛を洗えない、腰に手が行かない。夜間痛がある。
病院で四十肩と診断される。
以前は、毎週のようにマッ サージに通い、その場しのぎをしていたが、今回は痛みがひどく日常生活に困り、当院に来院。
今回は、体質も改善し、元気になりたいとの事。
施術2ヶ月で、夜間痛が消失。施術5カ月で可動域が広がる。
とっさに動いた時の激痛が無くなり、喜んでいる。仕事にも不安なく、働けている。
今後、さらに可動域と健康維持の為に、通院継続中。豊中市でお悩みなら 当院にお任せを!
豊中市/男性/37歳/K.H様
彼に出会うまで頭痛に悩まされていました。。でも彼の神の手が頭痛から解放してくれた!
人とのつながり。。出会いはスゲー。優しさの中にも男気のある、ぽんさんは素敵っす(^o^)/
豊中市/美容鍼灸&肩こり/女性/A.U様
先生の健康新聞おもしろ過ぎます。施術はとても丁寧で安心できます。
家でできる改善策も教えてくれるし、続けることでかなり楽になりそうな気がしています。
男性/29歳/M様
ぽん鍼灸院の院長さんです!以前、眠気を飛ばすつぼを押してもらったことあるのですが…、本間に眠気飛びました(^0^)
笑顔がめちゃ素敵な先生です☆これからもよろしくです!また眠気とばしてくださぁい。
豊中市/K.J様/男性/35歳/風水・建築士
ポンさんは、見かけは普通のお兄さんかと思いきや、いざ本職の鍼灸師さんとなると、 全く別人のようになってしまう。
”ホンモノ”の仕事師です!!”カリスマ鍼灸師”という名が 相応しい尊敬すべき先生でもあります 。
みなさんも一度はポン先生に 診てもらった方がいいですよ~(*^_^*)本当にすごいんですから~!!
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。
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